W'UP!★6月1日~2025年5月18日 Keith Haring: Into 2025 誰がそれをのぞむのか/12月1日~12月20日 NKHC世界エイズデー2024 中村キース・ヘリング美術館(山梨県北杜市)
Keith Haring: Into 2025 誰がそれをのぞむのか
会 期 2024年6月1日(土)〜2025年5月18日(日)
開館時間 9:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日 定期休館日なし
冬季休館 2025年2月3日(月)〜2月16日(日)
※展示替え・メンテナンス等のため臨時休館する場合があります。
観覧料 大人 1,500円、16歳以上の学生 800円、障がい者手帳をお持ちの方 600円、15歳以下 無料
※各種割引の適用には身分証明書のご提示が必要です。
観覧券購入場所 美術館のみで販売
公式サイト https://www.nakamura-haring.com/
主 催 中村キース・ヘリング美術館
後 援 米国大使館、山梨県、山梨県教育委員会、北杜市、北杜市教育委員会
協 力 キース・ヘリング財団、シティキッズ財団、シミックホールディングス株式会社
1980年代のアメリカ美術を代表するアーティスト、キース・ヘリング(1958-1990)は、明るく軽快な作風で知られる一方、彼の作品の根底には社会を鋭く洞察する眼差しがありました。ヘリングは、時にユーモラスに、時に辛辣に社会を描写し、平和や自由へのメッセージを送り続けました。
本展の副題は、ヘリングが広島平和記念資料館を訪れた際に日記に残した「誰が再び望むのだろうか?誰に対して?(原文:Who could ever want this to happen again? To anyone?)」という言葉に着想を得ています。一瞬で街を焼け野原にした原子爆弾。今なお世界には1万2000にのぼる核弾頭が存在し、絶え間なく戦争が続くなか、来年には第二次世界大戦の終結から80年の節目を迎えようとしています。本展は、ヘリングの眼差しを通して世界が抱える課題に向き合い、現代における「平和」や「自由」の意味について考えることを目的としています。
展覧会3つの見どころ
1 . 反戦・反核を訴える作品群
1980年代、激化する冷戦を背景に、世界はかつてない数の核を保有していました。ヘリングは、アートを媒体に多様な手法で社会に向けて反戦・反核のメッセージを投げかけました。ニューヨークで行われた史上最大規模といわれる反核デモのために制作し、セントラルパークで無料配布を行った「核放棄のためのポスター」(1982年)、チェックポイント・チャーリー博物館の依頼を受けベルリンの壁に描いた壁画(1986年)のドキュメント写真、ウィリアム・S・バロウズ(1914-1997)の10篇の詩に併せてヘリングが混沌とした世界を描き出した版画シリーズ《アポカリプス》(1988年)といった作品群からは、核の脅威にさらされる一人の若者の恐怖が垣間見えると同時に、不安や絶望に抗い未来への警告を試みたアーティストの姿が伺えます。
2. 平和・自由へのメッセージ
ヘリングが生涯一貫して希求した「平和」と「自由」という主題には、アメリカの歴史や80年代当時の世界情勢が色濃く反映されています。本展では、1987年に東京都多摩市の複合文化施設「パルテノン多摩」の開館に際して招聘されたヘリングが、500人の子どもたちと制作した《平和I-IV》、《マイ・タウン》、《サウンド・ツリー》など、子どもたちのために制作された数々に作品を通して、制作から40年近くの年月が過ぎようとする現在に、これらの作品に込められたメッセージについて考えます。
3. キース・ヘリングと広島
1988年、ヘリングは、広島で行われた原爆養護ホーム建設のためのチャリティコンサート「HIROSHIMA ’88」のメインイメージを手がけたことをきっかけに、広島を訪れました。原爆ドームや広島平和記念資料館へ足を運び、戦争の惨さを目の当たりにしたヘリングは、平和への思いを形にすべく壁画制作を申し出ました。しかし、このプロジェクトは実現することがありませんでした。本展では、調査のなされてこなかったヘリングの広島訪問の経緯を辿り、その足跡を紹介します。
4. 「ベルリンの壁」に描かれた100mに及ぶ壁画を本邦初公開の写真と映像で紹介
1986年、ヘリングはチェックポイント・チャーリーの家(現チェックポイント・チャーリー博物館)より壁画制作の依頼を受け、ベルリンを訪れました。両国の国旗の色にちなんで、壁の100mほどの範囲をまず黄色に塗り、その上に黒と赤の絵の具で連鎖する人々を描きました。
