前にも書いたのですが、自分が若い頃は、アートといえば、現代アート・ファインアートのことを指していたと思います。 今では、アートという意味が広がって、音楽はもとより、アニメ、イラスト、工芸、さらに最近、NFTアートも登場し、どのジャンルにもアートという枕詞がつくので、このサイトに掲載するにも取捨選択にとても苦労します。...Read More
2023年11月2日(木)~11月13日(月)Might Be Classics#2 光岡幸一個展『魂心の一撃』 予感と直感を手がかりに、観察と対話によって場所の特性を見出して作品に取り込みつつ、自らも地域の人やものと関わりながら制作を行ってきた光岡幸一。これまで多摩川の河川敷に私設のアートセンターを創設し、企画維持管...Read More
先回言った、懺悔の詩のアップします。ちょっと長いのはお許しください。邪魔だったら今週のアラカルト情報までダウンスクロールしてください。ではまた!伯母に捧げる(悔恨の詩)事務所で一人残業をしていたら友達から元気?と久しぶりに電話をもらってああぁ元気、と答えて電話を切った。順番を待っていたかのように同じ電話がなって受話器の...Read More
東京は、すっかり秋の香りを乗せた涼しい風がマスクで覆われた頬を撫でていきます。先週、欧米と日本の美(アート)の捉え方に違いがある、と書きました。(告知まとめ版バックナンバー)まず現代美術に限ると作品の傾向が違います。日本では、優しい色使い、繊細な筆遣い、細かい描写、私小説的な人物のモチーフが多い。ヨーロッパでは、コント...Read More
壁景の意味 不思議な作品を見た。抽象のようだが、版画のようでもある。そして、筆などで描写したようには見えなかった。どうやってつくっているのか。これは写真なのか、ペインティングなのか。 そのタイトルが気になった。「壁景」。なるほど、これは壁を描いたか、写したものだろう。だが、普通の壁には見えない。何か特殊な壁を撮影して、...Read More
【The Evangelist of Contemporary Art】東京ビエンナーレは、果たして東京ビエンナーレだったのか?(1)からの続きです。 さて、これからエリアごとに、具体的に展示作品の幾つかを取り上げ、コメントを加えていきたい。 東京ビエンナーレ巡りは、まずビエンナーレの本拠地からということで、3331ア...Read More
2021年7月に千代田区の神保町さくら通りに設立された art gallery &Legion(アートギャラリー・アンドレジオン)。「現代アート」「建築」「工芸」の3つをテーマに、現代の生活空間をより豊かに、より楽しくする作品・芸術家に焦点を当て紹介しています。是非一度神保町にお立ち寄りいただき、art ga...Read More
新型コロナウィルス感染爆発は勿論のこと、今夏は酷暑や大雨の気象異変で、開催期間中、野外鑑賞に適した日は少なかった。また、新型コロナ禍が長期に渡り、ビエンナーレ自体も延期されたり、来日できなかったり作品を出展できなかった海外の参加アーティストが多かった。したがって今ビエンナーレは、目指された本来の姿から遠くかけ離れたも...Read More
ネタがつきないアートブーム。先週の続きです。 最近、展覧会で発表される現代アート、日本画ともども人物画風の作品がとても多くなった気がします。それ以外のモチーフも見かけますが、抽象的な人物画も含めると7、8割くらい占めているかもしれません。それは、アニメ、イラストやゲーム系キャラクターもアートに含ませていることと、自分...Read More
東京は、雨が多く急に肌寒い日が続いています。コロナのための手洗いマスクの徹底のせいでしょう、普段だったら、急な気温の変化で風邪をひいていたのが、ずっと風邪をひきません。 2020年の医療費は、インフルエンザも流行らず、コロナで通院控えのせいか、医療費総額が15%大幅削減となった皮肉な結果になっています。しかしワクチン...Read More
箱根の自然と美術の共生。私たちが、いちばん大切にすることです。 2002年、ポーラ美術館は神奈川県箱根町に誕生しました。開館以来、「箱根の自然と美術の共生」というコンセプトを掲げつづけています。箱根の自然と景観に配慮した建物は、高さを地上8mに抑え、建物の多くを地下に置き、森にとけこむようです。展示室は、ひとつひとつの...Read More
京都の舞踏とコンテンポラリーダンス 京都は舞踏のメッカである。というと、驚かれるかもしれない。 舞踏は、1959(昭和34)年、土方巽が大野慶人と『禁色』を上演したことで始まったとされる。そして、土方巽と大野一雄が舞踏を生み出した。 その土方の元から、1972年に生まれたのが大駱駝艦で、麿赤兒が主宰し、現在も活動を続け...Read More
