W'UP!★1月17日~5月14日 特集展示 「来訪神、姿とかたち-福の神も疫神も異界から-」/3月7日~5月7日 企画展示「いにしえが、好きっ!-近世好古図録の文化誌-」 国立歴史民俗博物館 (千葉県佐倉市)

W'UP!★1月17日~5月14日 特集展示 「来訪神、姿とかたち-福の神も疫神も異界から-」/3月7日~5月7日 企画展示「いにしえが、好きっ!-近世好古図録の文化誌-」 国立歴史民俗博物館 (千葉県佐倉市)

ミルク(弥勒)面 平成時代 個人蔵
沖縄の西表島の年中行事で稲の稔りをもたらすと信仰される弥勒(ミルク/ミリク)の仮面。

2023年1月17日(火)~5月14日(日)
総合展示第4展示室特集展示
「来訪神、姿とかたち-福の神も疫神も異界から-」

 新型コロナウイルス感染症の世界的な流行は、未だ完全には収束せず、日本だけでなく世界の人々の生活に甚大な影響を与えております。疫病は人類の歴史とともにあり、科学の進んだ現代医学·疫学によっても、その克服は困難であることを、コロナウイルスの流行によって、実感されました。
 前近代には、疫病は“鬼”に代表される恐ろしい存在が、外界から集落や家に訪れて、病気をもたらすと信仰されました。と同時に、外界からは、幸福をもたらす神霊も訪れると信仰されてきました。そうした、異 界から訪れる神霊のイメージは、地域によってさまざまです。日本各地の、そうした神霊への信仰が反映された、鬼や神々のイメージを、仮面を通じて伝えるのが、本展示の趣旨です。
 個々の人びとや地域社会において、幸福にしても不幸にしても、人の力や人智の及ばない事象について、何らかの神霊やその仕業によるものと長い時代にわたって信仰されてきました。幸福をもたらす福の神は翁姿で、病苦や災害をもたらす神霊は、おそろしい形相の鬼の姿で表現されることが多くあります。しかしながら実際には、地域や時代により神霊の姿は多様です。またその姿は、日本人にとっては、古代に中国から伝えられた外来の宗教である仏教からの大きな影響を受けています。
 幸福、あるいは疫病や災害等の災い、いずれにしても異界から訪れる神霊がもたらすものと信仰されてきましたが、仏教等の外来文化の影響も考えつつ、琉球地域を含む日本諸地域の神霊の姿、イメージと信仰の諸相をテーマとして、国立歴史民俗博物館蔵の民俗仮面を中心に、以下の構成により展示します。

追儺の図 近世 国立歴史民俗博物館蔵
節分の鬼追いの起源ともなった、疫鬼を祓う赤い面をかぶった方相氏の絵画

Ⅰ.冬から春の神楽と仮面
Ⅱ.鬼は外の起源、古代宮中の追儺から寺院の行事の追儺、その民俗化
Ⅲ.琉球地方、海上彼方の異郷から訪れる来訪神
Ⅳ.東アジアに広がる追儺の文化:貴州省トン族(侗族)追儺の文化

フサマラー 複製 昭和時代 国立歴史民俗博物館蔵。
奈良県五條市念仏寺陀々堂鬼面 複製 昭和時代 国立歴史民俗博物館蔵
念仏寺陀々堂の正月行事に登場する巨大な鬼の面
貴州省トン族(侗族)儺戯仮面 複製 昭和時代 国立歴史民俗博物館蔵
中国の貴州省のトン族(侗族)の民俗仮面。集落に疫病が流行した際に、その収束を願って、唐代の戦闘と恋の歴史物語に基づく劇が、これらの仮面をかぶって演じられた。

みどころ
 新型コロナウイルス感染症の流行は、日本だけでなく世界の人々の生活に甚大な影響を与えました が、前近代には、疫病は“鬼”に代表される恐ろしい存在が、外界から集落や家に訪れてもたらすと信仰されました。一方、外界からは、幸福をもたらす神霊も訪れると信仰されてきました。そうした、異界から訪れる神霊のイメージは、時代や地域によってさまざまです。日本各地の、そうした神霊への信仰が反映された、鬼や神々のイメージを、仮面を通じて伝えたいと思います。

