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W'UP!★9月3日~9月25日 小林紀晴 写真展「On the Wall. After Sep 11, 2001」/10月1日~10月30日 小林 伸幸 写真展 自然の肖像~八百万の神々~『幽玄』 ギャラリー冬青

W'UP!★9月3日~9月25日 小林紀晴 写真展「On the Wall. After Sep 11, 2001」/10月1日~10月30日 小林 伸幸 写真展 自然の肖像~八百万の神々~『幽玄』 ギャラリー冬青

2021年9月3日(金)~9月25日(土)
小林紀晴 写真展「On the Wall. After Sep 11, 2001」
展示:銀塩作品 27点

作品紹介
 いまからちょうど20年前(2001)、私はニューヨークにいました。暮らし始めて9ヶ月がたった頃、突然二つのビルが崩壊し、それまでの日常はプツリと終わりを告げました。移動することなく、まるで知らぬ街へ来てしまったような感覚を抱きました。それほどまでに多くのことが一変しました。
 写真を撮る者として、できることなら崩壊した二つのビルの間近の写真を撮りたいと切に願いました。職業意識から派生した一種の欲望、欲求に違いありません。しかし、私はその地点に足を踏み入れることができませんでした。そのエリアへの立ち入りは厳しく制限されていて、何の許可書も持っていない私には許されませんでした。
 現場のすぐ近くに住んでいるのに、何も撮れないもどかしさを感じながらそれからの日々をすごしました。入ってくる情報の多くはメディアからのものでした。だから、遠い街で起きた出来事のように希薄にも感じられてきました。それでも日に日に増えていく行方不明者を探す張り紙を見るたびに、何かを撮りたいと強く思いました。決意に近いものです。
 気分が乗らないまま、その日に買ったタブロイド判の新聞を、アパートの自室の壁に貼り、撮影することを始めました。淡々と続けました。結果として撮れないからこそ、撮れるものがあることに気がつきました。
 現在、コロナ禍のなかにあって、何かがあの時の状況に重なる気がしています。同じく「撮れないものの存在」について考えています。

作家略歴
小林 紀晴(こばやし・きせい)  

 1968年長野県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。新聞社にカメラマンとして入社。1991年独立。アジアを多く旅し作品を制作。2000年〜2002年、ニューヨーク滞在。近年は自らの故郷である諏訪地域でも作品制作を行っている。近著に『kemonomichi』『愛のかたち』『ニッポンの奇祭』『見知らぬ記憶』『東京「水流」地形散歩』『まばゆい残像』『孵化する夜の啼き声』など。最新写真集に『深い沈黙』(2021年7月刊行予定)がある。1997年『DAYS ASIA』で日本写真協会新人賞、2013年『遠くから来た舟』で第22回林忠彦賞受賞。東京工芸大芸術学部写真学科教授。

会 期 2021年9月3日(金)~9月25日(土)
時 間 11:00~19:00 
休 廊 日曜・月曜・祝日 
入場無料


 

2021年10月1日(金)~10月30日(土)
小林 伸幸 写真展
自然の肖像~八百万の神々~『幽玄』
展示:銀塩作品 28点

 日本人は古来より、自然を愛で、敬い、共存努力をする事で独自の価値観と文化を築いてきた民族だ。ところが戦後の経済成長を経る事で、万物には神が宿ると考える日本独自の自然信仰が喪失してしまったように感じる。近年声高に叫ばれる環境破壊も、元を正せば当たり前とされてきた自然への畏敬の念と感謝の心が失われてきたからに他ならない。水は生命の源であり、山はもとより岩や樹々にも神が宿るとされてきた風習は、今やすっかり忘却の彼方だ。
 人は自然に生かされ、敬意をもって手を入れる事で逆に自然を活かし、季節の移ろいを実感しつつ共生してきた筈だ。それにも関わらず、里山文化に代表される共存の営みは、年々荒廃の一途を辿っている。更に言うなれば、自然の中から贅沢なまでに美を感じ取った“優美”に代表される日本人の価値観、またその美意識は、一体どこへいってしまったのか。
 今、経済成長と環境保護を両立させる生き方が世界的に求められているが、日本に元来根付く自然観こそが、その解決の糸口になるのではないか。そのような想いを抱きながら自然と対峙する中で、この作品は生まれている。
 僕が神を感じ、撮影をすることで作品として生まれ変わるそれらの風景は、破壊と開発が進む現代においても、その手が掛からずに残ったものである。極端な言い方をすれば、先人達も同じ風景を見て、同様に神を感じた場所なのかもしれない。そう思うと、僕はその場所に綿綿と流れる雄大な時間を感じ、親近感さえ覚える。だからこそ、撮影せずにはいられない。自然とは、現世代の人達だけのものではなく、後世の人達にも残すべきものだから。
 故に作品制作には、地球上で最も安定した金属であるプラチナを用いる。そして千三百年もの長きに渡り変わらぬ製法のまま生産され続ける細川紙に印画を施す。その性質上、共に経年変化を起こさない為、この作品は千年もの時を生き抜くと考えられている。これは言い換えれば、先人達も見たであろう風景を、現代の僕が見て歓喜し、千年後の人達に渡すという行為である。
 ただ本来であれば、作品ではなく自然そのものが残っている事が望ましいのは自明の理。しかしどうなるかは誰にも判らない。故に僕は作品を作る。千年後の人達が住む世界には、どうか今よりも豊かな自然が残っていてほしい。同じ対象を見て、僕よりも更に歓喜してほしい。無力ではありながらも、そう想う。そうした切なる願いを込めながら、僕は作品制作を続けている。

作家略歴
 1970年埼玉県横瀬町生まれ。1991年、東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業後、編集プロダクションでの専属カメラマンを経て1993年に独立。広告、雑誌、PR誌、IR等における人物撮影全般に携わり、場や被写体の雰囲気および空気感を活かした撮影を得意とする。特に一般人/企業人の撮影には定評があり、雑誌編集経験に基づくイメージ構築と撮影ディレクションを売りとしている。2001年よりN.Y.にてファインアーツの基礎とオルタナティブ・プリント技法を学び、「八百万の神」を主題に細川紙(和紙)とプラチナプリントを高次元で融合させたファインアーツ制作を積極的に展開。2005年からEU圏を中心に作品展開を試み、本格始動となった2014年度の各国での個展開催に伴う観客動員数は15,000名を記録。翌2015年も5カ国8ヶ所で展示を行うなど、その作風と精神性は多くの人々を魅了し、国内外で好評を博している。以後、定期的に作品発表を行い現在に至る。著書に「自然の肖像〜八百万の神々〜」「自然の肖像〜幽玄〜」がある。

会 期 2021年10月1日(金)~10月30日(土)
時 間 11:00~19:00 
休 廊 日曜・月曜・祝日休廊 
入場無料

住所東京都中野区中央5-18-20
TEL03-3380-7123
WEBhttp://www.tosei-sha.jp/
営業時間*111:00 ~ 19:00
休み*2日、月、祝
ジャンル*3写真
アクセス*4丸の内線中野駅一番出口より徒歩5分
取扱作家http://www.tosei-sha.jp/TOSEI-NEW-HP/html/ARTISTS/j_artists.html
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です 【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります

ギャラリー冬青

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