この壁画はすぐに他のアーティストらによって上書きされ、1989年11月9日に壁は崩壊しました。本展では、ヘリングの活動を記録し続けたフォトグラファー、ツェン・クウォン・チによる写真やキース・ヘリング財団所蔵の映像を通して、その制作風景や人々と交流するヘリングの姿をご紹介します。
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NKHC世界エイズデー2024
会 場 中村キース・ヘリング美術館
会 期 2024年12月1日(日) ~12月20日(金)
開館時間 9:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日 会期中無休
観覧料 本イベントのみの観覧は無料。
大人 1,500円、16歳以上の学生 800円 障がい者手帳をお持ちの方 600円
15歳以下 無料 ※各種割引の適用には身分証明書のご提示が必要です。
観覧券購入場所 美術館受付のみで販売
公式サイト https://2024exhibition.nakamura-haring.com/ncod2024
主 催 中村キース・ヘリング美術館
協 力 相模ゴム工業株式会社
1980年代のアメリカ美術を代表するアーティスト、キース・ヘリング(1958-1990)の作品には、愛や平等、人権といったテーマが強く反映されています。中でも、1980年代後半には拡大するエイズ・エピデミックの中で、「エイズ」患者やその家族、コミュニティの支援活動に深く関わりました。1988年には、ヘリング自身も「エイズ」発症と診断されましたが、それ以降もアート活動を通じて正しい理解を広げることに尽力しました。ヘリングは1990年に31歳という若さでエイズの合併症によりこの世を去りましたが、1989年に設立した「キース・ヘリング財団」は、ヘリングの遺産を通じて現在でもエイズ研究や子どもたちへの支援など社会貢献活動を続けています。
ヘリングの遺志を受け継ぐ活動を行う中村キース・ヘリング美術館では、今年の「世界エイズデー」を若い世代へ向けて「HIV・エイズの歴史と現在」を紹介します。当館での資料展示やコンドームの無料配布だけでなく、鹿児島でのポップアップショップも同時開催することで、ヘリングの活動とHIV・エイズをとりまく現在的な課題を広くご紹介します。
イベントについて
1.キース・ヘリングが生前に制作したポスターや資料の展示
館内のオープンスペースにて、ヘリングが生前に制作した「エイズ」に関連するポスターや資料を紹介します。中でも、1989年に制作されたポスター「ストップ・エイズ」は、昨年当館が新たに収蔵し今回初公開となる作品です。
また、1988年に制作された「エイズ:真実で恐怖をなくそう」のガイドブックとポスターも展示。このガイドブックは、10代のためにわかりやすく当時のHIV・エイズに関する情報をまとめたものです。
あわせて、HIV・エイズの歴史をまとめた年表を展示します。
2.コンドームの無料配布
配布期間 2024年12月1日(日)配布開始、無くなり次第終了
相模ゴム工業株式会社の協力のもと、今年もショップにてコンドームの無料配布を行います。同社は、1933年、関東大震災や世界恐慌後の不況・貧困の中、何人ものこどもを抱えて避妊の方法も知らずに苦しんでいた多くの女性の惨状に応えるべく、創業者の女性、松川サクが一念発起して日本で最初のラテックス製コンドームを開発・発売し世に送り出した会社です。「セーフ・セックス」の重要性を作品を通して訴え続けたヘリングの活動に賛同し、同社では2005年からヘリングのアートがデザインされたコンドームを製造・販売しています。
今回は、昨年リニューアルしたパッケージの1個入りコンドーム500個の配布を予定しており、ショップでは「ACT UP」*のグッズや書籍などHIVコミュニティをサポートできるグッズも販売します。
*ACT UP(アクトアップ):1987年3月にニューヨークで結成されたエイズ予防啓蒙団体
3.鹿児島「LUCK APARTMENT」にてポップアップショップ開催
Nakamura Keith Haring Collection POP-UP SHOP
日時 2024年12月20日(金)~12月25日(水) 11:00am - 6:00pm
会場 LUCK APARTMENT(鹿児島県鹿児島市山下町12-12 一二三ビル)
2024年12月20日(金)から12月25日(水)の期間、九州・鹿児島県のカルチャー発信地であるコーヒーショップ「LUCK APARTMENT」にて、世界エイズデーにちなんで、キース・ヘリングのアートを通じて「HIV・エイズについて知ろう!」というコンセプトのもと、ポップアップショップを行います。
https://www.nakamura-haring.com/blog/10641
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