W'UP! ★10月7日~12月6日 慶應義塾ミュージアム・コモンズ展覧会「Land-scape-お持ち帰りできる風景」展 慶應義塾ミュージアム・コモンズ(港区三田)
慶應義塾ミュージアム・コモンズ展覧会「Land-scape-お持ち帰りできる風景」展
会 場 慶應義塾ミュージアム・コモンズ展示室(東京都港区三田 2-15-45 三田キャンパス東別館)
会 期 2024年10月7日(月)~12月6日(金)
開館時間 11:00~18:00
休館日 土、日、祝
特別開館 10月19日(土)、11月23日(土·祝)
臨時休館 10月21日(月)、11月25日(月)
入場料 無料、事前予約不要
ホームページ https://kemco.keio.ac.jp/all-post/20241007/
※最新情報はウェブサイトをご確認ください。
写本、稀覯本、版画、写真、絵葉書などの展示を通じて、風景を愛でる営みを紹介
四季のめぐりとともに常に変化し続ける風景を楽しむために、古くから現代まで、私たちは風景の在る場所に絶え間なく足を運んできました。その一方で、中世より、書物や版画、そして写真といった複製技術を用いて、動かぬ風景の諸相を再構築し、再創造する営みを続けてきました。
本展覧会は、西洋中世の写本装飾に見る風景前史から始まり、近代旅行記が伝えた異国の風景、理想風景とグランド·ツアー、ピクチャレスクの旅、葉書で送られる風景といった7つのテーマのもと、写本や稀覯本(きこうぼん)、版画や写真、絵葉書や旅の道具などの紹介を通じて、みなさまを「お持ち帰りできる風景」を巡る旅にご招待します。
1. 風景前史-彩飾写本の背景
中世末期における時禱書写本の暦を装飾する「月暦図」に、風景が画題として独立する萌芽を見出します。
2. 地誌から地図へ-占有される風景
初期近代の木版画が添えられた旅行記、また 17-18 世紀の精緻な版画による景観図や都市図を通して、環境と風景の関わりを紹介します。
3. イタリアを持ち帰る-グランド·ツアーと理想風景
17世紀イタリアで隆盛した自然の景色のなかに廃墟などを配置した「理想風景」は、イギリスやドイツのグランド·ツーリストによって熱心に求められました。
4. 田園を持ち帰る-ピクチャレスクとイギリスの自然
18世紀後半のイギリスでは、イギリス各地に「絵になる」(ピクチャレスク)景色を求めて旅をするピクチャレスク·ツアーが流行しました。
5. ツーリズムとノスタルジア-19世紀の景観
観光旅行の大衆化が始まる19世紀のイギリスでは、新発明の写真技術により観光名所や景勝地の風景が気軽に手に入るようになりました。
6. 風景を写し取る-風景写生のアイテム
戸外写生に用いられた道具や、風景描写の手本となるドローイング·マニュアルといったアイテムを通して、18 世紀後半以降のイギリスでブームとなった風景写生の実践に注目します。
7. 持ち帰られた風景-風景を運ぶ葉書
19世紀後半、名所風景は葉書という形を得て、ツーリズムのさらなる大衆化とともに世界中に広まりました。本展覧会の締めくくりに、慶應義塾ゆかりの人物たちの絵葉書を取り上げます。
関連イベント
公開シンポジウム「Land-scape: お持ち帰りできる風景」
日時 2024年10月19日(土)午後
場所 慶應義塾大学三田キャンパス
内容 本展覧会企画者(松田隆美、桐島美帆)とゲストによるシンポジウム
登壇者 大石 和欣(東京大学総合文化研究科教授)
杉村浩哉(栃木市立美術館館長)
松田隆美(慶應義塾大学名誉教授)
桐島美帆(慶應義塾大学アート·センター学芸員)
※最新情報はウェブサイトをご確認ください。https://kemco.keio.ac.jp
主 催 慶應義塾ミュージアム·コモンズ
協 力 慶應義塾大学アート·センター、慶應義塾大学三田メディアセンター
W'UP! ★5月27日~7月26日 アート・アーカイヴ資料展XXVI 飯田善國-時間の風景 慶應義塾大学アート・センター(港区三田)
W'UP! ★6月18日~8月31日 福澤諭吉記念慶應義塾史展示館 2024 年度春季企画展 『慶應義塾と戦争――モノから人へ――』 慶應義塾史展示館企画展示室(港区三田)
コメント