W'UP★1月25日〜2月11日 THE TEAM SHOW NANZUKA 2G(渋谷区宇田川町)

THE TEAM SHOW ※2月11日で閉店になりました。
会 場 NANZUKA 2G(東京都渋谷区宇田川町 15-1 渋谷 PARCO 2 階)
開催日 2025年1月25日(土)〜2月11日(火・祝)
*原則無休(営業時間は渋谷パルコに準じます)
入場料 無料
NANZUKAホームページ https://nanzuka.com/
展覧会ホームページ https://nanzuka.com/ja/exhibitions/nanzuka-team-show/press-release
- タット・イトウ なんづか NANZUKA 2025 Lacquer paint, gold leaf on polymer clay H17 × W80 × D25 cm ©Tat Ito Courtesy of NANZUKA
- 堀江 美智子 砂漠の溶ける夢 Rêve fondant du désert 2025 Oil on canvas H53 × W45.5 cm ©Michiko Horie Courtesy of NANZUKA
- 加藤 貴大 DODGE: I catch’em the ANNACONDA!!!!! / Ghost leg / 1000 arrows, 1000 cymbals / NoFUCK20250123 2025 Mixed media variable size ©Courtesy of NANZUKA
- 家入 嘉寿馬 Ghostization(道)2025 Glue, mineral pigment, kumohadamasi H60.6 × W72.7 × D2.5 cm ©Kazuma Ieiri Courtesy of NANZUKA
- 青木 優介 Untitled 2025 Giclee print on panel H52 × W43.5 × D5 cm ©Yusuke Aoki Courtesy of NANZUKA
- シン・リムト「12」2025 Acrylic on wooden panel H33 × W33 cm ©SHEN LINTAOCourtesy of NANZUKA
- エテ re:i 2025 Acrylic on wooden panel H65. 2 × W53 × D3.5 cm ©ete Courtesy of NANZUKA
“本展に参加する7名のアーティストは、NANZUKAを支えるスタッフの皆さんです。
私がNANZUKAに入ってから独立するまでの6年間、チームの皆さんから多くのことを学びました。2023年の秋にAKIINOUEのギャラリープロジェクトを発足させて、南塚さんの好意でこの2Gのスペースの企画を約1年間担当させていただきました。最後の企画は、NANZUKAの井上彰人として、大好きなチームの皆と展覧会を組めたらと思い、今回の企画に至りました。普段見ることのできないNANZUKAチームの姿を、みなさまにお楽しみいただけますと幸いです。"
井上 彰人 (AKIINOUE)
タット・イトウ Tat Ito
NANZUKAのプロダクションチームのリーダーでもあるTatさんは、普段ペインターとして作家活動をしていますが、今回は初めての立体作品の制作に取り組みました。
今回の展示にあたって彼がNANZUKAという組織を改めて考えた際に頭の中に浮かんだのは、組織を支えるスタッフ、すなわち「人」。それを出来るだけストレートに表現した形が今回の作品です。
田名網敬一先生が晩年に作られた「田名網フォント」(先生のキャラクターが、組み合わさってアルファベットを成すフォント)へのオマージュでもあります。また、通常、「NANZUKA」や「ナンヅカ」と書かれることが多い会社名を、ひらがなで「なんづか」としたのは、別の軸から表現したかったこと、また人体のたおやかさを表現したかったことが理由と言います。
堀江美智子 Michiko Horie
美智子さんは、1998年から2022年までパリに拠点を置き、ファッションとアートを学び、2013年にはパリでアートとクリエイターを扱うUSAGI Galerieを立ち上げました。現在はその経験を活かしてアーティストのプロジェクトマネジメントをNANZUKAで担当されています。
夢と現実の間を行き交うような美智子さんの作品には、言語では表せない記憶や想像が形として存在しています。それは、彼女、あるいは私たちのどこかに残っている記憶、未来の想像、あるいはこの世界への不安や希望とも捉えることができるかもしれません。
「Rêve fondant du désert」(砂漠の溶ける夢)は、現実と夢、意識と無意識の境界を曖昧に表現している作品です。砂漠は無限の広がりと孤独、そして人間の潜在的な欲望や渇望を象徴しており、その中で少女の頭上のパフェは、甘美さと儚さ、そして一瞬の快楽を表現しています。
加藤貴大 Takahiro Kato
インストールチームのリーダーを担う加藤さんは、私がNANZUKAに入る前からチームにいる、頼れる?(笑) 先輩です。とにかく優しくて、誰からも愛される存在の加藤さんの作品を、彼の世界を、やっと見ることができる!
