W'UP! ★ 特集展示「海の帝国琉球-八重山・宮古・奄美からみた中世-」 国立歴史民俗博物館 企画展示室A

W'UP! ★ 特集展示「海の帝国琉球-八重山・宮古・奄美からみた中世-」 国立歴史民俗博物館 企画展示室A

2021年3月16日(火)〜 5月9日(日)
特集展示 「海の帝国琉球-八重山・宮古・奄美からみた中世-」
上:首里那覇港図屏風(部分) 19世紀 沖縄県立博物館・美術館蔵

首里那覇港図屏風 19世紀 沖縄県立博物館・美術館蔵 ※上図の全幅

 18〜19世紀に琉球で多数作製された「首里那覇鳥瞰図」の一つ。左下の港町那覇のにぎわいから、右上の首里城を中心とする城下町の様子まで、空間を極端に湾曲させて俯瞰的に描く。突堤状の先端にある御物城(おものぐすく)や、岬の突端にある波之上宮、首里城や守礼門など、現在に残るスポットも細かく描かれている。また、港には中国から戻った進貢船(琉球船) のほかに薩摩の船も見られる。

琉球帝国による侵攻と周辺島々の社会の変化 大航海時代より以前、
知られざる八重山・宮古・奄美の世界 国宝の文書や重要文化財の梵鐘などから新たな歴史像を示す

 コロンブスやマゼランが開いた世界史上の大航海時代より以前、早くも14世紀代から東アジア海域世界では活発な交易がおこなわれていました。その中心となったのが海洋国家・琉球です。琉球王国の輝ける時代は、これまでもしばしば紹介されてきました。ただ、琉球はその活動の過程で、言語も習俗も異なる周辺の島々、八重山・宮古・奄美に侵攻し、それぞれの社会を大きく変化させたこと、このことで現在の日本国の国境が定まっていることは、あまり知られていません。
 文献資料がほとんど残っていないこれらの地域の歴史は、琉球王国によって作られた歴史書をもとに語られてきました。しかし島々を歩くと、ジャングルの中には当時の村が遺跡として眠っており、そこからは大量の陶磁器が発見されます。琉球王国とは別の世界が、そこには確かにあったのです。
 これまでほとんど注目されてこなかった琉球の帝国的側面に視点を据え、八重山・宮古や奄美といった周辺地域から琉球を捉え直します。国立歴史民俗博物館では、2015年からこうした共同研究を実施してきました。この展示は、その成果を公開するものです。たくさんの青磁や白磁、国宝の文書や重要文化財の梵鐘、屏風や絵図など400点を超える資料から、新たな歴史像を示します。
《本展のみどころ》
・沖縄本島や離島で見つかった青磁や白磁がずらり
・琉球と諸外国との関係を示す絵画資料
・8点の国宝の文書を展示(漢字とひらがなが混じった独特の文書も!)

オルテリウス アジア図 1575 年
国立歴史民俗博物館蔵

 オランダの地理学者であるオルテリウスが制作した世界地図で、広く流布した。中央やや右上に描かれた日本の南西に伸びる島々には “Lequio maior”(大琉球)、“Lequio minor”(小琉球)と記され、琉球と台湾とわかる。その間の島々は八重山・宮古と思われるが、 “Fermosa”(台湾)とも書かれており、情報の錯綜が窺える。

西表島古見遺跡採集陶磁器 13~16 世紀
個人蔵

 八重山・宮古の集落からは、中国産の陶磁器が大量に見つかる。沖縄本島からはあまり見つからないタイプも含まれており、中国福建地域から直接持ち込まれたものも多いと考えられ、八重山・宮古地域が独立した文化圏であったことを示す。西表島南東部の古見には、集落の近くに八重山有数の港があった。

青磁陽刻牡丹文大花瓶 15 世紀 国立歴史民俗博物館蔵

 15世紀に中国の龍泉窯で焼かれた大型の花瓶。一般的に流通している碗や皿と違い、権力者しか入手できない優品である。首里城からはこうした美術陶磁器の破片が大量に出土しており、他の地域とは隔絶した権力を有していたことがわかる。

那覇里主・沢岻里主書状(国宝)15世紀後半~16世紀前半東京大学史料編纂所蔵

 琉球が支配する喜界島に王府の船が向かうにあたり、保護をしてくれたことに対する返礼を伝えたもの。王府の最重要印である「首里之印」が捺されていることから、王府支配に密接にかかわる船であったと推測される。漢字とひらがなが混じった文書で、こうした文体が公文書に用いられた。

江戸山下御門内朝鮮人登城行列 19世紀 国立歴史民俗博物館蔵

 江戸とその近郊および諸国の名所を描いた泥絵の組物『江戸及び諸国名所泥絵集』の1枚。泥絵は粘土などを顔料と混合した泥状の安価な絵具や合成顔料のプルシアンブルーを使用した絵画で、江戸末期に流行し、江戸の名所・見所(特に大名屋敷)が多く描かれた。本図は「朝鮮人登城行列」とされているが、「中山王府」の赤旗などから朝鮮ではなく琉球使節を描いたものとわかる。

会 期 2021年3月16日(火)〜 5月9日(日)※展示替えあり
前期展示 3月16日(火)〜4月11日(日)
後期展示 4月13日(火)〜5月9日(日)
休館日 月曜日 ※5月3日(月・祝)は開館し、5月6日(木)休館
開館時間 9:30〜17:00(入館は16:30まで)※開館日・開館時間を変更する場合があります。
入場料 一般600円、大学生250円
※高校生以下は入館料無料です。
※高校生及び大学生の方は、学生証等を提示してください。(専門学校生など高校生及び大学生に相当する生徒、学生も同様です)
※障がい者手帳等保持者は手帳提示により、介助者と共に入館が無料です。
※半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑にご入場できます。
ホームページ https://www.rekihaku.ac.jp

住所千葉県佐倉市城内町117
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
WEBhttps://www.rekihaku.ac.jp
開館時間*13月 ~ 9月 9:30 ~ 17:00、10月 ~ 2月 9:30 ~ 16:30(入館は閉館の30分前)
休み*2月曜日(休日は開館、翌日休館)、年末年始
ジャンル*3歴史・考古・民俗関連
入場料*4一般 600円、大学生 250円、高校生以下無料 ※企画展示は別料金
アクセス*5京成佐倉駅より徒歩約15分、またはJR総武本線佐倉駅からバス約15分
収蔵品データベースれきはく https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/database/index.html
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 空欄はオールジャンル *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認*5 表示時間はあくまでも目安です

国立歴史民俗博物館

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