W'UP!★11月1日~12月25日 大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ 国立新美術館 企画展示室2E(港区六本木)

W'UP!★11月1日~12月25日 大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ 国立新美術館 企画展示室2E(港区六本木)

 

2023年11月1日(水)~12月25日(月)
大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ

 大巻伸嗣(1971年岐阜県生、神奈川県在住)は、「存在するとはいかなることか」という問いを掲げ、身体の感覚を揺さぶるような大規模なインスタレーションを創り出してきた現代美術家です。大巻は、そうしたスケールの大きな創作を、日本はもとより、アジアやヨーロッパなど世界各国で発表し、高い評価を得てきました。また、地域を活性化するアート・プロジェクトから舞台芸術まで、多くの人々と協働して空間を変容させるさまざまな現場でも比類のない資質を発揮しています。
 大巻の空間に包み込まれた私たちは、この世界における我が身の存在に、新たな視点を投げかけることになります。空間に痕跡を残すことで自らの身体を実感し、また、闇に包まれたり、強烈な光に照らされたりすることで、身体だけでなく、意識や感覚に、内省的に向き合うことを促されるのです。

Gravity and Grace, 2023
Gravity and Grace, 2023 Photo courtesy of A4 Art Museum
Gravity and Grace, 2018
Gravity and Grace, 2019
Gravity and Grace(部分), 2023
Gravity and Grace(部分), 2018

 大巻は、現代社会がどのような歴史を経て今に至り、現在どのような問題を抱えているかを深く考察し、それをもとにインスタレーションの着想を得てきました。また、光と闇を重要な要素とする大巻の空間は、太陽のリズムとともに在るこの世界を象徴するかのような始原的な感覚を湛えています。この始原性とも関わるのが、大巻が好んで用いてきた繊細かつ濃厚な装飾的な造形です。人間は、自然を抽象化した文様を身近なものとすることで、自然に寄り添って生きてきたからです。大巻のインスタレーションは、現代社会に対する優れた批評である一方、人間に普遍的にそなわる根源的な造形志向を色濃く反映しているのです。
 本展覧会は、国立新美術館で最大の、天井高8m、2000m²にも及ぶ展示室をダイナミックに使って開催されます。この広大な空間でなければ展示できないインスタレーションは、観客の身体的な感覚と強く響き合い、細分化した世界に生きる私たちが失った総合的な生の感覚を喚起することでしょう。展示には、映像や音響、そして詩も用いられるほか、会場内でのパフォーマンスも予定されています。

Rustle of Existence, 2023
Rustle of Existence, 2023 Photo courtesy of A4 Art Museum

会 期 2023年11月1日(水)~12月25日(月)
休館日 火曜日
開館時間 10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会 場 国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7-22-2)
観覧料 無料
主 催 国立新美術館、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
協 力 株式会社アートフロントギャラリー、マインドセットアートセンター、株式会社中川ケミカル
令和5年度日本博2.0事業(委託型)
お問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会ホームページ https://www.nact.jp/exhibition_special/2023/ohmaki
美術館ホームページ https://www.nact.jp

関連イベント
大巻伸嗣 ギャラリートーク ~関口涼子による詩の朗読つき~
開催日 2023年11月3日(金・祝)
時間 11:00~12:00
会場 国立新美術館 企画展示室2E
対象 一般
参加方法
当日10時より1階・中央インフォメーションにて整理券配布。
開始時間の11時までに大巻伸嗣展会場内の《Gravity and Grace》の部屋にお越しいただき、整理券に書かれた番号の椅子にご着席ください。また、同整理券にて、当日午後14:00から3F講堂にて開催の『クロストーク:大巻伸嗣×関口涼子』にもご参加いただけます。
定員 40名
料金 無料

クロストーク:大巻伸嗣×関口涼子
アーティストと詩人、ぞれぞれの視点から
開催日 2023年11月3日(金・祝)
時間 14:00~15:30(13:30開場)
会場 国立新美術館 3階 講堂
対象 一般
参加方法 当日12時より1階・中央インフォメーションにて整理券配布
定員 240名
料金 無料
主催 国立新美術館
お問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
備考
※内容や日時は都合により変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。
※手話通訳付き(大巻伸嗣氏のトークとクロストークのみ。関口涼子氏の詩の内容は個別にご案内申し上げます。)
※日本語から英語への通訳付き(関口涼子氏の朗読は日本語のみ)
※講演の写真撮影や録画はお断りしております。
※オンラインでのライブ配信は行いません。クロストークのみ後日、アーカイブ映像を公開予定です。
※本イベントの記録写真を、活動報告や広報の目的で公開する場合がありますので、あらかじめご了承ください。

大巻伸嗣ポートレイト
大巻伸嗣ポートレイト
Pic by paul barbera / where they create

大巻伸嗣 おおまき しんじ
 1971年岐阜県生まれ。現在、神奈川県を拠点に制作。「存在」とは何かをテーマに大巻は、環境や他者といった外界、記憶や意識などの内界、そしてその境界にある身体の問題を探求してきました。大巻が生み出した空間で私たちは、外界と内界の相互作用や、時間と空間におけるその揺らぎを、身体的な感覚とともに多義的に経験します。
 近年の主な個展に、「The Depth of Light」(2023年、A4 美術館、成都)、「地平線のゆくえ」(2023年、弘前れんが倉庫美術館)、「存在のざわめき」(2020年、関渡美術館、台北)、「存在の証明」(2012年、箱根彫刻の森美術館)など。「あいちトリエンナーレ」(2016年、愛知)ほか国内外の数多くの国際展にも参加してきた大巻は、近年、「Rain」(2023年、愛知県芸術劇場/新国立劇場)などの舞台芸術でも活躍しています。

W’UP★12月3日  大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住 2023 東加平」 足立区立東加平小学校(足立区加平)

国立新美術館DATA

住所東京都港区六本木7-22-2
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
WEBhttp://www.nact.jp
開館時間*110:00 ~ 18:00 ※企画展のみ金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
休み*2火(祝日は開館、翌平日閉館)
ジャンル*3 
入場料*4入館無料。観覧料は展覧会により異なります
アクセス*5東京メトロ千代田線 乃木坂駅 青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
東京メトロ日比谷線 六本木駅 4a出口より徒歩約5分
都営地下鉄大江戸線 六本木駅 7出口より徒歩約4分
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 空欄はオールジャンル *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認 *5 表示時間はあくまでも目安です

国立新美術館(港区六本木)

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