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W'UP★9月12日~1月11日 Fly to the Moon: 月をめぐる5つの物語 原美術館ARC(群馬県渋川市)

W'UP★9月12日~1月11日 Fly to the Moon: 月をめぐる5つの物語 原美術館ARC(群馬県渋川市)

Fly to the Moon: 月をめぐる5つの物語
会 期 2026年9月12日(土)~2027年1月11日(月・祝)
会 場 原美術館ARC(群馬県渋川市金井2855-1)
開館時間 9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日 木曜日(12月31日は開館)、1月1日 ※2027年1月12日から3月中旬まで冬季休館
入館料 〔当日〕一般1,800円、70歳以上1,500円、大高生1,000円、小中生800円 〔前売〕一般1,500円、70歳以上1,200円、大高生700円、小中生500円 ※前売りオンラインチケット(日にち指定) ※原美術館ARCメンバーシップ会員は無料、学期中の土曜日は群馬県内小中学生無料
ホームページ https://www.haramuseum.or.jp

 持ち物はあなたの想像力だけ――4つの展示室で展開する120分間の月世界旅行。夜空に浮かぶひときわ大きな天体、月。満ち欠けを繰り返しながらも、見上げればいつも規則正しくそこにあり、静かに夜道を照らします。月は古今東西の国々で信仰の対象とされ、また、神話やおとぎ話、詩、歌や物語に登場するように、長きにわたって私たち人類にアイデアの元となるひらめきを与え続けてきました。本展では「月」をテーマに制作された5つの作品を中心にその周辺をめぐります。持ち物はあなたの想像力だけ。秋のひととき、4つの展示室で展開する約120分間の月世界旅行へ皆様をご案内いたします。

原美術館ARC 外観
原美術館ARC 外観

出品作家(予定)
 現代美術:アニッシュ・カプーア、アンディ・ウォーホル、エドワード・ルシェ、ジム・ダイン、ジョナサン・ボロフスキー、トム・ウェッセルマン、ピーター・スタンフリ、ロイ・リキテンシュタイン、ロバート・ラウシェンバーグ、崔在銀、荒木経惟、磯崎新、今井俊満、内倉ひとみ、倉俣史朗、斎藤義重、白髪一雄、菅井汲、束芋、堂本尚郎、奈良美智、蜷川実花、野口里佳、野村仁、三島喜美代、宮脇愛子 など
 古美術作品:伝 小栗宗湛《月に猿猴図》、《武蔵野図屏風》、狩野常信《月夜山水図》、《近江八景料紙箱・硯箱》、《月に梅蒔絵短冊箱》など ※古美術は会期半ばで展示替えを行います

展覧会の構成とみどころ
Episode 1
 ロバート・ラウシェンバーグ《ブースター》(1967年)とポップアート。1960年代より、アメリカ合衆国航空宇宙局(NASA)による有人宇宙飛行計画はソビエト連邦と競いながら推し進められ、国民もまたこの話題に沸いていました。日常生活の中にあふれるイメージや取るに足らない出来事に目を向けるポップアートの旗手たちも、急激に現実味を帯びてきた「月」の存在に注目することになります。ここではラウシェンバーグ自身のレントゲン写真に、ドローイング、作品、当時の新聞記事の切り抜きや電動工具、そしてその年の天体運行図を重ね合わせた版画作品《ブースター》を中心に、アメリカのポップアート作品の数々をご紹介いたします。

Episode 2
 野口里佳《潜る人》(1995年)と日常に潜む光の痕跡。ある冬の日、野口里佳は偶然、酸素ボンベを背負う影のようなシルエットの人物を目撃し、後を追います。彼女は初めて出会ったダイバーの姿が「月にゆく人のよう」に見えたと語ります(※)。世界に散らばる不可思議さを静かにみつめ、写し取るまなざし――野口の作品に限らず、写真とは日常に潜む光を掬いだし、その痕跡を留めるメディアであるといえるかもしれません。このセクションでは「生」の生々しさと、そこから切り離せない「死」を見つめ続けた荒木経惟の作品などを併せて展覧いたします。(※)引用元 キャノン写真新世紀(1996年)

