W'UP★5月18日~7月15日 はてしない直径2.5cm_本城直季の世界 東條會館写真研究所(千代田区麹町)

W'UP★5月18日~7月15日 はてしない直径2.5cm_本城直季の世界 東條會館写真研究所(千代田区麹町)

はてしない直径2.5cm_本城直季の世界
会 場 東條會館写真研究所(東京都千代田区麹町1-6-12)
会 期 2024年5月18日(土)~7月15日(月・祝)
時 間 13:00~19:00
開 館 金·土·日·祝日のみ
※入場無料 / 予約不要
問い合わせ先 instagram  https://www.instagram.com/tojo_kaikan_photo_lab/

 実際の風景をまるでジオラマ写真のように捉える作風で知られる本城直季。
 創業から100余年、人々のあり姿を捉え続けてきた東條會館。
 この二者による作品展「はてしない直径2.5cm_本城直季の世界」を開催します。

 数万光年先を映し出す、天体望遠鏡のレンズ。天井裏に見つけてしまった、隙見のできる裂け目。不思議の国のアリスに登場する、ウサギの穴。
 人は、覗き込むことが好きで、その先にある世界を見てみたいと、いつも好奇心に駆られます。ファインダーから覗き込む世界や、アーティストがとらえている世界は、実像の世界とは違うものなのか?会場に点在する「覗く体験」が、来場者に問いかけます。
 本城直季がカメラの目で捉えた人間の営み、生き物の痕跡、世界の事象。時にミニチュアのジオラマ写真のようだと例えられる作品群の世界に浸りながら、改めて「見ること」「見えること」を考えます。
 誰もが持ち得る直径2.5cmに映る世界は、どのように「見える」のでしょうか?
 本城直季の本物なのか、ジオラマなのか、わからなくもなる不思議な写真。それらの感覚を生み出す、写真の秘密に迫る体験から展示は始まります。実際にカメラレンズを覗き込むことで、無自覚に「見ている」ことや、写真としての「見え方」に気が付かされます。
 そして、本城直季が捉え続けている世界の事象に旅立ちます。彼の視点を疑似体験して、はてしない世界を覗き込んでみてください。
 なぜわたしたちは、写真の中の触って確かめられないものでも、大きさを判断できていると考えるのでしょう?なぜ見た時に、何かを想起したり、愛おしさを感じたりするのでしょうか?
 網膜に像が映ることと、世界を認識することは大きな隔たりがあります。同じものを見ても、隣にいる人と同じ事象を認識しているとは、必ずしも言えません。写真をはじめ、そのことに気がつくきかっけは、実はあちこちにあります。自分の眼で見る体験を重ねて、果てしない世界が広がり、多様な受け取り方、認識の違いがあることを感じてみてください。
 また、会場内では本城直季自身のカメラや、東條會館が大正・昭和期から使用していた様々な写真機器が展示に使用されており、空間や時間の行き来もお楽しみいただけます。

本城直季 Naoki HONJO
 1978年東京都生まれ。2004年、東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻修了。『small planet』(リトルモア、2006年)で第32回木村伊兵衛写真賞を受賞。作品制作を続ける傍ら、ANA機内誌『翼の王国』で連載するなど、幅広く活動している。近年の主な展覧会に「(un)real utopia」(東京都写真美術館、2022年)。作品はメトロポリタン美術館やヒューストン美術館にパーマネントコレクションとして収蔵されている。

東條會館について
 株式会社東條會館は、創業者東條卯作の「幸せを念じて写す」という理念を元に、112年前、麹町に写真スタジオを開業しました。現在も創業の地で、写真スタジオTojo Photo Studio、ビューティーサロンMaisonを運営し、お客様の人生の節目のお祝いを総合的に演出しています。展示会場となる「東條會館写真研究所」は、創業当時のモノクロ時代の背景を、今も色濃く残す建物となっています。当時は、その名の通り、各階にラボ/研究所が設けられ、感材や印画紙の研究をはじめ、数多くの写真の現像・プリント・修正作業が、手作業で行われていました。時は移ろい、デジタル写真が中心となった今日でも、先人たちが残した技術と想いを伝え続けようと、光の粒子を形に残す銀塩写真での撮影をはじめ、ラボ・ギャラリー・ワークショップなどの運営にも力を注いでいます。

昔の東条会館スタジオ風景

情報掲載について

当サイトへの掲載は一切無料です。こちらからご登録できます。https://tokyo-live-exhibits.com/about_information_post/

コメント

*
*
* (公開されません)