総合展示第4展示室特集展示「来訪神、姿とかたち-福の神も疫神も異界から-」
会 場 国立歴史民俗博物館 第4展示室 特集展示室(千葉県佐倉市城内町 117)
開催期間 2023年1月17日(火)~5月14日(日)
休館日 月曜日 ※5月1日(月)は開館 ※その他館内メンテナンスのため休館する場合があります。
開館時間
 ~2月 9:30~16:30(入館は 16:00まで)
 3月~ 9:30~17:00(入館は 16:30まで)
料 金 一般 600円、大学生 250円、高校生以下無料
※総合展示もあわせてご覧になれます。
※障がい者手帳等保持者は手帳等提示により、介助者と共に入館料無料です。
※高校生及び大学生の方は、学生証等を提示してください。
※博物館の半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑にご入場できます。また、植物苑の半券の提示で、当日に限り博物館の入館料が割引になります。
お問い合わせ ハローダイヤル 050-5541-8600
公式サイト https://www.rekihaku.ac.jp
主 催 大学共同利用機関法人人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館

吉田道可坐像 江戸時代(19世紀)徳本寺蔵
『聆涛閣集古帖』の編纂をはじめた吉田道可の坐像です。吉田道可父子は、徳本上人を篤く信仰し、
和歌山で修行中の徳本上人を訪ね、地元の神戸・住吉に草庵を造り迎え入れたと伝えられています。

2023年3月7日(火)~5月7日(日)
企画展示「いにしえが、好きっ!-近世好古図録の文化誌-」

 古いモノ(古器物)に憧れる心は、いつの時代にもあります。実際にモノを集めることはもちろん、それが叶わない場合は画像だけでも手元に置いておきたい、そういう願望は、歴史が好きな人ならば、だれでも心当たりのあることでしょう。

 歴博の館蔵品の中に、江戸後期に編纂された『聆涛閣集古帖』(れいとうかくしゅうこちょう)という図譜集があります。これは、兵庫県の神戸・住吉の豪商だった吉田家が三代にわたり編纂した、いまでいう「図録」や「カタログ」にあたるようなものです。考古資料、文書・典籍、美術工芸品など、じつにさまざまなジャンルにおよぶ著名な歴史資料、約2,400件が、精緻な筆致で描かれた、画像の一大コレクションです。これが、今回の企画展示の主人公です。
 江戸時代には、古いモノを愛する「好古家」と呼ばれる人たちが数多くいました。好古家の間では、自分のコレクションや、実際に見たことのある古器物をスケッチして、「好古図譜」という形でまとめることがさかんに行われていました。それだけでなく、それらの情報は各地の好古家たちに共有されていたのです。
 描かれたそれらの古器物は、今、どうなっているのでしょうか?この企画展示では、それらの原品や複製・模造品等を集め、立体的に展示することで、二次元の世界を三次元に再現することを目指します。
 また『聆涛閣集古帖』を編纂した吉田家関連資料から浮かび上がる好古図譜編纂の背景、吉田家旧蔵の豊かなコレクションの数々、同時代に関心が高まる正倉院宝物図とその模造製作の世界、好古家のネットワークなどに関する展示を通じて、近代的な博物館が生まれる前の、「いにしえ好き」たちの歴史資料への豊かなまなざしを明らかにします。
 なお本展は、本館の共同研究「『聆涛閣集古帖』の総合資料学的研究」(研究代表者:藤原重雄、2017年度~2019年度)による成果です。
※『聆涛閣集古帖』の全画像は、総合資料学情報基盤システム khirin で閲覧できます。https://khirin-a.rekihaku.ac.jp/database/reitoukakushukocho

