W'UP!★4月7日~6月4日 特別展「アルフォンス・ミュシャ展」 八王子市夢美術館

W'UP!★4月7日~6月4日 特別展「アルフォンス・ミュシャ展」 八王子市夢美術館
 
《スラヴ叙事詩展》1928年 OGATAコレクション
 

2023年4月7日(金)~6月4日(日)
特別展「アルフォンス・ミュシャ展」

 19世紀末パリ、ベル・エポック(美しき時代)を彩り、アール・ヌーヴォーを牽引したアルフォンス・ミュシャ。1860年、民族意識の色濃いモラヴィア地方の村イヴァンチッツェ(現チェコ共和国)に生まれたミュシャは、27歳のときパトロンの援助を受けパリ留学を果たします。
 その後援助が終了すると、挿絵画家として細々と生計を立てていましたが、34歳のとき転機が訪れます。当時パリで名高い女優サラ・ベルナールの舞台「ジスモンダ」の宣伝用ポスターを手掛けたことで、一躍時代の寵児となったのです。貼ったそばから剥がされるほど反響を呼んだミュシャのポスターは、サラの心をも掴み6年間のポスター制作契約を結ぶに至ります。

デッサン画集
《装飾資料集》PL21 1902年

 サラとの仕事で名を馳せたミュシャのもとには、ポスターはもとより装飾パネル、カレンダー、商品パッケージなど様々なデザインの依頼が殺到します。とりわけ装飾パネルは、リトグラフで制作することで大量生産と安価での販売が可能になり、それまで富裕層の特権であった芸術を、一般市民にまで広める役割を果たしました。そして何より、優美な女性像と草花の有機的な曲線美を活かしたデザインは、「ミュシャ・スタイル」としてひとつのデザインのジャンルを確立し、ついにミュシャはアール・ヌーヴォーを代表する芸術家(ポスター画家、デザイナー)にまで昇りつめます。

赤系の色の女性の寝姿
《夜明け》1899年
赤系の色画面の女性の寝姿
《黄昏》1899年

 1900年には第5回パリ万博において、ボスニア・ヘルツェゴビナ館の装飾および、オーストリア=ハンガリー帝国のためのポスター制作の依頼を受けます。特にボスニア・ヘルツェゴビナ館の装飾は、晩年の《スラヴ叙事詩》制作の足掛かりとなりました。ミュシャはこの後商業的な仕事からは距離を置 き、後半生を祖国チェコとスラヴ民族に捧げることになります。
 1906年以降アメリカに拠点を移したミュシャは、《スラヴ叙事詩》制作のための資金の目途が立つと、1910年チェコに帰国します。祖国に戻ったミュシャは《スラヴ叙事詩》制作と並行して、プラハ市民会館の壁面装飾のほか、1918年にチェコスロヴァキア共和国が独立すると、切手や紙幣など新国家に関連するあらゆるデザインを無報酬で引き受けました。こうした姿勢は、パリ時代に芸術を一般 市民も親しめるものにしたいと尽力した姿と重なり、ミュシャが「民衆のための芸術」という信念を終生貫いたことを表しています。
本展では、パリ時代の華やかなポスター、装飾パネルをはじめ、画学生の手引きになるようにと制作された『装飾資料集』などを中心に、祖国発展のため手がけた切手や紙幣のデザイン、《スラヴ叙事詩》のパネルなどを通して、後半生を捧げた祖国チェコへの献身にも焦点を当てます。

《インカのワイン》イメージ
《インカのワイン》1897年
《1918-1928 独立10周年》イメージ
《1918-1928 独立10周年》1928年
《ジスモンダ》イメージ
《ジスモンダ》1895年
4枚の作品イメージ
左から《月》1902年《宵の明星》《北極星》《明けの明星》共に1902年

※すべて OGATA コレクション

特別展「アルフォンス・ミュシャ展」
会 期 2023年4月7日(金)~6月4日(日)
会 場 八王子市夢美術館(東京都八王子市八日町 8-1 ビュータワー八王子2F)
休館日 月曜日
開館時間 10:00~19:00(ただし入館は18:30まで)
観覧料 一般 800円、学生(高校生以上)、65歳以上 400円、中学生以下無料
企 画 株式会社文化企画
展示協力 OZAWAコレクション、OGATAコレクション
後 援 チェコ共和国大使館、チェコセンター東京
主 催 公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団

イベント
ギャラリートーク(申込不要)
コレクターの尾形寿行氏をお招きし、ミュシャの魅力を作品の前でお話いただきます。
費用無料(ただし鑑賞券の購入が必要です)
※会期中の土・日を中心に5~6回程度開催予定です。事前に館内掲示、HPなどでお知らせします。
※混雑状況によって、急遽開催を中止する場合がございます。
※展示室内では職員の指示に従ってください。

講演会「ミュシャの魅力」(要事前申込)
本展覧会にご協力いただいたコレクターの尾形寿行氏に、ミュシャの魅力についてお話いただきます。
会 場 いちょうホール(八王子市芸術文化会館・八王子市本町24-1)1階第1展示室
日 時 2023年5月9日(火)14:30〜(約1時間程度)
費 用 無料
定 員 40名 ※応募者多数の場合は抽選
応募方法申込フォームにてご応募ください。
QR コードお申込フォーム(1人1回まで)
氏名(2名の場合は同伴者名も)、住所、電話番号を入力の上、送信してください。お申込み後、受付完了メール(自動返信)を送信します。受付完了メールが届かない場合もしくはメールの内容に不備 がある場合は、お手数ですが美術館までお電話でお問合せください。
応募締切 2023年4月14日(金)19:00まで
※新型コロナウイルス感染拡大状況により、展覧会・イベントは止むを得ず中止となる場合があります。

特設ミュージアムショップ
本展では特設会場を設けてミュシャグッズを販売いたします。ポストカード、ステーショナリー、エコバッグなど。OGATA コレクション額装品の販売も行っています。ミュージアムショップのみのご利用も可能です。
撮影OK 本展では全作品の写真撮影が可能です(三脚、自撮り棒、フラッシュは使用不可)

無料ご招待券プレゼントは定員に達したため、締め切りました。ご応募どうもありがとうございました。

■美術館一般情報

住所東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F
TEL042-621-6777(代表)
WEBhttps://www.yumebi.com
開館時間 *110:00 〜 19:00(ただし、入館は午後6時30分まで)※開館時間は変更になることがあります。
休み月曜日(ただし、祝日、振替休日の場合は開館し翌平日休館)年末・年始(12/29〜1/3)展示替期間 ※休館日は変更になることがあります。
ジャンル絵画、版画
入場料観覧料は特別展により異なります。常設展は高校生以上100円(特別展会期中は特別展の観覧料に含まれます)※特別展の会期外でかつ、第3展示室のみでの開催の場合は無料。
アクセスJR八王子駅北口より徒歩15分。京王線京王八王子駅より徒歩18分
収蔵品https://www.yumebi.com/perm.html
*1 開館時間は変更することがあります。お越しの際は当館ウェブサイトをご確認ください。https://www.zokei.ac.jp/museum/about/

八王子市夢美術館(八王子市)

情報掲載について

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