W'UP! ★4月19日~5月17日 市川友章個展『分水嶺』 √K Contemporary(新宿区南町)

市川友章個展『分水嶺』
会 期 2025年4月19日(土)~5月17日(土)
会 場 √K Contemporary(東京都新宿区南町6)
開館時間 13:00〜19:00
休館日 日曜日·月曜日
入場料 無料
ホームページ https://root-k.jp/exhibitions/tomoaki-ichikawa_bunsuirei/
お問合せ 03-6280-8808




市川友章の個展『分水嶺』では、昨年末に神奈川県民ホールギャラリーで開催された「眠れよい子よ よい子の眠る/ところ」の出展作品に加え、絵画と木彫の新作を展示します。
市川は2011年の東日本大震災をきっかけに「怪人シリーズ」を制作し、人間の日常とモンスターの姿を融合させた作品を発表しています。
クラシカルな西洋絵画の技法で描かれた「怪人」たちは、現代社会における人間の本質や矛盾を問いかけます。
Artist Statement
当たり前だと思っていること、当然の前提条件として皆が共有していることって、一体いくつあるだろう。
そういった認識は、ただ漠然と素朴に信じ込んでいるだけなのではないだろうか。何か事が起きたときに、こんなにも皆大事にしていること、信じていることが違うのかと愕然とする時がある。
僕たちは日常のなかで別段、特に考えずに行動している。日々やるべき仕事や生活を、ルーティンをこなすように。
普段の生活では対応しきれない問題が起こった時、その時に初めて周りにいる人たちの素顔を垣間見たような気になる。それは演じるべき役柄から離れ、本音で語るべき時に、その人の思考や人となりが立ち現れてくるからなのだろう。
世界は複雑でややこしく、僕は日常というベールのかかった表面を、ただ眺めているだけにすぎないことに気づかされる。
今回の個展のタイトル『分水嶺』は、色々な意味合いを込めている。
(分水嶺∙∙∙ 雨水を異なる水系に分ける山陵、またはそこから転じて物事の分かれ目の例え)
展示そのものが作り手にとってはターニングポイントであるし、この展示によって僕はどこに流れ着くのだろうかということ。
また、人はそれぞれに思考の尾根としての分水嶺を持っていて、一つの事柄であっても実に様々な場所へと流れ込み、決して同じように理解するとは限らない、本当の意味でお互いに分かり合うことは出来ないという、そういう少しネガティブな意味も含んでいる。
そんな趣味も思考も異なる僕たちをまとめ上げ、日常を形作っているこの巨大な、社会という名のプラットフォーム。百人百様な人間たちをそれでもこうして統合して治めていることに感嘆する。
しかしここ数年、その基盤は大きく揺れ動き、ほつれを修繕する程度では追いつかない、もっと根本的な見直し、抜本的な対策が迫られているようだ。
僕たちは時代の分水嶺にいる。そんな感覚がある。
市川友章
市川友章(Tomoaki Ichikawa)
1977年 千葉県生まれ
2002年 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業
2004年 同大学大学院油画技法材料研究室修了
個展やグループ展で「怪人」をモチーフにした油彩画や木彫作品を発表。LINEスタンプ「怪人スタンプ」でLINE Creators Stamp AWARD 2014 みうらじゅん賞受賞。絵本『おろしてください』(有栖川有栖著/岩崎書店)のイラストを担当。
協 力 Japan Art Inheritance Association
住所 | 東京都新宿区南町6 |
TEL | 03-6280-8808 |
WEB | https://root-k.jp/ TW @rk_contemporary FB @rootkcontemporary IG @rk_contemporary |
営業時間*1 | 13:00〜19:00 |
休み*2 | 日、月 |
ジャンル*3 | 現代美術 |
アクセス*4 | 都営大江戸線「牛込神楽坂」A2出口より徒歩5分、東京メトロ「神楽坂駅」神楽坂口より徒歩12分、「飯田橋駅」B3出口 徒歩10分 |
取扱作家 | https://root-k.jp/artists/ |
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です 【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります |
√K Contemporary(新宿区南町)
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