W'UP!★3月17日~4月16日 アート・シマツの極意 渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」

W'UP!★3月17日~4月16日 アート・シマツの極意 渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」

 

2023年3月17日(金)~4月16日(日)
アート・シマツの極意

 アートの後始末が、できないか?
 そんな発想からスタートした試み、「アート・シマツ」というプロジェクトの展覧会を開催します。

 この発案者は、美術家の森村泰昌さん。ご自身の展覧会が終わったあとに廃棄されるチラシや展示台をみては、「もったいないなあ。」「おもしろく後始末ができないか。」と感じていたことがきっかけで「アート・シマツ」は、はじまりました。

 この展覧会では、森村さんの大規模な個展で使われた「膨大な量のカーテン」を使って、バッグ、帽子、本、漫画‥‥などなどさまざまな作家さんのアイデアによって、「アート・シマツ」された作品の展示・販売会を行います。

 はじまったばかりの「アート・シマツ」プロジェクト。その目撃者と参加者になっていただけたらうれしいです。

京都市京セラ美術館開館1周年記念展「森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」展示風景 
京都市京セラ美術館開館1周年記念展「森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」展示風景 撮影:三吉史高

 2022年春に、京都市京セラ美術館で開催していた森村さんの個展「森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」では高さ5メートルもの特注のカーテンで会場が迷宮のように仕切られていました。このカーテンの総量は、面積にして「約2500平方メートル」畳にすると約1370枚(!)もの膨大な量でした。

 お譲りしたあとの用途は、基本的には自由です。受け取った方の発想次第でカーテンがいろんなかたちに変化して、日本各地に残されていくことがこのプロジェクトのよろこびと、おもしろさだと思っています。

 カーテンを使って「アート・シマツ」した作品を展示・販売します。

 森村さんのカーテンを「アート・シマツ」していただきたい作家さんにお声がけをしたところ、全10組の作家さんがこのたびご協力くださいました。

参加アーティスト
・加賀美健(現代美術家)
・河本育子、石塚佳奈(コスチューム製作ユニット)
・スソアキコ(帽子デザイナー)
・sunui(デザインユニット)
・中川いさみ(漫画家)
・ひびのこづえ(コスチューム・アーティスト)
・福田利之(イラストレーター)
・北欧家具 talo(ビンテージの北欧家具屋)
・洋服の並木(洋服店)
・和田ラヂヲ(ギャグ漫画家)
[敬称略、五十音順]

 漫画家、イラストレーター、帽子デザイナー、衣装デザイナー、現代芸術家‥‥。
 さまざまなジャンルの作家さんの手でカーテンを「アート・シマツ」していただきました。

 たとえば、お笑い芸人のナイツさんのスーツになったり。

カーテンで作ったスーツを着るお笑い芸人ナイツの2人

 映画「風と共に去りぬ」に登場する衣装をイメージした、ドレスになったり。

 他にはどんなふうにカーテンが生まれ変わるのか。会場で、ぜひご覧ください。

 カーテンが使われていた展覧会を本展でも、ミニバージョンで再現します。京都市京セラ美術館で開催された展覧会、「森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」を本展の会場では、ちいさく再現してお届けします。

 会場には、森村さんが今回用にセレクトしてくださった約30点のポートレイト作品が並びます。森村さんの貴重な作品を鑑賞いただくのと同時に、カーテンが使われていた会場の雰囲気をすこしでも味わっていただけたら、うれしいです。

アート・シマツの極意
期 間 2023年3月17日(金)〜4月16日(日)
場 所 ほぼ日曜日(渋谷PARCO8階)
時 間 11:00〜20:00
※3/31は休館
入場料 入場無料

アートとシマツの落語会
 「アート・シマツ」は、「始末の極意」という落語から着想を得てうまれたことばです。
 この言葉がうまれるきっかけとなった「始末の極意」を、聞いていただける、落語会を開催します。
 落語を演じてくださるのは、桂吉坊師匠。「アート」と「シマツ」にまつわる演目を、森村さんの解説とともにお楽しみください。

日 時 2023年3月31日(金)
一公演目 開場14:45、開演15:00
二公演目 開場18:45、開演19:00
(公演時間 1時間半〜2時間を予定)
出演 桂吉坊、森村泰昌 他
場 所 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」
料 金 おひとり3,300円(税込)
チケット:2023年3月17日(金)11:00より下記、イベントページにて発売


 「アート・シマツ」にご参加ください。カーテンの生地やアート・シマツした商品を会場およびWEBで販売します。
 たくさんのかたに「アート・シマツ」に参加いただけるように、カーテン生地やカーテンの生地をつかったグッズを販売します。
 また、会場にお越しになれない方のために4月6日(木)からはオンラインでカットした生地などの販売を予定しています。
 ブルーグレーのような色味のカーテンは特注品で、品質の高い遮光性生地で仕立てられています。
 ご用意している分がすべてなくなったあとに、同じカーテンを、再び作る予定はありません。貴重な機会をお見逃しなく。

知っておいてほしいこと
 展示に使われていたカーテンなので、ところどころ縫い合わされていたり、穴が空いていたり、傷が入っていたりもします。そのことを考慮にいれた上で、ご購入ください。自由な発想で活用していただければうれしいです。

森村泰昌(もりむら・やすまさ)
 美術家。1951年、大阪市生まれ。京都市立芸術大学、専攻科終了。1985年にゴッホの自画像に扮したセルフポートレイト写真を発表。以後、一貫して「自画像的作品」をテーマに、美術史上の名画や往年の映画女優、20世紀の偉人等に扮した写真や映像作品を制作。国内外で多数の個展を開催。著作・評論も多数。2018年大阪北加賀屋にモリムラ@ミュージアムが開設される。

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