W'UP! ★9月9日~2024年1月8日 青空は、太陽の反対側にある 原美術館/原六郎コレクション 第2期(秋冬季) 原美術館ARC(群馬県渋川市)

カンヴァスにアクリル絵具 210.0 x 360.0cm ©Ushio + Noriko Shinohara
2023年9月9日(土)~2024年1月8日(月・祝)
青空は、太陽の反対側にある
原美術館/原六郎コレクション 第2期(秋冬季)
雲ひとつない晴れた日に原美術館 ARC を訪れて最初に目にするもの――それは大きな青空です。青空と山々の深緑や紅葉、そして青空と端正な黒色の磯崎新建築とのコントラストは、恐らくここでしか見ることのできない感動の光景。しかしよく見ると、青空の青さにはわずかに濃淡があります。輝く太陽の周りは少し白っぽく、太陽から離れるにつれ青さが増してゆく。思い描く理想の青い空は太陽の反対側にあります。
本展では、「青空は、太陽の反対側にある」をキーフレーズに、自身の理想を求めて当時の美術的・社会的動向に背を向けた荒川修作や久保田成子、ギルバート&ジョージやヨーゼフ ボイスなど、国内外の作家の表現を展観します。
まず、現代美術ギャラリーA、B、Cでは、常識や慣習、既存の価値観に抗うことで、または視点を変えることで独自の地平を切り開く作家や、声高ではなくとも社会や美術の潮流に疑問を呈する作家、そして自身の心に深く潜ることで新たな表現を浮上させる作家の作品をご覧いただきます。
一方、特別展示室 観海庵には、鎖国の江戸期に西洋絵画や科学に傾倒した司馬江漢や、「朦朧体」と揶揄されながらも墨線を否定し、独自の表現を切り開いた横山大観の作品を展示します。また、中国とは異なり、象嵌の施された高麗独自の青磁、『青磁鳥形水注』を第1期に引き続き公開。白と黒の土を用いた羽の表現や、羽毛を表す精緻な線、とろりとかかる青磁釉の美しさが見どころです。さらに、写生を重んじた円山応挙と与謝蕪村から学んだ呉春による双幅の展示に加え、本阿弥光悦の書体を基にした希少な古活字本『光悦謡本』を帖を替えながら展示いたします。
輝く太陽にあえて背を向け、順光に映し出される鮮やかな青空と原美術館ARC をどうぞご堪能ください。
- 蜷川実花《PLANT A TREE》2011 年 C プリント 48.5 x 72.8cm ©mika ninagawa
- 荒川修作《それを見よNo.3》1968 年 綿カンヴァスにアクリル絵具、フェルトペン 124.5 x 183.0cm © 2023 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.
- 久保田成子《デュシャンピアナ: 自転車の車輪 1, 2, 3》1990 年 3 インチ液晶モニター、自転車の車輪、モーター、木の スツール、パワーAC、シングルチャンネルヴィデオ 各148 x 64 x 39.5cm © 2023 Estate of Shigeko Kubota/ Licensed by VAGA at Artists Rights Society (ARS)
- 司馬江漢『冨嶽図』江戸時代 絹本著色 142.2 x 81.1cm
- 横山大観『海辺曙色図』明治時代 絹本著色 127.2 x 40.8cm
- 『武蔵野図屏風』(部分)江戸時代(17 世紀前期)紙本金地著色 172.2 x 360.0cm
- 『青磁鳥形水注』高麗時代(10~14 世紀)磁器
本展第2期の見どころ
① 当時の“女性アーティスト”の枠に囚われず、彫刻表現を拡張した久保田成子や、美術の伝統的価値に異を唱えた「反芸術」の作家など、当館が40余年の歳月をかけ収集した現代美術家の作品を紹介します。
②「光悦本」と呼ばれる希少な古活字本、『謡本』を、第1期とは巻を変えて展示します(初公開)。
③ 閉館した原美術館より移設した奈良美智《My Drawing Room》。第2期期間中はその作品内部の全作品が貸し出しのため、作家によるインスタレーションを特別公開します(2023年9月9日から2024年1月8日まで)。
出品作家(予定)第2期
現代美術
カレル アペル、荒川修作、アルマン、アルマンド、アンディ ウォーホル、クレス オルデンバーグ、工藤哲巳、久保田成子、クリスト、ヴィレム デ クーニング、篠原有司男、セザール、蜷川実花、エルネスト ネト、森村泰昌、ロバート メイプルソープなど
古美術
司馬江漢『冨嶽図』、横山大観『海辺曙色図』、『光悦謡本』、『青磁鳥型水注』、『武蔵野図屏風』など
