W'UP!★1月10日~2月1日 S.F collectionの一瞥 vol. 2 N&A Art SITE(目黒区上目黒)

S.F collectionの一瞥 vol. 2
会 場 N&A Art SITE(東京都目黒区上目黒 1-11-6 )
開催日 2025年1月10日(金)~2月1日(土)
開廊時間 12:00〜17:00
休廊日 日・月・祝
入場料 無料
ホームページ https://nanjo.com/s-f_collection_vol2/
アクセス 東急東横線中目黒駅より徒歩5分
主 催 「S.F collectionの一瞥 vol. 2」実行委員会
協 力 WAITINGROOM、タカ・イシイギャラリー、エヌ・アンド・エー株式会社
- 川内理香子「queen of heart」 2024、油彩、162×130.3 cm
- 清川漠「過去の隙間に」 2021、アクリル、アクリル板、 42×29.7 cm
- 清川漠「軋轢」 2024、アクリル、アクリル板、91×91cm
- 山田康平「shadow」2021、油彩、38×45.5 ㎝
- 山田康平「Untitled」 2024、油彩、144.5×112 ㎝ ©Kohei Yamada. Courtesy of Taka Ishii Gallery
同展は、2024年1月に開催した「巡り来る自己:F collectionの一瞥」の第2弾となり、現代アートコレクター・S.F氏が約15年にわたって築き上げてきたコレクションから、複数作家を展覧する貴重な機会となります。同展では、S.F collectionの中から、今特に注目を集める若手作家として、川内理香子、清川漠、山田康平の3名が出展します。3名の作家は、主題や表現、技法は様々でありつつ、絵画表現そのものに対する情熱を感じさせます。
出展作品はS.F collectionから各作家2点ずつと、本展に向けて制作された新作数点で構成されます。本展を通して、S.F collectionの多彩さを感じて頂くと同時に、現代におけるアート収集の意義と可能性を考える機会となれば幸いです。
※出展作品のうち一部は会場のみでの抽選申込にて販売しております。メール等での申込は承っておりません。
※プライスリストは会場のみでのご確認をお願いいたします。
南條史生(エヌ・アンド・エー株式会社代表取締役)コメント
若手作家の作品にはこれから発展する可能性の気配を感じることがある。それはある種、未完の魅力であり、変化への予兆でもある。世阿弥に言わせればそれは「花」(花伝書)である。時にはそれが時代精神(ツァイトガイスト)と繋がり、歴史を書くだろう。
今回参加している作家達に期待するのは、そのような可能性、そのような未来である。またS.F collectionが試みているのはそのような可能性の開花を追求することだろう。本展の花に期待したい。
川内理香子
1990年東京都生まれ。2015年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業、2017年 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域 修了。現在東京を拠点に活動中。
ステートメント
絵の具の筆致の中に見えてくるイメージ。その中に残される自分の身体の軌跡。その軌跡の中にもまた新たなイメージが見えてきて、自分のイメージを追いかけながら、自分の身体の動きもまたそこに留められ、可視化され、それらの軌跡からも、自分の思考や、無意識、イメージは新たな地平へと展開されていく。竜巻のように渦を巻いて、制作の中でそれらは1つのものに飲み込まれ、混在し、何がどう展開して、作用して、そうなっていったのか、それぞれの境界は曖昧に、キャンバス上に一瞬のうちに凝固する。
清川漠
1996年東京都生まれ。2020年女子美術大学芸術学部美術学科洋画専攻 卒業。
ステートメント
私は他人が許容できるものとできないものについて考える。
カテゴリーであったり、社会の法律であったり、人と人との関係であったりどこにでも存在する。
それは、許す許さないの二極化ではなく、相手を許容する為にはとても長い道のりを走り続けなければならない。走っても走っても他人の考えには簡単には到達はできないが、私は走り続けるのを止めたくはない。
美を追求する学問から何人たりとも追い出してはいけない、それは制作する側でもあっても鑑賞する側であっても美を追求するならば、美を求める者には誰にでも開かれているべき場所である。
私はあり得る未来の自分を許容する技法を作りたいと考えた。
もし視覚がなくなっても、溝を手で触ることで己の引いた線が分かるように、もし腕や足が無くなったとしても、強い筋肉がなくてもなめらかな線が引けるように、自分に何が起こったとしても制作し人生を続けることができる技法として「獏嵌」を生み出した。
山田康平
1997年大阪府生まれ。2020 年武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻 卒業、
2022年京都芸術大学修士課程美術工芸領域油画専攻 修了。現在東京を拠点に活動中。
ステートメント
刷毛の動きによる面と面のぶつかりや切り返しが画面上での構造を形作る。これらの方法をとることにより、画面上での素材の集積を超えて、一つの風景や空間が立ち上がる場となっていく。
それは、私自身の内的な衝動と外部世界が繋がる場でもあり、その中で生まれる境界線を探し続けている。
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