W'UP!★10月14日~2024年2月12日 佐野史郎写真展 瞬間と一日/〜24年3月31日 tupera tupera + 遠藤幹子 しつもんパーク in 彫刻の森美術館 彫刻の森美術館(足柄下郡箱根町)

W'UP!★10月14日~2024年2月12日 佐野史郎写真展 瞬間と一日/〜24年3月31日 tupera tupera + 遠藤幹子 しつもんパーク in 彫刻の森美術館 彫刻の森美術館(足柄下郡箱根町)

鷹尾俊一《メタモルフォーゼ》© Shiro Sano

2023年10月14日(土)~2024年2月12日(月・祝)
佐野史郎写真展 瞬間と一日

 映画やドラマ、舞台、音楽、そして写真活動など幅広く活躍する俳優、佐野史郎による写真展を開催します。
 本展は、彫刻の森美術館2024年カレンダーのための撮影を依頼したことから実現しました。
 カレンダーに採用された作品は、野外彫刻美術館を題材にしており、〈ピンホールカメラ〉という古典的な撮影方法も用いています。小さな穴から差し込む光線を通じて像がフィルムに焼き付けられるピンホールカメラによって、独特な質感と精緻なディテールが生み出されています。これらの作品は、昔ながらの技法と現代の視点が見事に融合し、佐野の写真家としての原点を表現しています。
 さらに、佐野家に保管されているアルバムや、これまでに撮影した作品と共に佐野の写真活動を辿る「佐野史郎写真史」を自ら綴り、展示いたします。(全64作品予定)

 

マルタ・パン 《浮かぶ彫刻3》 
マルタ・パン 《浮かぶ彫刻3》 ©Shiro Sano
彫刻の森美術館 屋外展示場
彫刻の森美術館 屋外展示場 ©Shiro Sano

佐野史郎が切り取った野外美術館「彫刻の森美術館カレンダー撮影」
 自然の恵みに育まれた日本屈指の観光地、箱根。季節ごとに表情を変え、訪れる度に新鮮な味わいと癒しを与えてくれる。そこに突如現れる人工造形物。彫刻の森の中を彷徨えば、自然との対話を交わす彼らもまた、カメラのファインダー越しの私に語りかけてくれるのだった。

父の写真好きを受け継ぐかのようにして写真を撮る「佐野史郎写真史」
 故郷、島根県松江市、出雲の地は太平洋戦争時、空襲を逃れたこともあり、歴史的建造物など古来伝わるものが守られた。松江の実家は明治初期より残る古民家ゆえ、今もその頃からの写真が残されている。大正、昭和初期のモダニズムそのものといった写真も散見される。父は母と結婚した折、記念にと二眼レフのカメラと現像機器一式を揃え、撮影しては自分でプリントしていた。母の実家は出雲大社にある写真館。

ガブリエル・ロアール 《幸せをよぶシンフォニー彫刻》 
ガブリエル・ロアール 《幸せをよぶシンフォニー彫刻》 ©Shiro Sano
紐を咥える少年〜ミャンマーの子供たち
紐を咥える少年〜ミャンマーの子供たち〜 ©Shiro Sano

目に見えぬものと見えるものが重なる佐野史郎の「セルフポートレート」
 越の国、新潟県新発田市の吉原写真館は明治より続く写真館。現在の当主は六代目。そこで私は写真ならぬ、音楽のアルバムジャケット撮影を切望した。ならばと館主にことわりを入れ、持参の針穴写真機も設置し、セルフポートレートを撮影。露光時間八分。時は瞬間と数分、数時間、一日、一年、十年、百年、千年、数万年…何億年、永遠をも分け隔てずに流れ、留まり、目に見えるものと見えないものとの差異をかき消す。

柔らかい写真表現で気配を表現「針穴(ピンホール)写真の魅力」
 カメラの語源、カメラオブスキュラは「暗い部屋」の意味。実像を投影する絵のデッサンの道具として発明されたという。投影された実像を化学薬品を用いて定着させたのが現在に至るカメラの起源だ。極彩色のステンドグラスの塔の中、針穴写真機を床に置いた。
f:235 ISO:100 露光時間八分。その間、螺旋階段を何人もの人が行き交う。だが、映し出された写真には一人として写っていない。いるはずの人間が見えないならば、肉眼でも見えない人々がいるのかもしれない。

