W'UP★ 4月23日~8月31日 特集展示 ほとけに随侍するもの 半蔵門ミュージアム(千代田区一番町)

W'UP★ 4月23日~8月31日 特集展示 ほとけに随侍するもの 半蔵門ミュージアム(千代田区一番町)

特集展示 ほとけに随侍するもの
会 期 2025年4月23日(水)~8月31日(日)
会 場 半蔵門ミュージアム(東京都千代田区一番町25)
開館時間 10:00~17:30(入館は17:00まで)
休館日 毎週月曜日・火曜日
入場料 無料
ホームページ https://www.hanzomonmuseum.jp
お問合せ 03-3263-1752

 特集展示「ほとけに随侍するもの」では、脇侍や眷属など、主尊に随侍するものをテーマとしています。観音が衆生を導くため33の姿に変化した応現身の像として、福島県会津の寺に伝来した梵王身像(法用寺旧蔵)や早稲田大学會津八一記念博物館所蔵の応現身像6軀を紹介します。また、脇侍や眷属が描かれた仏画や仏涅槃図なども展示されます。初公開の仏涅槃図では、釈尊の死を目の当たりにした菩薩・弟子・守護神・在家信者の心情が細やかに表現されています。
 常設展示では、ガンダーラの仏伝浮彫、鎌倉時代初期の仏師運慶作と推定される大日如来坐像(重要文化財)、醍醐寺ゆかりの不動明王坐像、如意輪観音菩薩坐像、二童子像などを展示しています。また、空海請来本を参考に制作された両界曼荼羅も特別展示されます。

関連イベント
講演会「仏像につかえる存在―脇侍・眷属・随侍像」
日時 8月9日(土)14:00~15:30
会場 半蔵門ミュージアム3階ホール(定員60名)・オンライン併催
講師 川瀬由照氏(早稲田大学文学学術院教授)
※事前申込必要(会場聴講:6月4日~7月7日、オンライン聴講:6月4日~8月9日)
お申し込み https://www.hanzomonmuseum.jp/exhibits/event.html

スライドレクチャー「展示品の見どころ紹介」
仏像について 日時 5月10日(土)14:00~14:40 講師 山田美季(当館客員研究員)
仏画について 日時 6月8日(日)14:00~14:40 講師 吉田典代(当館上席客員研究員)

江戸歴史文化講座「徳川将軍の素顔」
日時 7月6日(日)14:00~15:00
会場 半蔵門ミュージアム3階ホール(定員60名)・オンライン併催
講師 岡崎寛徳(当館主任学芸員)
※会場聴講は事前申込不要(当日先着順)

半蔵門ミュージアムについて
 半蔵門ミュージアムについて半蔵門ミュージアムは、真如苑が所蔵する仏教美術を一般に公開するために設立した文化施設で、2018年に開館いたしました。地下鉄「半蔵門駅」出口すぐの、都心の交通が簡便な場所にあり、入場料は無料です。

ミュージアム外観
半蔵門ミュージアム 外観

 メインの地下展示室は常設・特集展示エリアからなり、歴史と信仰によって育まれてきた仏像や仏画などの仏教美術と静かに向き合っていただけます。積層する大理石(トラバーチン)の床、壁で構成され、信仰心を呼び起こす、精神性の高い石室のような空間です。ほとんどの展示品はガラスケースに入れておらず、直接鑑賞することができます。設計は平等院ミュージアム鳳翔館や国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館などを手がけた建築家の栗生明氏によるものです。

半蔵門ミュージアム 地下展示室
半蔵門ミュージアム 地下展示室

運慶作と推定される大日如来坐像
 東京国立博物館の寄託から半蔵門ミュージアムの創設・展示へ
 当館の代表的な所蔵作品に、運慶作と推定される重要文化財 大日如来坐像(鎌倉時代初期)があります。個人が所蔵していたこの像を、現在の当館館長である山本勉が調査したのは2003年のことです。まもなく像は東京国立博物館に寄託され、2004年4月の公開と同時に、山本が論文「新出の大日如来像と運慶」を発表して運慶作品である可能性を論じました。その後、2008年にNYでオークションにかけられ、運慶作品の国外流出危機という社会的な話題を呼びました。この際に文化財保護の観点から真如苑が像を購入、その年の夏から東京国立博物館の寄託に戻って再公開され、翌年の2009年には重要文化財に指定されました。やがて公開施設として、半蔵門ミュージアムが創設され、2018年から一般公開を開始し、大日如来像は展示室の中央に常設展示されています。

大日如来坐像
大日如来坐像 重要文化財 鎌倉時代 建久4(1193)年か
運慶作と推定されている金剛界大日如来像

大日如来像の特色と仏師運慶
 金剛界の大日如来像は、智慧の象徴である智拳印を結んでいます。現在は失われていますが、当初は宝冠や胸飾・瓔珞などで荘厳されていたのでしょう。像の作風は平安時代末期、鎌倉時代前期に活躍した仏師運慶(?~1223)の作品、とくに運慶が文治5(1189)年に造った神奈川県横須賀市・浄楽寺阿弥陀三尊像と共通しています。像内は上げ底式内刳りと呼ばれる技法で密閉され、五輪塔形の木札や仏像の魂といえる心月輪(水晶珠)などが納められていますが、この技法は浄楽寺にみられるものです。これらの観点から像は、記録にみえる足利義兼(?~1199)が建久4(1193)年に足利・樺崎寺(現在廃寺)下御堂に造った大日如来像にあたると考えられています。

大日如来像のひみつ
 大日如来像内の納入品は、2003年に撮影されたX線写真によって確認されましたが、その後のさらなる科学調査によって詳細が報告されています。像内の中央部には、上部を五輪塔形にかたどり、彩色して種子を書き、基部には梵字の陀羅尼を書いた木札が立てられており、その半ばの高さには水晶珠が留められており、その横には舎利を籠めた五輪塔形容器が位置すること、下方には紐束のはいった袋があることなどが明らかになってまいりました。当館では、これらの詳細も展示紹介しております。

半蔵門ミュージアム公式サイト https://www.hanzomonmuseum.jp
SNS
https://twitter.com/hanzomon_museum
https://www.instagram.com/hanzomonmuseum0419
https://www.youtube.com/channel/UCoir-_7F5opek4TshopMC1g

アクセス
東京メトロ半蔵門線『半蔵門駅』下車 4番出口(地上1階)左すぐ
東京メトロ有楽町線『麹町駅』下車 3番出口から徒歩5分
JR『四ツ谷駅』下車 徒歩15分
※駐車場および駐輪場はございません
※都合により、展覧会およびイベント等が中止または変更となる場合がございます。

情報掲載について

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