W'UP! ★3月8日より解禁 フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル― 国立映画アーカイブ(中央区京橋)

W'UP! ★3月8日より解禁 フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル― 国立映画アーカイブ(中央区京橋)

2023年12月22日(金)より
フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル―

 当館の所蔵コレクションを配信する4つ目のWEBサイトとして2023年3月31日に開設し、1904-1937年に製作された日本の文化・記録映画127作品を公開しておりますが、今回の新規公開により、時代の鏡としての文化・記録映画の姿を、より鮮明に体験していただけることでしょう。
 約8万6千本にのぼる当館の所蔵フィルムのうち、劇映画ではない実写作品である文化・記録映画やニュース映画は、日本映画だけで5万本近くに及びます。本サイトでは、これまでは上映の機会や放送・パッケージでの普及が限られてきた、こうした歴史映像群を、全篇視聴可能な状態で公開します。
 WEBサイトを通じて、日本の近現代において激動を繰り返してきた社会の諸相と、そこで生きてきた人々の記録を広く共有することを目指しています。

見どころ
 今回の公開では、1922年から1936年までの間に製作されたサイレントによる文化・記録映画を紹介しています。この期間の前半には、『隅田川』など数々の文部省映画や長篇の観光映画などが登場しますが、満洲事変勃発以降は、総動員体制への準備や大陸での本格的な軍事衝突を反映し、映画の内容も軍事色が急速に高まります。防空演習や満洲国建国、国防婦人会の活動など、さまざまな題材を映画から知ることができるでしょう。(すべて無声)

サイト名フィルムは記録する―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル―
URL https://filmisadocument.jp/
制 作 国立映画アーカイブ、国立情報学研究所
公開日 2024年3月8日(金)16:00

「フィルムは記録する」公開作品の一部

公開日 2024年3月8日(金)
 新規公開作品 文部省製作による映画や長篇観光映画、国内の軍事関連や満洲国建国などの大陸情勢に関する記録など、1922-1936 年に製作された日本の文化・記録映画 49作品(すべて無声)

【ジャンル】教育,建築,労働 【場所】東京
『隅田川』(すみだがわ)
東京・隅田川の川筋で運搬作業を営みながら、水上生活をしている父子を描いた劇仕立ての一篇。関東大震災後の復興事業の目玉であった橋梁工事や前年に月島に開校した水上尋常小学校が物語の舞台に取り込まれている。東京『隅田川』(すみだがわ)【ジャンル】観光,建築,民俗 【場所】静岡,神奈川,東京
『公衆作法 東京見物』(こうしゅうさほう とうきょうけんぶつ)
海外に渡航する息子の見送りに故郷から出てきた父娘が東京見物をするという設定を通して、公共マナーへの理解を促すことを目的に製作された作品。車上に載せたキャメラによる移動撮影や多重露光など実験的な試みにも注目。

公衆作法 東京見物

【ジャンル】観光,スポーツ,民俗 【場所】長崎,兵庫,大阪,京都,奈 良,三重,東京,栃木,北海道,神奈川
『To the Sunny East』
日本郵船が海外への日本紹介を目的にまとめたと思われる長篇記録映画。観光に訪れた外国人を主人公に、長崎到着から関西各地の巡覧、東京、日光、北海道を巡り、横浜からサンフランシスコへの帰途に着くところまでが描かれている。

『To the Sunny East』

【ジャンル】民俗 【場所】東京
『後藤伯爵葬儀』(ごとうはくしゃくそうぎ)
関東大震災後の帝都復興計画などで知られる後藤新平が、1929年 4 月13日に京都で客死。棺が東京に戻り、青山斎場にて告別式ののち埋葬されるまでの動きを記録している。親族を初め、頭山満や浜口雄幸など多くの関係者の姿が確認できる。

『後藤伯爵葬儀』

【ジャンル】軍事,産業,労働 【場所】海外
『前線』(ぜんせん)
前線工作としての鉄道事業という視点から、北満各地における活動を2年に及ぶ撮影によってまとめ上げた叙事詩的大作。線路や橋梁の復旧作業、新線設置に伴う土地整備や架橋工事などが、力感溢れる画面によって綴られている。

線路工事

【ジャンル】軍事,皇族,民俗 【場所】大阪
『大日本國防婦人會 映画報 昭和九年十二月』(だいにほんこうぼうふじんかい えいがほう しょうわくねんじゅうにがつ)
大阪港で出征兵士らを供応したことを契機に、1932年10月27日に発会した大日本国防婦人会の活動を記録した一篇。設立2周年の記念行事、ならびに歩兵連隊の見学や負傷兵士の救護に当たる会員たちの姿が描かれている。

大日本國防婦人會 映画報 昭和九年十二月』

W’UP! ★4月9日~8月23日 日本映画と音楽 1950年代から1960年代の作曲家たち 国立映画アーカイブ(中央区京橋)

W'UP! ★2月6日~3月24日 上映企画「日本の女性映画人(2)――1970-1980年代」 国立映画アーカイブ(中央区京橋)

W’UP! ★3月27日~ はじまりの日本劇映画 映画 meets 歌舞伎  国立映画アーカイブ(中央区京橋)

住所東京都中央区京橋 3-7-6
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
WEBhttps://www.nfaj.go.jp/
開館時間上映 企画によって異なる。展示 11:00 ~ 18:30(入室は閉室の30分前)
休み月、上映準備・展示替期間、年末年始
ジャンル映画、フィルム
入場料*1上映:大人520円、高・大学生、65歳以上310円、小・中学生100円、特別プログラムには異なる料金が発生します。展示:大人250円、大学生130円
アクセス*2京橋駅1番出口より徒歩1分、宝町駅A4出口より徒歩1分、銀座一丁目駅7番出口より徒歩5分
収蔵品 
 *1 高齢者・学生・障害者割引は要確認 *2 表示時間はあくまでも目安です

国立映画アーカイブ(中央区京橋)

画像提供:国立映画アーカイブ

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