W'UP! ★10月6日~12月25日 追悼 野見山暁治 野っ原との契約 練馬区立美術館(練馬区貫井)

追悼 野見山暁治 野っ原との契約
会 場 練馬区立美術館2階展示室(東京都練馬区貫井1-36-16)
開催日 2024年10月6日(日)~12月25日(水)
前期 10月6日(日)~11月10日(日)
後期 11月12日(火)~12月25日(水)
開館時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 月曜日(ただし、10月14日(月·祝)、11月4日(月·休)は開館、10月15日(火)、11月5日(火)は休館)
観覧料 一般 500円、高校·大学生および65~74歳 300円、中学生以下および75歳以上 無料(その他各種割引制度あり)
※一般以外の方(無料·割引対象者)は、年齢等が確認できるものをお持ちくだ
さい。
※リピーター割引 展覧会の半券をお持ちいただくと各種料金から割引となります。一般300円、高校·大学生および65~74歳 200円、中学生以下および75歳以上 無料(その他各種割引制度あり)
ホームページ https://www.neribun.or.jp/museum.html

- 《山のうえ》1980年 油彩・キャンバス 練馬区立美術館蔵(後期展示)
- 《ある日》1982年 油彩・キャンバス 練馬区立美術館蔵(後期展示)
- 《海坊主誕生》1978年 油彩・キャンバス 練馬区立美術館蔵(後期展示)
- 《半身像》 1956-58年 グワッシュ、ペン、インク・紙 練馬区立美術館蔵 前期展示
- 野見山暁治の練馬のアトリエ風景 2024年 撮影:名和真紀子
- 野見山暁治の練馬のアトリエ風景 2024年 撮影:名和真紀子
練馬区内に長くアトリエを構え、名誉区民でもあった野見山暁治氏が、2023年6月逝去されました。練馬区立美術館では、画家・野見山暁治(1920-2023)の業績を、当館のコレクションを中心に振り返る展覧会を開催します。
福岡県の炭坑経営者の家庭に育った野見山は、東京美術学校を繰り上げ卒業して旧満州に出征しました。終戦後、故郷での活動を経てフランスに留学。在仏中に安井賞を受賞し、その後、徐々に抽象的な表現へと変化します。また野見山は、母校の東京藝術大学教授として学生の指導と入試改革に力を注ぐとともに、自身の戦争体験から、戦没画学生の慰霊美術館である「無言館」の設立にも尽力しました。
本展では、池袋モンパルナスで過ごした東京美術学校時代から、戦後の炭坑や骸骨といった具象的なイメージを描く時期を経てフランス留学にいたる[前期]と、帰国後、自然や身近な事物をモチーフに独自のイメージを展開させ追究し続けた晩年までの[後期]に分けて展観します。絶筆作品を含む油彩画や版画、ドローイングおよび関連資料等、前·後期を合わせた約80点を通じて、野見山の画業の軌跡を辿ります。
併せて、野見山の暮らしと制作の拠点となったアトリエの風景にも焦点をあてます。野見山は、1971年に練馬区に、ついで1976年に福岡県糸島市に住居兼アトリエを構えました。
ともに建築家の篠原一男(1925-2006)の設計によるものであり、柱のない広いアトリエ空間や開口部が切り取る風景、特徴的な階段などは、野見山の制作を支えただけではなく想像力を掻き立てるものであったと考えられます。本展覧会では、アトリエに残された制作の道具や愛用の品等を展示するとともに、アトリエでのインタビュー映像やこの度新たに撮影した練馬と糸島のアトリエ内部をご紹介いたします。
野見山は子供の頃から「野っ原」のただなかで絵を描くことに喜びを感じていたといいます。「野っ原」とは野見山にとってアトリエの原風景というべき場所ですが、また同時に、「実のところ絵も風化しなくちゃいけない。それが野っ原との契約だ」とも述べています(※)。自然が体現する悠久の時間軸との対照において、ささやかな人間の営みとそのかけがえなさを噛み締めながら描き続けることこそ、野見山が「野っ原」=アトリエと取り結んだ契約だったのかもしれません。
※野見山暁治「アトリエ」、「署名のない風景』、平凡社、1997年
イベント
練馬区立美術館でギャラリートークやワークショップ等の展覧会関連イベントを実施
※展覧会および関連イベントの最新情報、ご来館にあたっての注意事項等につきましては、ホームページをご確認ください。
主 催 練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)
助 成 芸術文化振興基金、タカシマヤ文化基金
住所 | 東京都練馬区貫井1-36-16 |
TEL | 03-3577-1821 |
WEB | https://www.neribun.or.jp/museum.html |
開館時間*1 | 10:00 〜 18:00(入館は、17:30まで) |
休み*2 | 月曜(祝休日は開館、翌平日閉館)年末年始(12月29日 ~ 1月3日)展示準備期間 |
ジャンル*3 | 近代美術、現代美術、日本画、彫刻、工芸、版画 |
入場料*4 | 展覧会により有料・無料の場合があります。 各展覧会の観覧料については、美術館ホームページをご覧ください。 |
アクセス*5 | 西武池袋線中村橋駅より徒歩3分 |
収蔵品 | http://jmapps.ne.jp/nerima_art/ |
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 空欄はオールジャンル *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認*5 表示時間はあくまでも目安です |
練馬区立美術館(練馬区貫井)