W'UP! ★8月9日~10月27日 建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌 国立近現代建築資料館(文京区湯島)
建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌
会 場 文化庁国立近現代建築資料館(東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内)
開催日 2024年8月9日(金)~10月27日(日)
※会期中、一部展示入れ替えがあります。
開館時間 10:00~16:30
休館日 毎週月曜日 但し、祝日の月曜は開館し翌日休館
※8月12日、9月16日、9月23日、10月14日開館、8月13日、9月17日、9月24日、10月15日休館
入館方法
・展覧会のみ観覧の場合(平日のみ)
湯島地方合同庁舎正門より入館。無料。都立旧岩崎邸には入場できません。
・旧岩崎邸庭園と同時観覧の場合(土日祝、及び平日)
都立岩崎邸庭園より入館。有料。旧岩崎邸庭園入園料(一般400円ほか)が必要。
公式ウェブサイト https://nama.bunka.go.jp
建築家・堀口捨己の資料が、文化庁国立近現代建築資料館に!
かねてから我が国の建築領域は、歴史的に美しさと、安心安全の観点から耐久性を兼ね備えている点で世界的に評価が高く、文化庁ではそれらを未来に継承されるべき重要な文化要素(建築文化)と捉えています。今後は資料館から世界に広く発信する取組を強化し、さらに、アーカイブ、展示、発信にとどまらず、幅広く建築文化に関連する団体との連携を強化し、多様な取組の場としての充実を目指すこととしています。
そして今年、資料館に新たに建築家・堀口捨己の資料が加わりました。それを記念して、本展「建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌」を開催いたします。
ではその「ほりぐち・すてみ」とは、どのような建築家なのでしょうか。
近代建築を先駆けた人として
堀口は、大学卒業と同時に「分離派建築会」という日本初の本格的な近代建築運動を始めた建築家として知られている人です。分離派とは不思議な名前ですが、それは、自分たちは、それまでの建築、つまり明治以降、近代化と称して建てられてきた西洋の古典様式をまとった建築とは一線を画し(分離し)新しい建築を目指す、という宣言でした。そして堀口は、当時ヨーロッパで芽吹いてきた近代建築の流れをいち早く取り入れようとしたのです。近代建築の巨匠として広く知られるル・コルビュジエが本格的に活動を始めるのとほぼ同時期であり、日本における堀口の存在は、近代建築の世界同時多発性を物語るうえで貴重な存在であるということができるでしょう。
和洋の通底音
近代建築の直線を用いた自由な構成に、日本の数寄屋建築との共通点を感じた堀口は、徐々に日本文化へ傾倒していきます。茶室研究も堀口の偉大な業績といえますが、それも近代の建築家としての眼差しによるものでした。西洋文化と日本文化に通底するものを見出そうと模索を続けた堀口の活動はまさにインターナショナル! 近代文明の理想を追い求めた偉大な20世紀人の姿であるといえるのではないでしょうか。
本展の特色
堀口捨己没後40年にあたる本年、各所で分散保管されてきた資料群が当館に寄贈され、堀口捨己建築資料として一堂に会することとなりました。それにより、堀口の生涯にわたる活動を多面的、総合的に紹介する貴重な機会が実現しました。
1) オリジナル図面の魅力を味わえる
代表建築作品の原図を含む約200点の展示資料を通じて、建築家・堀口捨己を学ぶことができます。
2) 本邦初公開の多彩な資料を楽しめる
堀口捨己の1920年代欧州視察時の写真、分離派建築会展資料、茶室・庭園の実測研究資料、和歌、手紙など、100年前にまで遡る資料を体感できます。
3) 茶室原寸模型の室内を体験できる
堀口捨己監修『茶室おこし絵図集(全12巻)』(墨水書房、1963-1967年)に綴じられた「後藤勘兵衛茶室 (現・太閤山荘擁翠亭)」を原寸に拡大した模型が展示され、その内部に入ることができます。
4) 同時開催の連携展示も楽しめる
本年度日本建築学会大会(明治大学駿河台キャンパス、2024年8月27日~30日)にて開催される『堀口捨己と明治大学校舎建築 1955-65』と本展の両展示を鑑賞することで、堀口捨己の仕事が多面的に理解できます。
イベント
ギャラリートーク
講師:藤岡洋保(東京工業大学名誉教授)
※日時、定員などの詳細はウェブサイトでお知らせします。
ガイドツアー
本展企画担当職員によるガイドツアーを行います。
8月23日~10月17日の木曜日14:00~15:00(予定)※ウェブサイトでお知らせします。
文化庁国立近現代建築資料館は、平成24年の開館以来、我が国の近現代を築いてきた著名建築家とその建築に関する数多くの資料を収集し、展覧会やデジタルアーカイブを通じて順次公開してまいりました。昨年、開館から10周年を迎え、収蔵点数も20万点を超えました。著名建築家が関わってきた建築は、空港や官公庁など我が国における社会基盤となっているものも少なくなく、その関連資料が有する情報は、社会基盤の設計図であったり、いわば我が国社会の“安全保障”に関わるとすら言えるものです。資料館としましては、こうした情報を収集・保管するミッションの重要性としっかり向き合い、取組をさらに強化していきます。
主 催 文化庁
企 画 文化庁国立近現代建築資料館
協 力 公益財団法人 東京都公園協会、一般社団法人 日本建築学会 関東支部、公益財団法人 窓研究所、ヘットシップミュージアム(アムステルダム)
住所 | 東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内 |
TEL | 03-3812-3401 |
WEB | http://nama.bunka.go.jp/ |
開館時間*1 | 10:00 ~ 16:30(入館は閉館の30分前) |
休み*2 | イベントにより異なります |
ジャンル*3 | 建築 |
入場料*4 | 無料(旧岩崎邸庭園から入館する場合は、庭園観覧料400円。また、土日・祝日は岩崎邸庭園からの入館のみ) |
アクセス*5 | 湯島駅1番出口より徒歩8分、上野広小路駅A3出口より徒歩10分、大江戸線上野御徒町駅A3出口より徒歩10分 |
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 空欄はオールジャンル *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認*5 表示時間はあくまでも目安です |
■コロナ感染拡大防止のための注意事項
【入館・観覧に際してのお願い】
・手指消毒への協力
国立近現代建築資料館(文京区湯島)