ポートレイト
佐野史郎 ©mewgull

作家コメント
 この度、2024年のカレンダー撮影のご依頼を受け、一年をかけて箱根彫刻の森、美ヶ原高原に展示されている作品を中心に撮影を続けてまいりました。さらには、こうして写真展をも開催していただくことになりました。けれど、そのことで、あらためて、なぜ写真を撮り続けているのか? なぜ写真に魅せられるのか? という根源的な問いかけを自分に対してすることとなり、生い立ちを遡って写真との縁を紐解く作業ともなりました。
 写真とは何か?・・・写真の起源にも触れようと、針穴写真にも挑戦いたしました。「瞬間と一日」のタイトルは、一瞬と一日、永遠が変わることなく、生ある今に等しく感じられたなら...との想いです。お楽しみいただけましたなら幸いです。
 佐野史郎

佐野史郎 Shiro Sano
 俳優・1955年3月4日生まれ。島根県松江市出身。1974年東京神田神保町の美學校にて中村宏より油彩画を学ぶ。1975年、劇団シェイクスピア・シアターの旗揚げに参加。1980年、唐十郎の劇団状況劇場に入団。退団後1986年、林海象監督「夢みるように眠りたい」で映画主演デビュー。2006年、植田正治の写真を題材にしたショートフィルム「つゆのひとしずく」を監督。2008年東京と大阪のフジフイルムフォトサロンにて初の写真展「あなたがいるから、ぼくがいる」開催。
オフィシャルサイト https://www.kisseido.co.jp

佐野史郎写真展 瞬間と一日
会 期 2023年10月14日(土)~2024年1月14日(日)
会 場 彫刻の森美術館 丸太広場キトキ
開館時間 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
料 金 美術館入館料
 大人 1,600円、大学・高校生 1,200円、中学・小学生 800円
休館日 なし(年中無休)
主 催 彫刻の森美術館(公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団)
協 力 東京リスマチック株式会社、サンケイ総合印刷株式会社、株式会社mewgull、吉原写真館
特設サイト https://www.hakone-oam.or.jp/specials/2023/shirosano.photographyexhibition/
展示作品数 64点(予定)

ラジオ出演 2023年10月13日(金)20:00~21:00/ニッポン放送(FM93/AM1242/radiko)
出演 佐野史郎、松任谷正隆

トークショー 2023年10月14日(土)13:30~14:30
会場 彫刻の森美術館 丸太広場キトキ
出演 佐野史郎、立川直樹
参加料 2,600円(入館券&グッズ付き) 事前申し込み/応募人数100名
特設サイトよりトークイベント参加券付きの入館券(電子チケット)を事前にご購入ください。 ※発売開始 8月28日(予定)。詳細は特設サイトをご確認ください。

2024年彫刻の森美術館カレンダー 2023年10月12日(木)発売予定 価格¥1,540(税込)
サイズ 壁掛けカレンダー(使用サイズ縦30cm×横30cm)
購入方法 彫刻の森美術館ショップ、一部書店、amazon等で販売予定

展覧会告知バナー

2023年4月28日(金)~2024年3月31日(日)
tupera tupera + 遠藤幹子 しつもんパーク in 彫刻の森美術館

 彫刻の森美術館は、絵本を中心に多彩な活動を続けるユニットのtupera tupera(ツペラ ツペラ)と空間デザイナー、建築家の遠藤幹子が手掛ける『しつもんパーク』を開催します。
 館内に設置されたtupera tupera 著「しつもんブック100(青山出版)」をベースにした100のしつもんに答えながら美術館をめぐる、“人と人”、“人と場所”がコミュニケーションでつながる、おしゃべりOKの参加型展覧会です。絵本の原画展示や子どもが楽しめる体験型アート作品も登場。また、絵本やグッズが充実したショップのほか、カフェではオリジナルドリンクなども展開。年齢を問わず屋内・屋外ともにエリア全体で楽しめる企画です。

展示・見どころ

しつもんパネル 温泉の中で歌いたい歌は「100のしつもん」で、相手と繋がる
 館内に設置されている“しつもん”に答えながら、彫刻の森美術館のアート鑑賞を楽しめる企画です。

こどもだけでなく、年齢を問わずに楽しめます。
 「しつもんブック 100」からの“しつもん”にプラスして、美術館オリジナルの“しつもん”も用意しました。“しつもん”を通して、他者の考え方や価値観の違いを知ることでお互いを理解することができます。

