W'UP★4月12日~6月22日 PARALLEL MODE:オディロン・ルドン ― 光の夢、影の輝き パナソニック汐留美術館(港区東新橋)

PARALLEL MODE:オディロン・ルドン ― 光の夢、影の輝き
会 期 2025年4月12日(土)~6月22日(日)
会 場 パナソニック汐留美術館(東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階)
開館時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
※5月2日(金)、6月6日(金)、6月20日(金)、6月21日(土)は20:00まで開館(入館は19:30まで)。
休館日 水曜日(ただし6月18日(水)は開館)
入場料 一般 1,300円、65歳以上 1,200円、大学生・高校生 800円、中学生以下 無料
※障がい者手帳をご提示の方および付添者1名まで無料。
ホームページ https://panasonic.co.jp/ew/museum/
お問合せ ハローダイヤル 050-5541-8600
※土・日・祝日は日時指定予約推奨(平日は予約不要)。
※5月18日(日)は国際博物館の日で、先着200名にポストカードをプレゼント。
- オディロン・ルドン 《窓》 1906年頃 油彩/画布 69×50.3㎝ 岐阜県美術館
- オディロン・ルドン 《花の中の少女の横顔》 1900-10年頃 油彩/板 39.5×39cm 岐阜県美術館
- オディロン・ルドン 《ペイルルバードのポプラ》 制作年不詳 油彩/厚紙(板に貼付) 23.5×19cm 岐阜県美術館
- オディロン・ルドン 《光の横顔》 1885-90年頃 木炭/紙 38.8×28.9cm オルセー美術館(ルーヴル美術館版画素描部) © GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Gérard Blot / distributed by AMF
- オディロン・ルドン 《まなざし》 1889-94年頃 パステル、木炭、コンテ・クレヨン/紙 28×23.5cm 岐阜県美術館
- オディロン・ルドン 《眼をとじて》 1890年頃 油彩/紙 44.5×36.5cm 個人蔵(フジカワ画廊協力)
- オディロン・ルドン 《神秘的な対話》 1896年頃 油彩/画布 65×46cm 岐阜県美術館
- オディロン・ルドン 《オリヴィエ・サンセールの屏風》 1903年 テンペラ、グァッシュ、 油彩/画布、四曲屏風 各扇 169.2×55cm 岐阜県美術館
- オディロン・ルドン 《ペガサス、岩上の馬》 1907-10年頃 パステル/紙 80.7×65cm ひろしま美術館
19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの画家オディロン・ルドン(Odilon Redon 1840-1916)。ルドンが描く、光と影が生みだす輝きを宿した夢幻の世界は、時代や地域を超えて、今なお多くの人々を惹きつけています。我が国日本においても、ルドンの生前から彼の作品と芸術は紹介され、現代に至るまで、美術や文学、音楽、漫画等、幅広い分野でインスピレーションを与え続けています。
ルドンが生きた時代の欧州では、アカデミックな芸術に対して印象派や象徴主義などの新たな芸術潮流が次々と起こり、さらにはフォーヴィスムやキュビスムなどの様々な前衛美術が台頭しました。また、この時代には、科学の発展による技術革新が社会構造や思想に多大な変化をもたらしました。ルドンは、こうした変貌する社会と移り変わる芸術傾向と併走するかのように、作品発表の場や人脈を広げ、新しい画題に取り組み、木炭画や石版画からパステル画や油彩画へと表現媒体を変えていきます。
本展は、世界有数の岐阜県美術館のコレクションを中心に、国内外の選りすぐりの作品を加えた約110点のパステル画、油彩画、木炭画、版画などにより、近代美術の巨匠ルドンの豊穣な画業の全容をご覧いただくものです。
伝統と革新の狭間で、近代美術の巨匠ルドンが独自の表現を築き上げていく姿を紹介します。
見どころ
1. 世界屈指のルドン・コレクションを誇る岐阜県美術館の所蔵品を中心に、国内外の作品により、ルドンの最初期から最晩年までの画業を紹介。
岐阜県美術館のルドン・コレクションは、世界でも傑出した高い質と量を誇ります。岐阜県美術館から出品される約80点の作品と、国内に所蔵される優品、さらにパリのオルセー美術館所蔵の油彩画と木炭画によって、本展は、ルドンの画業と芸術を初期から晩年まで余すところなく紹介します。
2. 1890年代以降の色彩の時代のパステル画と油彩画がまとまって出品。
ルドンの作品といえば、異形のものたちが登場する黒色の暗い世界を想像する人も多いかもしれません。しかし、キャリアの後半は、肖像画、花の絵、神話画、装飾画などを手がけ、より理解しやすい主題をパステルや油彩で色彩豊かに描きました。そうした作品には19世紀後半から20世紀初頭へと至るモダニズムの諸相と接しながら、独自の表現を見いだしていくルドンの姿がみてとれます。
3.《窓》が東京で初公開。また、石版画集『起源』が揃って展示される貴重な機会。
ルドンの晩年の主要な画題の一つである「ステンドグラス」を描いた《窓》(1906年頃)が、本展(東京)で初公開されます。また、ルドン流の進化論といわれる石版画集『起源』が9点揃って展示されます。
オディロン・ルドン(Odilon Redon, 1840-1916)
フランス·ボルドー生まれ。幼少期を自然豊かなペイルルバードで過ごし、ロマン主義や自然科学の影響を受ける。初期は木炭画や石版画で幻想的なモノクロームの世界を表現し、1890年代以降はパステルや油彩を用いて色彩豊かな作品を制作。晩年は花や神話を題材にした装飾的な絵画を手がけ、国際的に評価されました。

関連イベント
記念講演会「ルドン―光と色彩の輝きの中で」
講師:高橋明也氏(本展監修者、美術史家、東京都美術館館長)
日時:2025年4月26日(土)14:00~15:30(開場13:30)
会場:パナソニック東京汐留ビル5階ホール
定員:150名(要予約)
学芸員によるスライドトーク
日時:2025年5月10日(土)、6月6日(金) 各日15:00~15:30
会場:パナソニック東京汐留ビル5階ホール
定員:先着50名(予約不要、聴講無料※観覧券が必要)
映像上映「日比野克彦 × ルドン @フォンフロワド修道院図書室」
会期中、ルドンが手がけたフランス·フォンフロワド修道院の壁画に関する映像を上映。
次回予告
ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの―「民藝」から現代まで
同時開催:ルオーの手仕事
会期:2025年7月12日(土)~9月15日(月・祝)
住所 | 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階 |
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
WEB | https://panasonic.co.jp/ew/museum/ |
開館時間 | 10:00 ~18:00(最終入場は17:30まで) |
休み*2 | 水曜日(祝・祭日は開館)、展示替期間、年末年始、夏季休業期間 |
ジャンル*3 | 近代美術、建築、デザイン、工芸 |
入場料*4 | 展覧会による異なる |
アクセス*5 | JR新橋駅 烏森口・汐留口・銀座口より徒歩約8分、銀座線新橋駅2番出口より徒歩約6分、都営浅草線新橋駅改札より徒歩約6分、都営大江戸線汐留駅3・4番出口より徒歩約5分、ゆりかもめ新橋駅より徒歩約6分 |
収蔵品 | ジョルジュ・ルオー作品ほか |
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 空欄はオールジャンル *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認 *5 表示時間はあくまでも目安です |
パナソニック汐留美術館(港区東新橋)
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