「不時着して以来、乗ってきた舟の修理をずっとしています。この作品はその一部だと思う。」
人と繋がり、対話するように作品は絶えず足したり引いたり、変化し続けます。
どこから拾ってきたのかもわからない物体を組み合わせた加藤さんのインスタレーションは今ここでしか見ることのできない生身の体験です。
家入嘉寿馬 Kazuma Ieiri
インストールチームメンバーの嘉寿馬は、仕事の休憩中に制作の話をしたり、昨年10月に下北沢で開催された個展を見に行かせてもらったり、丁寧に真面目に仕事をしながらも、制作にまっすぐ向き合っている姿勢を感じていました。
自らが写った写真をもとに本画を描き、もとの写真に写っあていた人物をデカルコマニーの手法で転写し現れる像を、「現実には存在しないはずだが、頭から離れず執拗に回帰し、結果として現実にも影響を与えてしまう非現実の存在」=「幽霊」と呼び、それが示唆する可能世界について考えるシリーズの一点です。
横須賀の地元で友人が撮った写真で、嘉寿馬がそこにいなかったかもしれない「その日」を描いています。
青木優介 Yusuke Aoki
優介は私と同じ歳で、気軽にいろいろなことを話し合える頼もしいチームメイトです。
身体や顔が表現された平面作品や彫刻へ自らが成り代わりたいという願望が芽生える瞬間があると語る優介の作品は、世界の著名な美術館の作品を切り取り、コラージュしています。自らが作品として存在し、来訪者を迎え入れ、美を求める鑑賞者たちに賛美や嘲笑を受けながらもずっと見られ、飾られていたいという欲望、自己憐憫と、外見によって讃えられ、消費される存在への羨望。その相反する感情が、ルッキズムへの反感とともに彼の作品に反映されています。
シン・リムト Shen Lintao
リンタオは隣のデスクで仕事をしていて、時に厳しく指導したこともありましたが、真面目についてきてくれていました。私も彼にたくさん助けてもらいました。
アーティスト、イラストレーターとしても活動しているリンタオは、現代社会のありふれた日常風景や消耗品を描いています。デジタルならではのビビットな色使いとリズミカルなタッチが特徴的です。
初めて作品を見せてもらったのは、4、5時間かけて愛知県に納品に行った帰り。たくさんの車の絵があったけど、彼は運転はできないので往復とても疲れたのを覚えています。笑
エテ ete
インストールチームの匿名希望アーティスト。
ファッションの分野からも影響を受けているというエテは、神秘的なドレスを着たその像を丁寧にシンメトリーに構成します。デコラティブやデザインされた現代社会において、本質的なものはどれだけ表面を飾っても測ることはできない。視覚的な情報をドレスに例え、物事、あるいは私たちの感情を纏います。キャンバスに貼り付けられたリズミカルな模様の木材は、その像がいる空間の装飾を魅惑的に演出しています。
そのほかの展覧会開催会場
W'UP!★4月4日~5月2日 佐伯俊男 個展/鬼海 弘雄 個展 NANZUKA UNDERGROUND(渋谷区神宮前)
W'UP!★3月12日(水)~4月26日(土) 佐藤貢一 / Koichi Sato オタクなオタクの首 鮨さいとうはなれ NANZUKA(目黒区青葉台)
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