ファミリーで楽しめる「遊びのコーナー」や「絵本のコーナー」を設置
 メイン会場となるアートホールには、遠藤幹子さんが設計した体験型アート作品を展示。子供たちが遊びを通して、色彩の美しさや造形の面白さを発見することを目的としています。また、展示室内ではツペラツペラさんの国内で出版された絵本の数々を手に取ってご覧いただけます。子供も大人も楽しめる絵本の世界をこの空間で体感してください。

tupera tuperaの絵本原画を特別展示
 アートホール内に本展のきっかけとなった「しつもんブック 100」のほか、近著「きゅうきゅうブーブー」「めがねがね」の絵本原画を展示します。ハサミを使って丁寧に切ったパーツを貼り合わせて制作された原画の質感や色彩を、出版された絵本とともにご鑑賞ください。

絵本「きゅうきゅうブーブー」表紙
「きゅうきゅうブーブー」岩崎書店 2021 年

tupera tuperaさん来館イベントを開催予定
 会期中、tupera tuperaさんも来館! トークやワークショップなどを開催する予定です。
※ 詳細は展覧会ウェブサイトやSNS でご確認ください。随時、イベントの最新情報を更新していきます。

特別カフェメニューや限定グッズも予定
 ショップでは、tupera tupera さんの絵本やグッズを販売します。カフェではオリジナルドリンクなども展開します。
※ 詳細は展覧会ウェブサイトやSNS でご確認ください。随時、イベントの最新情報を更新していきます。

tupera tupera + 遠藤幹子 しつもんパークin 彫刻の森美術館
会 期 2023年4月28日(金)~2024年3月31日(日)
会 場 彫刻の森美術館(アートホール/ ポケっと。丸太広場キトキ/ カフェ/ 屋外展示場)
開館時間 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
料 金 美術館入館料(下記ご参照ください)
休館日 なし(年中無休)
主 催 彫刻の森美術館(公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団)
協 力 株式会社ネオテリック[青山出版]、株式会社クオラス、ブックハウスカフェ、私立珈琲小学校
特設サイト https://www.hakone-oam.or.jp/specials/2023/shitsumonpark/
グラフィックデザイン 小熊千佳子

「しつもんブック 100」(青山出版)について

しつもんブック表紙

tupera tupera【著】
「しつもんブック100」青山出版 2019年
青山出版 A6判変形 上製本 128 ページ
定価 1,430円(本体 1,300円+税)
 この本には、家族や友人、初めて会った人、みんなに聞いてみたい100の質問が書かれています。持ち歩いてたくさんの人に質問してみよう。すると、今まで知らなかった、相手の意外な一面が見えてきて、ビックリ!
 SNSで遠くの人と簡単につながれる、デジタルの時代。そんな時代だからこそ、今、目の前にいる人と人とが、本というアナログなツールを通じて、より深くつながってほしいという想いから、この本は生まれました。古くて新しい、大人も子供も遊べる、スマホ型コミュニケーションブック。「英語版しつもんブック100」 英語版もショップにて販売します。

アートホール
 メイン会場となるアートホールには、「しつもん」のパネルを多数設置。tupera tupera の絵本原画コーナーや、絵本を手にとって閲覧できるコーナーがあります。さらに、遊びを通じて体験できるコーナーもあり、どなたでも楽しめる空間を提供します。

絵本原画コーナー写真
絵本原画コーナー(イメージ)
絵本閲覧コーナーイメージ
絵本閲覧コーナー(イメージ)

遊びを通じて体験できるコーナー(体験型アート作品) ※遊べるのは12歳以下となります。

“しつもん”を館内各所に設置
 “しつもん”のパネルは、美術館のさまざまな場所にもあります。“しつもん”に答えながら館内を巡ることができます。英語での“しつもん”も順次展開する予定です。 ※詳細は展覧会ウェブサイトやSNSでご確認ください。

