W'UP! ★ 9月9日~10月30日 新田樹写真展「樺太/サハリン」 東京工芸大学 写大ギャラリー(中野区本町)

新田樹写真展「樺太/サハリン」
会 場 東京工芸大学写大ギャラリー(東京都中野区本町2-4-7 5号館[芸術情報館]2F)
開催日 2024年9月9日(月)~10月30日(水)
開館時間 10:00~19:00
休館日 木曜日、日曜日、10月5日(土) ※ただし、10月13日(日)は開館
入場料 無料
アクセス 地下鉄丸ノ内線/大江戸線中野坂上駅下車1番出口·徒歩7分
公式サイト http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/
お問合せ 03-5371-2694(直通)
主 催 東京工芸大学芸術学部
- 「金公珠さん(写真左)国民学校高等科の頃、同級生の目黒千絵さんと,ユジノサハリンスク(旧豊原)」2010年
- 「ウラジクの長女レーナさん(公珠さんのひ孫),ユジノサハリンスク(旧豊原)」2014年
- 「日本時代の忠魂碑,シャフチョルスク(旧塔路)」2014年
- 「金公珠さん,ユジノサハリンスク(旧豊原)」2011年
- 「ブイコフ(旧内淵)」2011年
新田樹は1996年にはじめてサハリンを訪れて以降、2010年より継続的にこの地に通ってきました。1905年のポーツマス条約締結後、日本の北辺の地となっていた樺太は、1945年のソ連による対日参戦によって異国の地となり、多くの日本人が本土へと帰っていきました。その一方、敗戦に伴い日本国籍を失った人々は、サハリンに留まらざるを得ませんでした。新田がレンズを向けてきたのは、戦後この地に取り残された朝鮮半島出身者(カレイスキー)やその配偶者たちです。
サハリンで日本語を話す女性たちに出会った新田は、「日本の方ですか?」と、話しかけました。その時の「いいえ、私たちは戦争の前にここへ来た朝鮮人です」という返答は、自身の中に深く沈滞し、長くサハリンに通い詰めるきっかけとなりました。その道程は国家と国家の深い谷間に落ち込んでしまった人々や風景に目を凝らし、そこに響く消え入りそうな声に耳を傾けることでもありました。
新田の写真には、日本と朝鮮、そしてソ連(現ロシア)のあわいで宙づりになりながら、寄る辺なく生きることを余儀なくされた女性たちが写されています。そして、歴史の激流に翻弄されつつも、彼女たちがこの地に足をつけて積み上げてきた時間の層や日本領だった頃の痕跡を簡単には消し去らないサハリン特有の風土が静謐な画面の中に捉えられています。昨年、第31回林忠彦賞と第47回木村伊兵衛賞を受賞し、近年高い評価を受ける新田の作品をぜひご覧ください。
企画構成 小原真史
新田 樹(にった たつる,1967− )
1967年福島県出身。東京工芸大学工学部卒業後、麻布スタジオを経て半沢克夫氏に師事、1996年独立。2023年 3月、ロシア・サハリンに暮らすサハリン残留朝鮮・韓国・日本人の姿を収めた写真集『Sakhalin』(ミーシャズプレス)と写真展「続サハリン」(ニコンサ
ロン、東京)で2023年、第31回林忠彦賞、第 47 回木村伊兵衛賞を受賞。個展に「続サハリン」(THE GALLERY ニコンサロン)、「Sakhalin」(三鷹市美術ギャラリー)、グループ展に「スティル・エコー:境界の風景」(東京都美術館)など。
トークイベント 「樺太とサハリンのあわいで」
2024 年 9月 27日(金)18:30〜
登壇 新田樹×小原真史(東京工芸大学准教授)
住所 | 東京都中野区本町 2-4-7 5号館(芸術情報館)2F |
TEL | 03-3372-1321(代) |
WEB | http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/ |
営業時間*1 | 10:00 ~ 19:00 |
休み*2 | 木、日 |
ジャンル*3 | 写真 |
アクセス*4 | 地下鉄丸ノ内線・大江戸線 中野坂上駅1番出口より徒歩7分 |
取扱作家 | http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/artist.html |
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です 【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります。 |
東京工芸大学 写大ギャラリー(中野区本町)
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