W'UP! ★5月2日~5月24日 MADARA MANJI『PRESSURE』 ホワイトストーンギャラリー銀座新館(中央区銀座)

W'UP! ★5月2日~5月24日 MADARA MANJI『PRESSURE』 ホワイトストーンギャラリー銀座新館(中央区銀座)

MADARA MANJI『PRESSURE』
会 期 2025年5月2日(金)~5月24日(土)
会 場 ホワイトストーンギャラリー銀座新館(東京都中央区銀座6-4-16)
開館時間 11:00~19:00
休館日 月曜日
入場料 無料
ホームページ https://www.whitestone-gallery.com/

作品画像

展覧会について
 「あらゆる経験はやがて三次曲面として現前してくる」-MADARA MANJI

 ホワイトストーン銀座新館ではこの度、MADARA MANJIによる個展『PRESSURE』を開催いたします。
 MADARA MANJIといえば杢目金を用いたソリッドな立体作品を思い浮かべますが、今展ではその鋭角的なイメージに一石を投じるシリーズ『touch』が新たに加わります。『touch』は壁掛けスタイルです。アルミ合金によって縁取りされた杢目金パーツは、金属らしからぬ膨らみと曲線で広大なユニヴァースを湛えています。
 発端は2024年志賀高原ロマン美術館で開催された個展『Alive』に遡ります。黒川紀章設計による自然との共生をテーマとしたこの美術館は、円錐形の吹き抜け構造で知られています。MADARA MANJIはこの構造を活用したインスタレーションを行い、完成した作品からは追認できない「制作プロセスに発生する音と光」を、可聴域を超えた無自覚の振動として再現しました。思えば人間の生のエネルギーの有りようとは、気づいたときにはすり抜けている類のものかもしれません。例えば、杢目金作品の制作において、高熱は色彩として、打撃の強度は造形として痕跡をとどめますが、音や光は消失してしまいます。確かに存在していたそれらは、もはや触れることはできないものなのか。
 『touch』とは、何かに「触れる」ことで拡張・変化していく人間の経験のプロセス、ひいては負のエネルギーの連鎖が生む不自由さや葛藤までも呑み込んだ、決して一筋縄ではいかない人生の不可思議な時間軸を現前させる試みです。今展では、前述の壁掛け作品とともに、従来の『Ambivalence』(セメントの塊と杢目金がボルトによって連結された、切り出しスタイルによるシリーズ)をオーヴァル型に変化させたもの、境界の消滅を最も色濃く象徴する水平線の映像をパラレルに併置し、テーマである「三次曲面」に切り込みます。
 折々の感情や人生の変遷、艱難辛苦の先にある予期せぬ可能性を、個展タイトル『PRESSURE』は内包しています。硬質なはずの金属の属性や、一見垂直で単調な「叩く」という行為はその実、思いもよらない振れ幅で波動しています。
 なお、長野県山之内町と小海町立美術館(安藤忠雄設計)は、MADARA MANJIの作品を恒久展示として収蔵しました。美術館が過去の遺物の記憶を留め置く場所ではなく、大きな三次曲面を構成する点のひとつであることを暗に証明しているかのようです。
 今展が、経験の多様な交錯地点となることを期待しつつ、皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げます。

アーティストポートレイト

関連イベント
オープニングレセプション 2025年5月2日(金)17:00~
※アーティスト在廊

MADARA MANJI 下瀬美術館で展示
 2025年4月26日から広島県大竹市の下瀬美術館にて、初の現代美術展として「周辺・開発・状況 — 現代美術の事情と地勢 —」展が開催されます。2024年に同館が建築分野の国際賞「ベルサイユ賞」を受賞したことを記念した特別企画であり、国内外のアーティスト9組による作品が展示されます。その9人のアーティストの一人に、MADARA MANJIが選ばれています。
詳細はこちら https://simose-museum.jp/

ホワイトストーンギャラリー オンラインストア
 ギャラリー会場はもちろん、オンラインでも展覧会を楽しめる公式サイト。オンライン展示をはじめとした、家情報やインタビュー記事など多彩な情報を発信する。また、気に入った作品はオンラインでの購入も可能。専門知識を持つアートアドバイザーとリアルタイムでコンタクトを取れるので、コレクターからアート初心者まで、誰でも購入しやすいシステムを導入している。
URL https://www.whitestone-gallery.com/ja

ホワイトストーンギャラリー銀座新館(銀座)

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