Episode 3
 菅井汲《月》(1957年)と日本のアンフォルメル。菅井汲は1952年に渡仏し、アンフォルメルの影響を受けながらも、日本の古代を意識した東洋的な主題をプリミティヴな抽象で表現した作品を発表し、パリの画壇に強いインパクトを与えました。今回ご紹介する《月》もその一例です。その後、菅井は60年代初頭には画風を一変させ、疾走感のある明快な色彩による抽象画を手掛けるようになります。ここでは同じくフランスで活躍した今井俊満など、日本人による1960年代の抽象画を展示いたします。

Episode 4
 倉俣史朗《How High the Moon》(1986年)と浮遊する家具。倉俣史朗は早くから新しい素材や加工に着目し、アクリル、ガラス、アルミニウム、スチールメッシュなどを用いて革新的な作品を発表しました。ジャズのスタンダードナンバーから引用された《How High the Moon》(月はなんて高いところにあるのでしょう)の素材は建設現場などで用いられることの多い無骨なエキスパンドメタルですが、倉俣らしい浮遊感と、儚さ、そして凛とした佇まいをかんじさせます。ここでは当館が所蔵する倉俣史朗の家具と、親交のあった磯崎新や宮脇愛子の作品、太陽の動きを写真で捉えた野村仁の写真作品を取り合わせます。

Episode 5
 伝 小栗宗湛《月に猿猴図》(室町時代)と古今の月の表現。日本の画壇では、猿が水に映った月を取ろうとして木に登り、枝が折れて水に落ちるという仏教の規律集に由来する《猿猴捉月》を題材にした作品が多く描かれてきました。この画題には「身の程をわきまえろ」という教訓が含まれますが、本作では、一匹は水面に映った月をうっとりと眺め、もう一匹は無邪気に、夜空に輝く月に思わず手を伸ばしてしまったようにも見え、ユーモアと情緒を画面に湛えます。今季、特別展示室 觀海庵では、古く「万葉集」や「続古今和歌集」などで月の名所として繰り返し詠われてきた武蔵野を描いた《武蔵野図屏風》や、狩野常信《月夜山水図》のほか、工芸品に意匠として組み込まれた月の表現を現代美術作品と交えご紹介いたします。

Epilogue
 三島喜美代《Newspaper-84-E》(1984年)。最後に、日常生活で目にする新聞紙や雑誌、空き缶などを陶を用いて表現する作家 三島喜美代による大型の彫刻作品にご注目ください。まるで無造作に丸められ、捨てられた新聞紙のように見える本作は、見た目の柔らかさとは裏腹に陶器でできているため重く、しかし割れやすいものです。このように三島は、日々大量に生産され消費される「情報」があふれる社会への不安やもろさについて、作品を通して軽やかに問いかけます。この作品には1984年8月31日のニューヨークタイムズの記事より、スペースシャトル・ディスカバリー号の打ち上げに関する部分が印刷されています。読み終えた瞬間からゴミになる宿命である新聞記事の山の中からこの部分に目を留めたのは、ロケット打ち上げのニュースが三島にとっても印象に残る出来事だったからかもしれません。本作品は回廊エリアに展示いたします。