東京オリンピックは粛々と競技が続き、コロナ感染者数は、どんどん増加している。でも渋谷や表参道など繁華街の人出は、コロナ前とさほど変わらない。この状況はなんなのだろう。 そんな中、汗ばむマスクに煩わしさを感じながらもギャラリーを覗く。やはりアートは和む。 どんな作品でも、作家の思いや画面から伝わるパワーは気持ちを透明に...Read More
とうとう東京オリンピックは、ほとんどの競技が無観客となった。 無観客といえば、自分(あおひと君)も去る4月、昨年からコロナで延期になっていたオペラ『魔笛』が、それも公演2日前に緊急事態宣言が出され、急遽、無観客での上演を余儀なくされた。 それもオーケストラ、オペラ歌手、スタッフなど総勢80人くらいの舞台にもかかわらず...Read More
東京都庭園美術館 本館 正面外観 東京都庭園美術館は、1933(昭和8)年に朝香宮邸として建てられました。アール・デコ様式の本館自体が美術品といえ、その空間を活かした展覧会、そして緑豊かな庭園が調和したユニークな美術館として、1983(昭和58)年に開館しました。2014年に新館の改築を終え、その後庭園の整備を行ったの...Read More
東京オリンピックは7月23日(金)が開会式だ。あと2ヶ月弱だ。ところが9都道府県の緊急事態宣言は6月20日まで延長される。 それに合わせて美術館やギャラリーやイベントは、軒並み中止になったり休館になったり会期が変更になったり、情報を流すこちらもテンテコ舞いだ。。。 飲食業にかかわらず、美術界もインバウンドはなくなり、...Read More
1967年に東京の中心・銀座に開廊して以来、ホワイトストーンギャラリーは、世界で戦えるアートギャラリーとしての地位を確立してきました。日本の銀座、軽井沢だけでなく、世界的なギャラリーが軒を連ねるアート・コンプレックス・香港 HK H Queen’sや、台湾には建築家・隈研吾氏デザインによる画廊を有し、国内...Read More
東京ステーションギャラリーは、1988年から東京駅丸の内駅舎内で活動を続ける美術館です。開館以来、駅舎の構造を露わにしたレンガ壁の展示室と、ユニークな展覧会で親しまれています。 東京駅丸の内駅舎は1914年の創建当時、鉄骨煉瓦造りの3階建てでした。戦後、2階建てに復興されましたが、2007年から2012年にかけて行わ...Read More
東京造形大学附属美術館は東京造形大学のキャンパス内にあり、現代具象派を代表するイタリアの彫刻家ジャコモ・マンズーの作品を多数収蔵し、東京造形大学の教育・研究活動の紹介を中心に、美術やデザインなど様々な内容の企画展を開催しています。また学外でも学生やアーティストが講師となるワークショップを開催しています。同館は、建築家...Read More
エントランスホールは大正時代の建築 佐倉市立美術館は、江戸時代、文武芸術を奨励した堀田藩11万石の城下町として栄えた佐倉の中心部に位置し、周辺には武家屋敷・旧佐倉順天堂を始め数多くの史跡が点在しています。大正時代に建てられた旧川崎銀行佐倉支店(千葉県指定有形文化財)の保存と活用を考慮して建設され、芸術文化に対する理解と...Read More
パナソニック汐留美術館は、2003年4月に現在のパナソニック東京汐留ビル4階に、社会貢献の一環として開館しました。当館は、フランスの画家ジョルジュ・ルオー(1871-1958)の初期から晩年までの絵画や代表的な版画作品など約240点をコレクションしており、これらを世界で唯一その名を冠した「ルオー・ギャラリー」で常設展...Read More
写真:ジャン=ミシェル オトニエル「Kokoro」2009年 品川に原美術館を開設して40余年。私の祖父母の邸宅だった建物は、人と人をつなぐ活動の舞台となりました。多くの才能との出会い、絆は私たちの宝ものです。2021年1月11日、その建物は美術館としての役割を終えました。そして春からは、群馬県の「原美術館ARC」に集...Read More
2020 年12 月、東京・天王洲にオープンした「WHAT MUSEUM」。寺田倉庫が作家やコレクターからお預かりしている貴重なアート作品を公開する芸術文化発信施設です。倉庫会社としての美術施設はどう在るべきかを模索し、たどり着いたのは「倉庫を開放、普段見られないアートを覗き見する」というユニークなコンセプトでした。...Read More
2020年の秋、すみだ向島に現われたアート/まちづくりのニューノーマルとは? 全6回にわたる批評ドキュメント。その4 すべてが計画され、統制され、ほどよく修正されながらも均質化へと突き進む都市のビジョンと風景への実装は、明るくも、どこか冷やかだ。安心・安全な共生へと向かうことで生まれる疎隔と閉塞から、人はどのように新...Read More
2020年の秋、すみだ向島に現われたアート/まちづくりのニューノーマルとは? 全6回にわたる批評ドキュメント。その2 アーティストプロジェクトでは、所在のない不安と欠落の雰囲気に漂う紐帯への希望を見ることができた。《宿の家》(北川貴好)(*8)は、平屋を「民泊アート」として観客に提供し「宿り主(アーティスト)」の設定...Read More