原美術館ARC

原美術館ARC

写真:ジャン=ミシェル オトニエル「Kokoro」2009年


 品川に原美術館を開設して40余年。私の祖父母の邸宅だった建物は、人と人をつなぐ活動の舞台となりました。多くの才能との出会い、絆は私たちの宝ものです。2021年1月11日、その建物は美術館としての役割を終えました。そして春からは、群馬県の「原美術館ARC」に集約いたします。 運営母体の財団名「アルカンシエール/Arc-en Ciel(虹)」を象徴する「ARC」には、「アートセンター」の意味も含まれます。多種多様な人々が集い、新たな価値を創造する場としての活動を、これからは「原美術館ARC」で続けてまいります。
 豊かな自然の中に建つ「原美術館ARC」は、世界的建築家・磯崎新による設計で、漆黒の建物それ自体が美術作品と言える唯一無二の空間です。書院造をモチーフとした特別展示室「觀海庵」では、国宝・重要文化財を含む東洋古美術からなる「原六郎コレクション」と現代美術の競演をお楽しみいただけます。東京から装いも新たに移設される作品など、新たな魅力が加わる「原美術館ARC」にご期待下さい。

  2021年3月
  公益財団法人アルカンシエール美術財団
  理事長 原俊夫
  ※原美術館ARCプレスリリースより

撮影:大沢誠一

建築について
 原美術館ARCは、上毛三山のひとつに数えられる榛名山麓の高原に位置します。この緑豊かな敷地に作られた、黒い色調のシャープな木造建築を手掛けたのは、「建築界のノーベル賞」とも言われるプリツカー賞を2019年に受賞し、世界的に活躍する建築家・磯崎新です。ピラミッド型の屋根が印象的なギャラリーAと、その両翼にシンメトリーに配されたギャラリーBCは、トップライトからやわらかな自然光が降り注ぎ、現代美術作品の鑑賞に適した端正な空間です。一方、木、石、和紙、漆喰などを用い、内部のいたるところに名工の技が光る特別展示室「觀海庵」は、書院造をモチーフにした静謐な和風空間。磯崎新は原六郎コレクションの「三井寺旧日光院客殿障壁画」がかつて飾られていた滋賀県・三井寺(園城寺)の旧日光院客殿の書院造に想を得て「觀海庵」を設計しました。

開架式収蔵庫
 開架式収蔵庫に保管している一部の原美術館コレクションは、学芸員や評論家、教育・研究機関に所属する方など主に美術の専門家を対象に、作品の鑑賞・調査が可能となっています。また、一般の方向けには、随時、庫内のガイドツアーも行っています。どちらも予約制です。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在ガイドツアーは休止してお ります。再開の際には当館ウェブサイトでご案内いたします。

W’UP! ★ 展覧会「虹をかける:原美術館コレクション」 原美術館ARC

住所群馬県渋川市金井 2855-1
TEL0279-24-6585
WEBhttps://www.haramuseum.or.jp
開館時間*19:30~16:30(入館は閉館の30分前)
休み*2木(祝日と8月を除く) ※展示替え期間、1月1日、冬季
ジャンル*3現代美術、東洋古美術
入場料*4(オンラインチケット)大人1,500円、大高生 700円、小中生 500円、70歳以上 1,200円 (当日券)大人1,800円、大高生 1,000円、小中生 800円、70歳以上 1,500円
アクセス*5JR上越線渋川駅よりバス
収蔵品https://www.haramuseum.or.jp/jp/collection/
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 空欄はオールジャンル *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認*5 表示時間はあくまでも目安です

■コロナ感染拡大防止のための注意事項
 新型コロナウイルス感染拡大状況によって、臨時休館等の可能性があります。最新の情報は当館ウェブサイトをご覧ください。

情報掲載について

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