関連イベント
イベント1. 護国寺 月光殿 特別拝観ツアー
日時 2026年9月13日(日)
会場 護国寺 月光殿

イベント2. 觀月会 -夜の美術館で月を待つ-
日時 2026年9月26日(土)17:00~20:00(受付は19:00まで)
会場 原美術館ARC

イベント3. 美術館建築ライトアップ
日時 2026年9月25日(金)、27日(日)17:00~20:00(受付は19:00まで)
会場 原美術館ARC

イベント4. 屋外作品ガイドツアー
日時 10月10日(土)11:00~(60分程度)
参加費 500円
定員 10名

イベント5. おしゃべりアート鑑賞会(協力:対話型アート鑑賞ラボ)
日時 10月31日(土)11:00~(予定)
参加費 無料
定員 10名

イベント6. 開架式収蔵庫ガイドツアー
日時 11月14日(土)11:00~(60分程度)
参加費 1,000円
定員 10名

イベント7. 担当学芸員によるギャラリーガイドツアー
日時 11月21日(土)11:00~(60分程度)
参加費 一般500円
定員 10名

イベント8. 講演会「Meet the Artist:奈良美智」
日時 2026年12月12日(土)
会場 原美術館ARC

※詳細はウェブサイトをご確認ください。

原美術館ARC 外観
原美術館ARC 外観

原美術館ARCについて
 原美術館ARCは、現代美術の専門館である原美術館(東京・品川。1979年開館、2021年1月閉館)と別館ハラ ミュージアム アーク(群馬・渋川。1988年開館)を2021年4月に統合した美術館です。青い空と深い緑に抱かれた豊かな環境での美術体験を特長としています。
当館の収蔵作品「原美術館コレクション」は、運営母体である公益財団法人アルカンシエール美術財団理事長の原俊夫が財団設立時から収集した、1950年代以降の世界の現代美術コレクションです。抽象表現主義やポップアートなど、20世紀美術を彩った巨匠の絵画や彫刻から現在のアートシーンで活躍する作家の写真や映像作品まで、多種多様な表現を網羅しています。
 また、明治の実業家・原六郎(1842-1933)が収集した近世日本絵画、工芸、中国美術などを「原六郎コレクション」として所蔵しています。なかでも中国陶磁の真髄を伝える国宝「青磁下蕪花瓶」や浮世絵美人図の先駆けとなる重要文化財「縄暖簾図屏風」、円山応挙の大作画巻「淀川両岸図巻」、永徳ほか狩野一門による「三井寺旧日光院客殿障壁画」が代表作です。
 当館の建築は、「建築界のノーベル賞」と称されるプリツカー賞を受賞した磯崎新が手がけました。榛名山の峰々と呼応するピラミッド型の屋根が印象的なギャラリーAと、前庭に向かって両翼を広げるギャラリーB・Cは、現代美術作品が映える開放的な空間です。一方、滋賀県・三井寺(園城寺)の旧日光院客殿の書院造に想を得た「觀海庵」は、内部のいたるところに名工の技が光る静謐な和風空間です。広々とした庭では、アンディ・ウォーホルやオラファー・エリアソンなど、国内外のアーティストによる屋外作品を鑑賞しながらの散策もお楽しみいただけます。

常設展示・屋外作品
草間彌生《ミラールーム(かぼちゃ)》、奈良美智《My Drawing Room》、宮島達男《時の連鎖》、束芋《真夜中の海》、鈴木康広《日本列島のベンチ》、森村泰昌《輪舞(双子)》、宮脇愛子《うつろひ '89 カシオペア》、多田美波《明暗 No.2》、李禹煥《関係項》、アンディ・ウォーホル《キャンベルズ トマト スープ》、オラファー・エリアソン《Sunspace for Shibukawa》、ジャン=ミシェル・オトニエル《Kokoro》 など

特別展示室 觀海庵 内観
特別展示室 觀海庵 内観

・JR渋川駅より関越交通バス「伊香保温泉」または「伊香保榛名口」行き(3番のりば)にて約15分、「グリーン牧場前」下車、徒歩約7分。またはJR渋川駅よりタクシーで約10分。
・渋川・伊香保I.C.より車で約15分。
・関越交通路線バス / 原美術館ARC線(毎月第二、第三土曜日 JR高崎駅より運行)

住所群馬県渋川市金井 2855-1
TEL0279-24-6585
WEBhttps://www.haramuseum.or.jp
開館時間*19:30~16:30(入館は閉館の30分前)
休み*2木(祝日と8月を除く) ※展示替え期間、1月1日、冬季
ジャンル*3現代美術、東洋古美術
入場料*4(オンラインチケット)大人1,500円、大高生 700円、小中生 500円、70歳以上 1,200円 (当日券)大人1,800円、大高生 1,000円、小中生 800円、70歳以上 1,500円
アクセス*5JR上越線渋川駅よりバス
収蔵品https://www.haramuseum.or.jp/jp/collection/

原美術館ARC

■コロナ感染拡大防止のための注意事項
 新型コロナウイルス感染拡大状況によって、臨時休館等の可能性があります。最新の情報は当館ウェブサイトをご覧ください。

本記事は各施設配布のプレスリリースおよび提供情報をもとに作成しています。

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