W'UP! ★3月12日~5月6日 企画展示「歴博色尽くし」  国立歴史民俗博物館 (千葉県佐倉市)

W'UP! ★3月12日~5月6日 企画展示「歴博色尽くし」  国立歴史民俗博物館 (千葉県佐倉市)

2024年3月12日(火)~5月6日(月・休)
企画展示「歴博色尽くし」 

 本企画展示は、「色」をテーマとした館蔵資料展として企画しました。ここでは「色」という言葉を大きな意味でとらえ、赤,黄,青…などといった「いろ」にとどまらず、素材のもつ質感や微細な構造がかもす「つや」、そしてそれらの組み合わせがつくる「かたち」までを含めて考えることとしました。
 特徴的な「いろ・つや・かたち」をもつ館蔵資料を取り上げ、歴史学・考古学・民俗学・自然科学の観点から展示・解説を行い、日本における色と人間とのかかわりについて考えます。権威あるいはおそれを象徴する存在としての色、職人らによって生み出される技芸としての色…「色」というキーワードから、館蔵資料のさまざまな見方を引き出してみたいと思います。

本展のみどころ
○建造物彩色、染織工芸、浮世絵版画、漆工芸、考古遺物、隕鉄剣…歴博の多彩な館蔵資料を紹介し、その「いろ・つや・かたち」が示す人間の営みについて考える
○あなたがたはなぜ歴博に?2棟の建築彩色模型は、のちにユネスコ無形文化遺産にも登録された文化庁選定保存技術「建造物彩色」保持者となる、二人の技術者が制作したものだった!「醍醐寺五重塔彩色模型」は初の展示!
○裂(きれ)から読み解く染織文化…着物の注文見本に見る“男物”と“女物”・上代裂が伝えるいにしえの染織の技
○意味をもって使われたふたつの「赤い」錦絵…疱瘡絵と開化絵
○蒔絵・螺鈿・色漆が織りなす漆工芸の豊かな色と質感の世界を堪能!
○古墳時代の装身具、土器、金属工芸を通して古代日本での「色」の意味を探求!鮮やかな装飾壁画復元模写は必見!
○純粋に隕鉄のみを使用して作られた刀剣類を展示!世に「隕鉄剣」は数あれど、日本刀と同じ折り返し鍛錬の脇差は世界で唯一!でもなぜそんなものが歴博の資料になったの?

1.2棟の建築彩色模型 ~あなたがたはなぜ、歴博に?~
 彩色された文化財建造物には、劣化や剥落が進んだものも多く、その全貌を窺い知ることは困難です。当時の絢爛豪華な彩色を復元するため、先達たちが検討を重ね、実物大の彩色模型を作り上げました。実際の建造物では見ることのできない色を博物館でご覧ください。

2.身にまとう色 ~染織工芸の色と模様~
 歴博が豊富に所有する染織工芸資料の中から、興味深い色や質感をもち、かつ展示のチャンスにめぐまれなかった資料を選んで、ご覧いただきます。

3.ふたつの「赤絵」 ~色がなす文化、文化がなす色~
 浮世絵版画のなかで、「赤絵」と呼ばれたものが2つあります。ひとつは「疱瘡絵」、もうひとつは「開化絵」。どちらも赤色が用いられていますが、赤を使う理由や意味は全く異なります。あえて、意味的には全く異なる2種類の浮世絵版画を並べて展示することで、色と人との興味深い関係性について考えてみます。

4.漆工芸にみる色彩 ~蒔絵・螺鈿・色漆~
 前近代まで漆の色は五色のみでしたが、蒔絵や螺鈿が生み出す微妙な色合いは漆工芸の魅力のひとつです。館蔵品の漆器の細部に注目しつつ、限られた素材の組み合わせから繊細な色合いを生み出すために、どのような技術的工夫が凝らされているかを探っていきます。

5.古墳の彩り ~「もの」と「空間」~
 古墳時代に、日本列島の社会は大きく変化してゆきます。鉄の道具がひろがり、須恵器という新しい器が登場し、馬の利用が始まります。この変化の時代にあって、色彩も造形とともに多様な展開をみせてゆきます。さまざまな「色の共有」に注目して、社会の変化を眺めてみます。

6.鉄の隕石で作られた刀剣 ~ウィドマンシュテッテン構造が生み出す隕鉄の質感~
 人類の鉄利用は、鉄ニッケル合金である隕鉄(鉄隕石)から始まったとされています。日本では、切り出しや加熱鍛造、たたら製鉄による玉鋼の混入などを施すことで刀剣が作られてきました。今回展示するのは、隕鉄だけで作られた刀剣類です。また、世界で唯一、混ぜ物をいっさいせず、隕鉄だけを使って、日本刀と同じ折り返し鍛錬の技法で製作した脇差も展示します。

ギボン(ギベオン)隕鉄製の脇差「天降剱」現代
ギボン(ギベオン)隕鉄製の脇差「天降剱」現代 国立歴史民俗博物館蔵 ※世界で唯一、隕鉄だけを原料として使用し、日本刀と同様に、折り返し鍛錬を七回繰り返して作られた脇差

会 期 2024年3月12日(火)~5月6日(月・休)
※会期中、展示替えを行います。(前期:~4月7日(日)、後期:4月9日(火)~)
会 場 国立歴史民俗博物館 企画展示室 A(千葉県佐倉市城内町117)
休館日 月曜日
※4月29日(月・祝)は開館、振替休館なし。
※その他館内メンテナンスのため休館する場合があります。
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
※開館日・開館時間を変更する場合があります。
料 金 一般 1000円、大学生 500円
※総合展示も合わせてご覧になれます。
※高校生以下は入館無料です。
※高校生及び大学生の方は、学生証等を提示してください。
(専門学校生など高校生及び大学生に相当する生徒、学生も同様です)
※障がい者手帳等保持者は手帳等提示により、介助者と共に入館が無料です。
※半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑にご入場できます。
また、植物苑の半券の提示で、当日に限り博物館の入館料が割引になります。
お問い合わせハローダイヤル:050-5541-8600
公式サイト https://www.rekihaku.ac.jp

主 催 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館
後 援 一般社団法人 日本色彩学会

住所千葉県佐倉市城内町117
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
WEBhttps://www.rekihaku.ac.jp
開館時間3月 ~ 9月 9:30 ~ 17:00、10月 ~ 2月 9:30 ~ 16:30(入館・入苑は閉館の30分前まで)
休み*1月曜日(休日は開館、翌日休館)、年末年始(12月27日〜1月4日)※最新情報はホームページにてご確認ください。
ジャンル*2歴史・考古・民俗関連
入場料*3一般 600円、大学生 250円、高校生以下無料 ※企画展示の料金はその都度別に定める
アクセス*4京成佐倉駅より徒歩約15分、またはバス約5分、またはJR総武本線佐倉駅からバス約15分
収蔵品データベースれきはく https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/database/
 *1 このほかに臨時休館あり *2 空欄はオールジャンル *3 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認 *4 表示時間はあくまでも目安です

国立歴史民俗博物館

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