W'UP!★11月1日~11月30日 長谷川彰宏 個展『無量光』 N&A Art SITE(目黒区上目黒)

W'UP!★11月1日~11月30日 長谷川彰宏 個展『無量光』 N&A Art SITE(目黒区上目黒)
Halo X 2024、アクリル板、木、油彩、145.5×112cm

 

NANJO SELECTION vol. 6 長谷川彰宏 個展『無量光』
会 場 N&A Art SITE(東京都目黒区上目黒 1-11-6
開催日 2024年11月1日(金)~11月30日(土)
開廊時間 12:00〜17:00
休廊日 日・月・祝
入場料 無料
ホームページ https://nanjo.com/nanjoselection_vol6-akihiro_hasegawa
アクセス 東急東横線中目黒駅より徒歩5
主 催  エヌ・アンド・エー株式会社、アートジーン合同会社
協 力 √K Contemporary
アドバイザー 沓名美和

作品画像
】halation no.48 2024、アクリル板、木、油彩、
53×45.5cm
作品画像
Waves no.3 2024、アクリル板、木、油彩、
72.7×60.6cm
作品画像
】Sutra XI 2024、アクリル板、木、油彩、
53×45.5cm

作家ステートメント
 5、6年ほど前から、アクリル板に油絵の具で描画をする絵画を制作してきました。今回はそのアクリル板シリーズの抽象画を中心に展示をします。
 アクリル板という支持体に私が惹かれる理由のひとつとして、アクリル板特有の“光”の表現が可能であることがあります。強い照明を当てると、絵画それ自体が内部から光っているかのような、一種デジタル的な視覚的効果を生む事ができ、私はここに新たな視覚表現の可能性を感じています。
 “光”は私にとって最も重要なモチーフです。仏教では“光”というテーマが至る所で出て来ます。西方極楽浄土の仏として有名な阿弥陀如来は、サンスクリット語で Amitābha(アミターバ)を音写したものですが、その意味は“無限の光”であり、「南無阿弥陀仏」とは“無限の光”への帰依だと言えます。
 過去にも様々な仏像や仏画によってその“光”が表現されて来ましたが、私は現代の人間として、アクリル板を使った“無限の光”の再解釈が出来ないかと考えています。例えば、Halo というシリーズでは仏像の後ろに作られる後光をモチーフに私なりの抽象化を試みています。
 光はどの時代のどんな地域でも最も重要なものでありました。過去の人たちが苦心して様々な“光”の表現を確立して来たことに敬意を持ちつつ、私なりの“光”の再解釈をこの機会にご覧いただければ嬉しく思います。
 長谷川彰宏

南條史生 コメント
NANJO SELECTION について
 長年、現代美術の普及に尽力し、その間多くの作家、作品に出会ってきましたが、それでもまだ新しい発見を求めて、内外多数の展覧会を見て歩いています。そして多くの作品に出会い、作家との対話を重ねた中から、表現上の独自の発展を模索し、成果を上げ始めている比較的若手の作家に焦点を当て、その活動を紹介していきたいと思います。
 決して万全とは言えない日本のアート環境の中で、新しく登場した作家たちの意義ある業績を美術史の文脈の中に位置づけながら国際的に紹介していくことは、日本の美術業界の喫緊の課題だと思われます。
1年に4人程度の作家を逐次ご案内申し上げます。ぜひご覧ください。

vol. 6 長谷川彰宏について
 長谷川彰宏は天台宗系の寺院の 19 代目で、2009 年に 10 歳で得度(出家)している若いアーティストです。人体のイメージから色彩の豊かな抽象絵画まで、幅の広い表現を渉猟し、その技法も支持体にアクリル板を使うなど、多様な実験を試みています。その結果、彼の作風には光が満ち、透明感があり、二次元の中にも不思議な奥行きのある独自の世界が創り出されるようになりました。
 その背後には、華厳経や来迎図といった仏教的なヴィジョンとイコノグラフィーがあり、その点で現代美術として独自の世界を築いています。アートは元々宗教とは深い関係にありました。東洋ではガンダーラの仏像も初期仏教美術であり、ヨーロッパの中世もまたキリスト教美術で彩られていました。現代において仏教がテーマである事には、また新しい意味が生じるかもしれません。
 彼の作品には光をたたえた透明な美しさがあります。それは宗教全般に見ることができる崇高という概念に通じていくように思われます。今後長谷川の作風がどのような道筋をたどり,発展していくのか興味深いところです。
本展では、この半年に制作された新作絵画を中心に展示いたします。どうぞお楽しみください。
 南條史生

ポートレイト

長谷川彰宏  Akihiro Hasegawa
個展
2024 「長谷川彰宏個展」√K Contemporary・東京
2023 「Luminescence」銀座蔦屋書店・東京
2022 「よもぎとコンプ」√K Contemporary・東京
(その他の展覧会)
2024 「RE:FACTORY_2」WALL_alternative・東京
2023 「Meet Your Art Festival 2023『Time to Change』」東京
2022 「KUMA EXHIBITION 2022」公益財団法人クマ財団・東京
2020 「DEPARTURE 2020」東京藝術大学デザイン科 代官山蔦屋書店・東京
2019 「室戸自然の家」国立室戸青少年自然の家・高知
2019 「SHIBUYA STYLE vol.13」西武渋谷店・東京
2018 「平成の置き土産〜平成生まれの私たちがこの時代に遺したいもの〜100creators」東京
2018 「和田アキ子 ART HOBBY EXPO」西武渋谷店・東京
2017 「SICF18(第 18 回スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)」
スパイラルホール、スパイラルガーデン、MINA-TO・東京
賞歴
2021 「公益財団法人クマ財団 5 期生」採択
2017 「藝大アーツイン丸の内 GAM 賞」受賞

アーティストプロフィール
 1997年三重県出身。天台宗系の寺院に生まれ、2009 年に得度し、2019 年に天台真盛宗西教寺にて四度加行満行。2016 年東京藝術大学デザイン科に現役入学。2020 年に同大学院美術研究科デザイン専攻へ入学し、2024 年に修了。大学院在籍中にクマ財団 5 期生に選出され「KUMA EXHIBITION 2022」に出展。2023 年には、現代アート専門番組【MEET YOUR ART】に出演。「Meet Your Art Festival 2023」に出展。2024 年には大学院修了後初となる個展を√K Contemporary(東京)にて開催。
 感情、思想、身体、そして生命の存在に対して俯瞰した視点を持つ長谷川の作品群は、彼の根幹をなす仏教思想から得た独自の姿勢が垣間見え、死生観や人間の存在そのものを問いかける。幼少期から“光”に視覚的にも思想的にも強く惹かれてきたという長谷川は、その原体験を作品に落とし込み表現している。

NANJO SELECTION
 南條史生のキュレーションにより、今後の活躍が期待できる若手作家を紹介する企画展シリーズです。2023年に第1弾 川内理香子『line & colors』、第2弾 岡田菜美『いつか見た青い影 / A Whiter Shade of Pale』、2024年に第3弾 李晶玉『アナロジー:三つのくにづくりについて / Analogy: founding three nations』、第4弾 横山奈美『広い空に / Big Sky Mind』、第5弾 友沢こたお『Réflexion』を N&A Art SITE にて開催いたしました。
ウェブサイト https://nanjo-selection.com/

情報掲載について

当サイトへの掲載は一切無料です。こちらからご登録できます。https://tokyo-live-exhibits.com/about_information_post/

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