展示の構成

第1章 『聆涛閣集古帖』とはなにか
 『聆涛閣集古帖』の全貌を紹介するとともに、描かれた古器物が、どのような経緯で伝えられ、実物としてどのように残されているかを、できるだけ多岐のジャンルにわたって紹介します。好古図譜という2次元の世界を、実物・複製・模造品等により3次元的な立体に展示することで、好古図譜の豊かな世界を体感していただきます。

『聆涛閣集古帖』食器 江戸後期 国立歴史民俗博物館蔵
重要文化財 白瑠璃埦 古墳時代(6世紀) 東京国立博物館蔵 Image:TNM Image Archives

 ササン朝ペルシアで製作された切子ガラスの埦で、はるばる日本に伝えられました。安閑天皇陵から出土したという伝承がありますが、正倉院宝物にも ほぼ同一規格の埦が存在しています。

『聆涛閣集古帖』甲冑軍営 江戸後期 国立歴史民俗博物館蔵
模造 逆沢瀉威鎧雛形 昭和時代(20世紀) 東京国立博物館蔵 Image:TNM Image Archives

 約5分の1の縮尺で作られた大鎧の雛形です。 法隆寺に伝来していたもので、原品は宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵しています。原品の製作年代は平安時代(12世紀)とされています。

『聆涛閣集古帖』甲冑軍営 江戸後期 国立歴史民俗博物館蔵
重要文化財 大円山形星兜 鎌倉時代
和歌山県淡島神社蔵 大阪城天守閣寄託
(左)『聆涛閣集古帖』鋒 江戸後期 国立歴史民俗博物館蔵 (右)石剣 弥生時代 香川県白鳥神社蔵 写真提供:瀬戸内海歴史民俗資料館

 享保 20年(1735)に高松市庵治沖海中より引き揚げられた、弥生時代前期の有柄式磨製石剣です。発見後高松藩主松平家に献じられ、その後白鳥神社へ寄進されました。

第2章 好古家三代・吉田家の実像
 『聆涛閣集古帖』を伝えた、神戸・住吉の吉田家とはどういう家だったのでしょうか?『聆涛閣集古帖』を編纂した吉田家三代(道可 1734~1802、粛 1768~1832、敏 1802~1869)に関わる諸史料や、吉田家をとりまく神戸・住吉の地域の歴史を通じて、吉田家の学芸・文化活動の実態にせまります。また、ほかの好古図譜との比較を通じて、『聆涛閣集古帖』がどのようにしてできあがったのかを考えます。

第3章 よみがえる聆涛閣コレクション
 『聆涛閣集古帖』には、ほかの好古図譜から写し取ったものや、別の所蔵者の古器物を描いたものもありますが、当然ながら吉田家のコレクションも描かれています。「聆涛閣コレクション」(吉田家旧蔵品)のほとんどは現在、各地に散逸していますが、これまでの調査・研究成果により、その行方が明らかになったものもあります。ごく一部ですが、まぼろしの「聆涛閣コレクション」を再現いたします。

三角縁吾作銘二神二獣鏡 古墳時代 個人蔵 高松市歴史資料館寄託

『聆涛閣集古帖』に「吾作明竟莫大好除去不羊宜古市上有東王父西王母湯飲玉泉飢食棗」という銘文のある鏡は吉田家の旧蔵品と考えられますが、旧蔵の原品ではなく同笵鏡の可能性もあります。

第4章 正倉院宝物の「発見」
 江戸時代は、奈良の東大寺・正倉院に残されている「正倉院宝物」に対する関心が高まった時期でもありました。『聆涛閣集古帖』にもその影響がうかがえます。正倉院宝物は、近世から近代初めにかけてこぞって図譜が作られ、それにもとづく模造品も作られるようになります。正倉院宝物図や、それにもとづいて作られた模造品の展示を通じて、古器物に対する関心の高まりを実感していただきます。

第5章 『聆涛閣集古帖』をとりまく好古家ネットワーク
 江戸時代は、多くの「好古家」を輩出した時代でもありました。その中でも、藤貞幹(1732~1797)、松平定信(1759~1829)、松浦武四郎(1818~1888)などは、吉田家三代とゆかりの好古家たちといえます。吉田家とかかわりのあるこれらの人物に関する展示を通じて、同時代の代表的な好古家たちの「知のネットワーク」を明らかにします。

