W'UP★3月1日~3月16日 内田涼、宮﨑菖子、宮崎竜成 「Play Field」」/3月15日(土)~3月30日(日) 山崎由紀子 個展「Funny Shape Crap」 DDD ART 凪・苑(世田谷区代沢)

内田涼、宮﨑菖子、宮崎竜成
「Play Field」
会 場 DDD ART 凪(東京都世田谷区代沢4-41-2)
開催日 2025年3月1日(土)~3月16日(日)
開廊時間 平日 14:00〜21:00 土・日・祝 12:00〜19:00
休廊日 月曜、火曜(祝日を除く)
入場料 無料
ホームページ https://www.instagram.com/ddd_art_/
オープニングレセプション 2/1(土)19:00〜21:00
この度DDD ART 苑では、内田涼、宮﨑菖子、宮崎竜成「Play Field」を開催いたします。
三名は絵画制作において、「作家が主体となりすぎない描き⽅」、「作家と絵画が対等な関係にあること」を念頭に置いているように思われる。ここで⾔う「作家と絵画が対等である」状態を⽣み出すのは、例えば作家の意図が反映されすぎないようにすること、起点も終点も絵画の中にあるということ、ある種の公平さ=他者性を取り⼊れること、描く線や⾊彩を流動的に記号化させるなど、さまざまな制限やルールを⾃⾝に課す⾏為であるが、そのような対等な関係を模索することは、徹底的に「絵画が絵画であること」と向き合う⾏為であり、その先に存在する鑑賞者と豊かな関係を築くことにも及んでいるのではないだろうか。すなわち、⽴ち現れてくる作品は⽰唆的になりすぎず、鑑賞者の能動的な思考や⾏為を⾃然に促すように思われるのだ。
三名の作家は、絵画の⽀持体―有限なフィールドである「フレーム」と対峙し、⾃⾝に制限やルールを課しながら⼿を動かして⾊・形・線を配置していくことで絵画が完成するというゲーム的プロセスを経ることで、絵画の中でしか⽣まれえない⾔語や形態に出会うことができるのではないだろうか。
本展タイトルに⽤いられる「Play」という⽤語は、遊ぶ、演じる、奏でるなど、対象に対するさまざまな関わり⽅を想起させる余地のある動詞であり、描く⾏為のみに限定されない動詞として、三名の絵画制作を表すのにふさわしい⾔葉であると考える。三名それぞれのフィールド=絵画を⼀堂に会することで、彼らがいかにして絵画と関係したか、そして鑑賞者がいかにその絵画と関係を構築しうるかという⼆つの関係性について考える場としたい。
キュレーター 内藤理子 @hkr_ooi
出品アーティスト
内田涼 @_ryo_uchida、宮﨑菖子 @nano_m_17、宮崎竜成 @ryusei.miyazaki
山崎由紀子 個展「Funny Shape Crap」
会 場 DDD ART 凪(東京都世田谷区代沢4-41-2)
開催日 2025年3月15日(土)~3月30日(日)
開廊時間 平日 14:00〜21:00 土・日・祝 12:00〜19:00
休廊日 月曜、火曜(祝日を除く)
入場料 無料
ホームページ https://www.instagram.com/ddd_art_/
オープニングレセプション 2/1(土)19:00〜21:00
この度DDD ART凪では山崎由紀子 個展「Funny Shape Crap」を開催致します。
山崎はデジタルとアナログ世代の中間に位置する世代であり、ロースペックなパソコン、ガラケー、スマートフォン、その他様々なメディアに触れてきたアーティストです。
山崎の制作方法はインターネット上にある画像や普段生活の中で発見した風景など、様々な記号的要素をサンプリングし、データとしてコラージュした後、絵画として表現しています。
一見無関係にコラージュされた有機的なイメージや記号的モチーフは、山崎自身が解体された図像を遊戯的に扱いながら、その中で偶然できた形やモチーフによって平面上で関係付けられ、再構築されています。このような制作過程によって構成された平面は、パソコンのデスクトップの様に図像同士が多層的なレイヤーを成しながら、一つの画面として現れており、デジタルとアナログを横断する山崎の持つ世代感や、絵画の持つメディアの特性を自身の経験から再解釈し、表現しているように感じます。
本展のタイトルとなっている、「Funny Shape Crap」はデジタルとアナログ世代である山崎が、様々な形やフレームを解体して再構築するという表現方法と、偶然性から生まれる不可思議さや面白さを象徴しています。
デジタルコラージュ、カットアップ、サンプリング、などの表現方法を扱う過程で偶然形作られる図像に山崎自身が魅力を感じ、画面の構成を変化させたり新たな表現を試みることは、彼女自身が生活の中で偶々出会ったものや風景に心を動かされ、予定調和からズレていく感覚に近いと語ります。
山崎が持つ多層的なレイヤー表現と偶然性から生まれる図像の複雑さをぜひご覧くださいませ。
山崎由紀子 @yukiko_masaki_yy
1988年 京都府生まれ、京都造形芸術大学卒業、 東京都在住。
2010年 アートアワードトーキョー丸の内 2010 長谷川裕子賞
2020年「崩壊する絵画」 OIL by 美術手帖
2024年「 Listen to the picture 」 VOILLD
DDD ART
DDD ARTは下北沢の古民家をリノベーションして開設したアートギャラリーです。古民家が醸し出す情緒を残した”苑”sonoと”凪”nagiという2棟の家屋で構成し、新たな表現・発表の場として産まれました。どちらの棟にも作品展示からライブペイントや撮影などを行える屋外スペースも兼ね備えています。下北沢の賑やかな駅前を抜けた先に広がる、開放感と赴きのある当ギャラリーへ是非お越しください。
作品リストや作品のお問い合わせは DDD ARTへDMもしくはメールにてお問い合わせください
※作品の海外発送も承ります
コメント