W'UP! ★ 5月23日~11月11日 作家の視線― 過去と現在、そして… ホキ美術館(千葉市緑区)

W'UP! ★ 5月23日~11月11日 作家の視線― 過去と現在、そして… ホキ美術館(千葉市緑区)

2024年5月23日(木)~11月11日(月)
作家の視線― 過去と現在、そして…

 写実絵画は制作に長い時間を要します。
 3〜4か月、時には1年以上の時間をかけて作品を仕上げていきます。
 その時間の中で作家の考え方や物の観方、作家の眼が感じる美を表現しているといえると思います。
 では、作家が伝えたい感動、作家の眼を通した美は不変なものなのでしょうか。
 20年30年と作家の意識は何が変わって何が変わらないのか。
 そんなことを読み解いてみるのも面白いと思います。
 そして、若手の作家たちが今後どのように変わっていくのか、
 皆様で見届けてください。

石黒賢一郎作品
石黒賢一郎《惰眠》1993-2012年
野田弘志《「崇高なるもの」OP. 8》2022年
野田弘志《「崇高なるもの」OP. 8》2022年

島村信之
 裸婦像とガーゼの表現が見事な「紗」をはじめとしたシリーズ作品は、今回ギャラリー2にあるものも含めて4点が展示されている。ガーゼと寝そべった裸婦と白い背景。描かれたモチーフは同じながらも背景の白色、光の描き方や肌の質感の出し方は作品ごとに異なっている。「創」では女性が寝ている面が唯一平面ではなくシーツまで描写されていたり、「紗」の明るくあたたかな光と「晄」のほの暗い空間に差し込む光の違いなど、光の描写を重視する作家の様々な描写に注目して鑑賞してみてほしい。

「晄」2020
島村信之《晄》2020
「紗」2003
島村信之《紗》2003

五味文彦
 五味文彦の静物画は、質感の表現に特にこだわりをもって描かれている。レモンの瑞々しさやガラスの透明感、錆がついた鉄製のモチーフなど、同もって描かれている。レモンの瑞々しさやガラスの透明感、錆がついた鉄製のモチーフなど、同じ材質の物を絵の中から探して見比べてみると、より細密にリアルさを増していることが見て取れる。「パンと檸檬」と「三角のグラスのある静物」は共に黒背景の静物画だが、「パンと檸檬」はコントラストの強い陰影によって描かれているのに対して、「三角のグラスのある静物」のモチーフは奥行きや影の中の表情もさらに緻密に描き込まれている。また、同じ物の見比べのみではなく画面上の構図の変化も注目ポイントの一つ。月日を追うごとに、作品の中でのレモンは単体での主張から他のモチーフへ干渉するようになり、その見せ方も変わってきている。

「三角のグラスのある静物」2021
五味文彦《三角のグラスのある静物》2021
「ガラス器とレモン」2008
五味文彦《ガラス器とレモン》2008年

作家の視線― 過去と現在、そして…
会 期 2024年5月23日(木)~11月11日(月)
会 場 ホキ美術館 ギャラリー8(千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15)
時 間 10:00〜17:30
※入館受付は閉館時間の30分前の17:00までとなります。
観覧料 一般 1830円、高大生・65歳以上 1320円、中学生 910円(企画展、常設展を含む)、小学生以下760円(保護者1人につき2人まで無料)
※障がい者手帳等をご提示いただいた場合
一般 910円 、高校生・大学生・65歳以上 660円 、中学生 450円、小学生以下 380円(保護者1人につき2人まで無料)

ホキ美術館 公式サイト https://www.hoki-museum.jp/
ホキ美術館 展覧会公式サイト https://www.hoki-museum.info/theartistsgaze
SNS
https://www.instagram.com/hoki_museum/
https://twitter.com/hoki_museum
https://www.facebook.com/hokimuseum315/
https://www.youtube.com/c/hokimuseum1/

アクセス
電車:東京駅からJR横須賀線・総武線で千葉駅乗換、またはJR京葉線で蘇我駅乗換、JR外房線 土気駅下車。土気駅より千葉中央バス南口3番乗り場「ブランニューモール」行き「あすみが丘東4丁目」下車すぐ
車:首都圏中央道路『茂原北』ICから約10分、『大網白里』スマートICから約5分(ETC専用)。千葉東金道路『中野』ICから約15分。外房有料道路『板倉』ICから約8分
※カーナビに住所を入力する場合は、ホキ美術館駐車場の住所「千葉市緑区あすみが丘東3-13」をご入力ください。

鑑賞に最適な環境、こだわり抜いた空間
 ホキ美術館は世界でもまれな写実絵画専門美術館として、2010年11月3日に千葉市緑区に開館しました。
 そのコレクションは、故保木将夫が収集した写実絵画作品、約500点から成っています。
 千葉市最大の公園である緑ゆたかな昭和の森に面した、地上1階、地下2階の三層の計500メートルにわたる回廊型ギャラリーでは、日本最大の森本草介コレクション36点をはじめ、野田弘志、中山忠彦など、約60名の現代作家による写実の名品約120点を、常時ご覧いただくことができます。一部鉄骨造によって空中に浮かせ、窓からは森が見渡せるギャラリーもあります。また、地下2階ではホキ美術館のために描きおろされた100号以上の大作「私の代表作」を展示しています。

ホキ美術館
全館の照明はLED化することにより、 やわらかい光が作品にあたるように演出。 足への負担を軽減するためにゴムチップ素材の床材を使用。

無料ご招待券プレゼントは定員に達したため、締め切りました。ご応募どうもありがとうございました。

住所千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15
TEL043-205-1500
WEBhttps://www.hoki-museum.jp/
開館時間*110:00 ~ 17:30(入館は閉館の30分前)
休み*2火(祝日は開館,翌日閉館)5月中旬と11月中旬の展示替え期間、年末年始
ジャンル*3写実絵画 一部 陶磁器
入場料*4一般 1830円、高大生・65歳以上 1320円、中学生 910円(企画展、常設展を含む)、小学生以下760円(保護者1人につき2人まで無料)
アクセス*5JR外房線土気駅南口より徒歩25分、または千葉中央バス土気駅南口3番乗り場「ブランニューモール」行きで「あすみが丘東4丁目」下車すぐ
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 空欄はオールジャンル *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認*5 表示時間はあくまでも目安です

ホキ美術館(千葉市緑区)

 

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