一畳敷原寸模型 原品:明治時代 国際基督教大学博物館湯浅八郎記念館蔵

 「北海道の名付け親」として知られる松浦武四郎が、古希を迎えるにあたって造った書斎です。友人や知人を通じて、数年をかけて各地の有名な神社仏閣の古材を集め、1886年に完成させました。

※章の構成と出品作品は変更になる場合があります。また会期中展示替えがあります。
※『聆涛閣集古帖』はパネル展示の期間があります。

本展のみどころ
 いまに遺る近世好古図録『聆涛閣集古帖』(歴博所蔵)の魅力を一挙公開!
 『聆涛閣集古帖』に描かれた古器物の実物や複製品・模造品などを展示することにより、描かれた古器物が立体的によみがえる。
 考古資料、文書・典籍、美術工芸品など、ジャンルと時代を超え、バラエティーに富んだ展示により、近代以前の「好古」の世界を追体験する!
 国宝2件・重要文化財7件を含む、貴重資料約270件を展示。

企画展示「いにしえが、好きっ!-近世好古図録の文化誌-」
会 場 国立歴史民俗博物館 企画展示室A·B(千葉県佐倉市城内町 117)
会 期 2023年3月7日(火)~5月7日(日)
休館日 月曜日 ※5月1日(月)は開館 ※その他館内メンテナンスのため休館する場合があります。
開館時間 9:30~17:00(入館は 16:30まで)
料 金 一般 1000円、大学生 500円
※総合展示も合わせてご覧になれます。
※高校生以下は入館料無料です。
※高校生及び大学生の方は、学生証等を提示してください。(専門学校生など高校生及び大学生に相当する生徒、学生も同様です)
※障がい者手帳等保持者は手帳等提示により、介助者と共に入館料無料です。
※半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑にご入場できます。また、植物苑の半券の提示で、当日に限り博物館の入館料が割引になります。
お問い合わせ ハローダイヤル 050-5541-8600
公式サイト https://www.rekihaku.ac.jp
主 催 大学共同利用機関法人人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館

関連する催し物

歴博講演会
第443回「『聆涛閣集古帖』と近世好古家の世界」
2023年3月11日(土)13:00~15:00
本館講堂
講師:一戸 渉、藤原 重雄、三上 喜孝

歴博フォーラム
第115回「いにしえの「玉手箱」、近世好古図録をひらく」
2023年4月1日(土)13:00~16:30
本館講堂
登壇者:三上 喜孝 他

関連する催し物についての詳細は、国立歴史民俗博物館公式サイトをご覧ください。
公式サイト https://www.rekihaku.ac.jp

住所千葉県佐倉市城内町117
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
WEBhttps://www.rekihaku.ac.jp
開館時間*13月 ~ 9月 9:30 ~ 17:00、10月 ~ 2月 9:30 ~ 16:30(入館・入苑は閉館の30分前まで)
休み*2月曜日(休日は開館、翌日休館)、年末年始(12月27日〜1月4日)※最新情報はホームページにてご確認ください。
ジャンル*3歴史・考古・民俗関連
入場料*4一般 600円、大学生 250円、高校生以下無料 ※企画展示の料金はその都度別に定める
アクセス*5京成佐倉駅より徒歩約15分、またはJR総武本線佐倉駅からバス約15分
収蔵品データベースれきはく https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/database/index.html
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに臨時休業あり *3 空欄はオールジャンル *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認*5 表示時間はあくまでも目安です

国立歴史民俗博物館

■コロナ感染拡大防止のための注意事項
 ホームページにて、「来館されるお客様へお知らせ」を掲載しております。
https://www.rekihaku.ac.jp/others/news/close/request_m.html

情報掲載について

当サイトへの掲載は一切無料です。こちらからご登録できます。https://tokyo-live-exhibits.com/about_information_post/

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