W'UP ! ★10月17日〜2024年1月21日 ゴッホと静物画―伝統から革新へ SOMPO美術館(新宿区西新宿)

W'UP ! ★10月17日〜2024年1月21日 ゴッホと静物画―伝統から革新へ SOMPO美術館(新宿区西新宿)
 

2023年10月17日(火)〜2024年1月21日(日)

ゴッホと静物画―伝統から革新へ

 フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)は何を学び、何を伝えたのか……
 本展覧会は、17世紀から20世紀初頭まで、ヨーロッパの静物画の流れのなかにゴッホを位置づけ、ゴッホが先人達から何を学び、それをいかに自らの作品に反映させ、さらに次世代の画家たちにどのような影響をあたえたかを探ります。また、本展覧会では「ひまわり」にも焦点をあて、ゴッホやその他の画家たちによる「ひまわり」を描いた作品もご紹介します。

2.フィンセント・ファン・ゴッホ 《ひまわり》
フィンセント・ファン・ゴッホ 《ひまわり》1888年 油彩/キャンヴァス SOMPO美術館

CHAPTER 1 伝統17世紀オランダから19世紀
 ヨーロッパの美術史の中で、静物画が絵画の分野として確立するのは17世紀のことです。市民階級が台頭し経済的に発展したネーデルランドやフランドル(現在のオランダ、ベルギー)で盛んに描かれ、身の回りの品々はもちろん、富の豊かさを示すような山海の珍味、珍しい工芸品、高価な織物など
が描かれました。一方で、砂時計や火が消えたロウソク、頭蓋骨など、人生のはかなさや死を連想させる事物を寓意的に描き、人々を戒めるための作品も描かれました。

ピーテル・クラース 《ヴァニタス》
ピーテル・クラース 《ヴァニタス》1630年頃 油彩/板(樫)クレラー=ミュラー美術館、オッテルロー © 2023 Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands
フィンセント・ファン・ゴッホ 《麦わら帽のある静物》
フィンセント・ファン・ゴッホ 《麦わら帽のある静物》 1881年 油彩/キャンヴァスで裏打ちした紙 クレラー=ミュラー美術館、オッテルロー © 2023 Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands
フィンセント・ファン・ゴッホ 《髑髏》
フィンセント・ファン・ゴッホ 《髑髏》 1887年 油彩/キャンヴァス ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団) Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)

CHAPTER 2 花の静物画「ひまわり」をめぐって
 静物画の中で最も好まれる主題は「花」ではないでしょうか。花は人物と並んで人気の高い主題で、静物画の黄金時代である17世紀には花を専門に描く画家も活躍していました。ゴッホが活躍した19世紀、フランスの中央画壇では歴史画や人物画を頂点とした理念のため、静物画は絵画のヒエラルキーの下位に位置づけられていました。しかし花の絵の需要は高く、多くの画家が花の静物画に取り組んでいました。

アドルフ=ジョゼフ・モンティセリ 《花瓶の花》
アドルフ=ジョゼフ・モンティセリ 《花瓶の花》 1875年頃 油彩/板 クレラー=ミュラー美術館、オッテルロー
© 2023 Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands
フィンセント・ファン・ゴッホ 《赤と白の花をいけた花瓶》
フィンセント・ファン・ゴッホ 《赤と白の花をいけた花瓶》 1886年 油彩/キャンヴァス ボイマンス・ファン・ブーニンヘン美術館、 ロッテルダム Collection Museum Boijmans Van Beuningen, Rotterdam

CHAPTER 3 革新 19世紀から20世紀
 「絵画における事物の再現」という考え方は、印象派でピークをむかえたと言えるでしょう。「見たままを写す」という印象主義の考え方に疑問を抱いた画家たちは、色や形といった絵画の要素に注目し、それらを使っていかに二次元の絵画で自己を表現するかを追求し始めます。ゴッホ、ポール・ゴーギャン、ポール・セザンヌら「ポスト印象派」と呼ばれた画家たちは、静物画でも新しく自由なスタイルを展開し、その姿勢は20世紀の画家に受け継がれていきます。

ポール・セザンヌ 《りんごとナプキン》
ポール・セザンヌ 《りんごとナプキン》 1879-80年 油彩/キャンヴァス SOMPO美術館

展覧会のみどころ
1 《ひまわり》、《アイリス》をはじめ25点のゴッホ作品が集結
 国内外25か所からの出展作品全69点のうち、25点がゴッホによる油彩画
2 静物画を見なければ、ゴッホは語れない
 画家が主観で描く静物画で、ゴッホは独自のスタイルを身につけた
3 17世紀から20世紀の静物画の流れのなかで、ゴッホを位置づけ
 名だたる画家たち(クラース、ドラクロワ、マネ、モネ、ピサロ、ルノワール、ゴーギャン、セザンヌ、ヴラマンク、シャガールなど)の静物画とともにゴッホを紹介

1.フィンセント・ファン・ゴッホ 《アイリス》
フィンセント・ファン・ゴッホ 《アイリス》 1890年 油彩/キャンヴァス ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)

ゴッホと静物画―伝統から革新へ
Van Gogh and Still Life: From Tradition to Innovation
会 期 2023年10月17日(火)〜2024年1月21日(日)
休館日 月曜日(ただし1/8は開館)、年末年始(12/28-1/3)
開館時間 10:00〜18:00(ただし11/17(金)と12/8(金)は20:00まで)
※最終入場は閉館30分前まで
会 場 SOMPO美術館(東京都新宿区西新宿1-26-1)
https://www.sompo-museum.org/
主 催 SOMPO美術館、NHK、NHKプロモーション、日本経済新聞社
協 賛 SOMPOホールディングス
特別協力 損保ジャパン
協 力 KLMオランダ航空、日本航空
後 援 オランダ王国大使館、J-WAVE、新宿区
総監修 千足伸行(成城大学名誉教授、広島県立美術館長)
監 修 小林晶子(SOMPO美術館上席学芸員)
展覧会公式サイト https://gogh2023.exhn.jp/
お問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
観覧料(税込)※日時指定予約制
 事前購入券 一般 1,800円、大学生1,100円
 当日券 一般 2,000円、大学生1,300円
※高校生以下無料
※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳を提示のご本人とその介助者1名は無料、被爆者健康手帳を提示の方はご本人のみ無料
※事前購入券は公式電子チケット「アソビュー」、ローソンチケット、e+(イープラス)、チケットぴあなどでお買い求めいただけます
※本展は各種割引制度の適用外です。

無料ご招待券プレゼントの応募は締め切りました。たくさんのご応募どうもありがとうございました。当選者の発表はチケットの発送をもってかさせていただきます。

住所東京都新宿区西新宿1-26-1
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
WEBhttps://www.sompo-museum.org/
開館時間*110:00~18:00
休み*2月(祝休日は開館)、展示替期間、年末年始
ジャンル*3近代美術、現代美術、西洋絵画
観覧料*4展覧会により異なります
アクセス*5JR新宿駅西口より徒歩5分
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 空欄はオールジャンル *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認*5 表示時間はあくまでも目安です

SOMPO美術館(新宿区西新宿)

■コロナ感染拡大防止のための注意事項
 事前に公式電子チケットをお買い求めいただけます。ご来館にあたりマスクの着用をお願いしております。また入口で検温を行い、37.5℃以上の発熱がある方については、ご入館をお断りしておりますのでご了承ください。

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