「青空は、太陽の反対側にある:原美術館/原六郎コレクション」
会 期 第2期(秋冬季)2023年9月9日(土)〜2024年1月8日(月・祝)
※特別展示室・觀海庵は会期中展示替えがあります
主催・会場 原美術館 ARC(群馬県渋川市金井 2855-1)
開館時間 9:30〜16:30(入館は16:00まで)
休館日 木曜日(祝日を除く、12月28日と1月4日は開館)、1月1日
※2024年1月9日~3月中旬まで冬季休館
入館料 一般 1,800円(1,500)、大高生 1,000円(700円)、小中生 800円(500円)
※カッコ内は前売りオンライン料金(日にち指定) https://e-tix.jp/haramuseum_arc/
※原美術館 ARC メンバーシップ会員は無料、学期中の土曜日は群馬県内の小中学生の入館無料、その他各種割引あり。
TEL 0279-24-6585
ウェブサイト https://www.haramuseum.or.jp
交通案内
・JR上越/吾妻線「渋川駅」(上越/北陸新幹線利用の場合は「高崎駅」で上越/吾妻線に乗り換え)より、関越交通バス「伊香保温泉」または「伊香保榛名口」行き(3番のりば)にて約15分、「グリーン牧場前」下車、徒歩7分。または「渋川駅」よりタクシーで約10分。
・お車の場合、関越自動車道「渋川・伊香保I.C.」より8km、約15分。(無料駐車場50台、大型バス駐車場2台)
2023年12月2日(土)講演会「Meet the Artist:奈良美智」開催!
詳細は美術館ウェブサイトにてお知らせいたします。
- 森村泰昌《輪舞(双子)》1994/2021 年 ミクストメディア ©Yasumasa Morimura
- 鈴木康広《日本列島のベンチ》 2014/2021年 ミクストメディア ©Yasuhiro Suzuki
- 奈良美智「My Drawing Room」内全作品貸出しのため、 第2 期は作家による特別展示になります。 (2023 年9 月9 日から2024 年1 月8 日まで)
通年展示作品
アニッシュ カプーア『虚空』、草間彌生『ミラールーム(かぼちゃ)』、宮島達男『時の連鎖』、森村泰昌『輪舞(双子)』、束芋『真夜中の海』、鈴木康広『日本列島のベンチ』など
屋外作品
一昨年閉館した原美術館(東京)から4点の屋外作品を移設しました。併せてお楽しみください。
飯田善國『風の息吹き』(1980年)、関根伸夫『空相』(1980年)、多田美波『明暗No.2』(1980年)、イサム ノグチ『物見台』(1959-81年)
無料ご招待券プレゼント!
美術館様のご好意により、入館ご招待券を5名様(各2枚)にプレゼントいたします。 ご希望の方は、展覧会名、氏名(ふりがな)、〒、住所、ご連絡先をこちら(tokyoliveexhibits@gmail.com)でご応募ください。 先着順です。チケット発送にて発表にかえさせていただきます。
住所 | 群馬県渋川市金井 2855-1 |
TEL | 0279-24-6585 |
WEB | https://www.haramuseum.or.jp |
開館時間*1 | 9:30~16:30(入館は閉館の30分前) |
休み*2 | 木(祝日と8月を除く) ※展示替え期間、1月1日、冬季 |
ジャンル*3 | 現代美術、東洋古美術 |
入場料*4 | (オンラインチケット)大人1,500円、大高生 700円、小中生 500円、70歳以上 1,200円 (当日券)大人1,800円、大高生 1,000円、小中生 800円、70歳以上 1,500円 |
アクセス*5 | JR上越線渋川駅よりバス |
収蔵品 | https://www.haramuseum.or.jp/jp/collection/ |
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 空欄はオールジャンル *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認*5 表示時間はあくまでも目安です |
原美術館ARC
■コロナ感染拡大防止のための注意事項
新型コロナウイルス感染拡大状況によって、臨時休館等の可能性があります。最新の情報は当館ウェブサイトをご覧ください。
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