W'UP★9月10日~10月20日 花鳥風月―水の情景・月の風景 皇居三の丸尚蔵館(千代田区千代田)
花鳥風月―水の情景・月の風景
Nature’s Splendor: Scenes of the Moon and Water
会 場 皇居三の丸尚蔵館(東京都千代田区千代田1-8 皇居東御苑内)
開催日 2024年9月10日(火)~10月20日(日)
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
※ただし9月10日(火)は13:00開館。
※毎週金曜・土曜は夜間開館。20:00まで開館。(最終入館は19:30まで)
※ただし9月27日(金)と10月18日(金)を除く
休館日 月曜日(ただし9月16日、9月23日、10月14日は開館し、翌火曜日休館)※その他諸事情により臨時に休館する場合があります)
入館料 一般 1,000円、大学生 500円
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、運転免許証、マイナンバーカードなど)をご提示ください。
※障がい者手帳をお持ちの方およびその介護者1名は無料(予約不要)。
ホームページ https://shozokan.nich.go.jp/
公式Instagram https://www.instagram.com/shozokan_pr/
お問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
主 催 皇居三の丸尚蔵館
私たちの生活のなかで美しい自然をあらわす言葉、「花鳥風月」。日本には四季折々の美しさがあります。美しい自然のなかでも水は、生命をつくりあげる重要な要素。気象では雨となり「花の父母」と言われるように、植物を育む恵みとなります。雨が集まり、川や滝となって、やがて海へと流れます。
そして、月は、太陽とともに季節や暦を示す情報として、人間の生活に欠かせない標でした。秋は空気が澄んで月が一年で最もきれいに見えると、江戸時代の書物にもあります。
本展では、自然の景色のなかで、雨などの水の景色や、月をあらわした風景などの作品を、皇室伝来の収蔵品のなかからご紹介します。
本展覧会の見どころ
1. 季節によって表情を変える水と月の多様な表現を、皇室ゆかりの書跡・絵画・工芸品を通じて、ご覧いただきます。
2. 帝室技芸員*として活躍した海野勝珉、濤川惣助、川之邊一朝、香川勝廣、塚田秀鏡らの工芸品と川合玉堂、橋本関雪、上村松園らの日本画など、近代日本美術の粋をご堪能いただけます。
3. 伊藤若冲・国宝《動植綵絵》や、上村松園《雪月花》など、当館選りすぐりの名品を公開!
*帝室技芸員とは:明治23年から昭和19年にかけて、美術の奨励と庇後を目的として任命された美術・工芸家。
水のかがやき、月のきらめき―工芸品
古来、人間は、自らをとりまくあらゆる事象を、絵や立体で形にあらわしてきました。生きていくために必要なこと、身近なもの、それらが造形化されてきたといえます。そのなかで、天体や気象は、暮らしに密着した事象や宗教的な意味合いなどから、その図様をさまざまなものにみることができます。水の名所を表す瀟湘八景や、紫式部が「源氏物語」の着想を得たとされる石山寺の湖面の月など、古典を題材にした図様が、部屋を飾る調度品などにあらわされることもありました。ここでは、雨や滝をあらわしたもの、また月をあらわしたものを、江戸時代から大正時代の漆工や金工などの工芸品からご紹介します。
水と月、四季のうつろい―絵画と書跡
日本では、仏画をはじめとした宗教画などを筆頭に、板や紙や絹に描かれた絵画作品が、古くから伝わります。
また、中国で生まれた象形文字などから発展した漢字は、日本へ伝わり、やがて仮名が生まれ、さまざまな言葉や漢詩、和歌が書き綴られてきました。そうしたなかで、四季の自然の美しさを、月や雨の姿を写して、絵画や詩歌であらわした作品が数多くのこされています。ここでは、皇室へ献上されたり、買上げられたりして伝えられた近代絵画と書跡から、春夏秋冬のなかでの雨、滝、月をあらわした作品をとりあげます。季節や時間によってさまざまな表情をみせる、変化に富んだ景色の美しさをご覧ください。
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