アーティストプロフィール& メッセージ

ツペラ ツペラポートレイト
撮影:鍵岡龍門

tupera tupera(ツペラ ツペラ)
 亀山達矢と中川敦子によるユニット。絵本やイラストレーションをはじめ、工作、ワークショップ、商品企画、テレビや舞台、空間のアートディレクションなど、様々な分野で幅広く活動している。著書に「かおノート」(コクヨ)「やさいさん」(学研教育出版)「いろいろバス」(大日本図書)「うんこしりとり」(白泉社)など多数。海外でも様々な国で翻訳出版されている。NHK E テレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションも担当。絵本「しろくまのパンツ」(ブロンズ新社)で第18 回日本絵本賞読者賞、Prix Du Livre Jeunesse Marseile 2014(マルセイユ子どもの本大賞2014)グランプリ、「パンダ銭湯」(絵本館)で第3回街の本屋が選んだ絵本大賞グランプリ、「わくせいキャベジ動物図鑑」(アリス館)で第23回日本絵本賞大賞を受賞。2019年に第1回やなせたかし文化賞大賞を受賞。武蔵野美術大学油絵学科版画専攻客員教授、大阪樟蔭女子大学客員教授。
http://www.tupera-tupera.com/

しつもんは まほうのことば
しつもんをすると あたらしいなにかがうまれます
きみのとなりの たいせつなひと
はじめてであった しらないひと
このパークで たくさんのしつもんをしてみてください
しつもんをとおして ひととひととのかんけいが もっとふかまったり
きのあうひととの であいがあったら うれしいです
さあ おとなも こどもも しつもんパークをたのしもーん!

遠藤幹子ポートレイト
撮影:栗原 論

遠藤幹子(えんどう みきこ)
 空間デザイナー、建築家。(一社)マザー・アーキテクチュア代表理事。「大人から子どもまで、みんなが創造力を育める場づくり」をテーマに、公共文化施設や保育・教育施設などの空間デザインを多数手がける。主な作品に、NHK E テレ「いないいないばあっ!」(2011年)、途上国の住民主体の建築計画「ザンビアのマタニティハウス」(2011年~)、日本科学未来館「おやっ?こひろば」(2014年)、三重県立博物館「こども体験展示室」(2014年)ほか。主な受賞歴に、東京建築士会これからの建築家賞(2015年)ほか。
http://mother-architecture.org

みなさん こんにちは。しつもんパークへ ようこそ!
ここは tupera tupera の かわいいしつもんが ちりばめられた
たのしい たのしい こうえんです。
ちょうこくのもりの ひろい そらのしたで
おもいっきり あるいて さがして のぼって ねそべって
たのしんでもらえる くうかんを デザインしました。
これまで いくつのしつもんに こたえられたか?
そとにも まだまだ たくさんのあそびが まってるよ!
ふだん なかなか おもいきり あそぶことが
むずかしいかも しれないけれど、
きょうは ここで おともだちや ごかぞくと
めいいっぱい たのしんでくださいね。
そして みんなが あんしんして あそべるよう
ちゅういじこうも しっかり まもってくださいね。

彫刻の森美術館について
 四季折々の雄大な自然が楽しめる箱根。彫刻の森美術館は、その自然を生かして1969 年に開館した、国内で初めての野外美術館です。緑豊かな屋外展示場に、近・現代を代表する彫刻家の名作約120 点が常設展示されています。また、ピカソ館をはじめとする室内展示場や、子どもたちが体験できる作品、天然温泉の足湯もあり、心豊かな憩いのひとときを過ごすことができます。

箱根彫刻の森の風景写真

彫刻の森美術館(神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121)
Tel 0460-82-1161
https://www.hakone-oam.or.jp
入館料 大人 1,600円、大学・高校生 1,200円、中学・小学生 800円、未就学児 無料
※団体割引、障害者割引あり 
※学生の方は証明書をご提示ください
※毎週土曜日はファミリー優待日 (保護者1名につき中学・小学生5名まで無料)

アクセス 詳細は当館ウェブサイトをご覧ください。
 電車 小田原駅→小田急線箱根湯本駅→箱根登山鉄道「彫刻の森」駅下車、徒歩2分
 バス 小田原駅→小田急線箱根湯本駅→箱根登山、伊豆箱根バス「二の平入口」下車、徒歩5分/箱根登山観光施設めぐりバス「彫刻の森」下車

住所神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
TEL0460-82-1161
WEBhttp://www.hakone-oam.or.jp/
開館時間*19:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休み無休
ジャンル彫刻、絵画、現代アート、陶磁器
入場料*2大人1600円、大・高校生1200円、中・小学生800円
毎週土曜日はファミリー優待日。保護者1名につき小・中学生5名まで無料
アクセス*3箱根登山鉄道彫刻の森駅より徒歩2分
収蔵品https://www.hakone-oam.or.jp/permanent/
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認 *5 表示時間はあくまでも目安です

彫刻の森美術館(神奈川県足柄下郡箱根町)

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