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W'UP★6月20日~8月23日 名作展「彩る、生きものたち。 川端龍子の観察と想像」  大田区立龍子記念館(大田区中央)

W'UP★6月20日~8月23日 名作展「彩る、生きものたち。 川端龍子の観察と想像」  大田区立龍子記念館(大田区中央)

名作展「彩る、生きものたち。 川端龍子の観察と想像」 
会 期 2026年6月20日(土)~8月23日(日)
会 場 大田区立龍子記念館(東京都大田区中央4-2-1)
開館時間 9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日 月曜日(7月20日(月・祝)は開館し、21日(火)に休館)
入館料 一般200円、中学生以下100円。※65歳以上(要証明)、未就学児及び障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料。
ホームページ https://www.ota-bunka.or.jp/ryushi/

 本展は、生きものをテーマに、日本画家・川端龍子(1885-1966)の作品を紹介します。龍子は1920(大正9)年から、現在の龍子記念館の向かいに位置する龍子公園の敷地に、1966年に亡くなるまで暮らし、そこを終の棲家としました。龍子の暮らしには、様々な生きものたちがいました。
 《立秋》(1932年)は、庭の飼犬を描いた一作です。飼犬が画室の縁から顔を出すと、龍子は制作の筆を置いてのみを取ってやるほどの愛犬家でした。飼犬は水を飲みながら視線を鑑賞者の方へ向けており、それは主人である龍子を見ているとも想像でき、愛犬との親しみに満ちた日常が表れています。
 また、《百蟇図》(1963年)は、龍子公園内の「爆弾散華の池」周辺に生息する蛙を題材とし、龍子の蛙への好奇心が表れた作品です。画面には複数の蛙が、正面や側面、あるいは仰向けなど、さまざまな角度から捉えられています。
 その他にも、龍子の庭にはキジバトやオナガ、雀など、様々な鳥が庭を訪れていました。《花鳥諷詠》(1954年)は、俳人・高浜虚子をモデルに、その俳句理念を描いた作品です。画中の虚子の背後には、四季に移ろう梅の木と生きものたちが描かれています。春はメジロ、夏は蝶、秋はキジバト、冬は雀といったように、季節ごとに異なる生きものが組み合わされています。


 龍子は身近な生きものを描写した一方で、想像の世界や自然界の諸現象をも生きもので表現しました。《夢》(1951年)では、ミイラの棺を開けた途端、蛾の群れが飛び舞う光景が描かれています。これは中尊寺金色堂のミイラが調査されたことに発し、龍子は現地に赴き、ミイラ自体は見ていないものの「音楽で云へば幻想曲を聴きながらに其の画想を得たとても云ふか…」(註1)と述べ画面を構成しました。当時の作品評の中で蛾を蝶と取り上げられた際には、龍子は「蛾でなければ、あの絵は成立しない」(註2)と抗弁し、このモチーフへの強いこだわりを示しています。
 自然現象を描いた作例としては、《渦潮》(1956年)や《御来迎》(1957年)があります。前者は、鳴門の渦潮を架空の生きものである龍の姿を借りて表現し、後者は、富士登山での流動する雲海を白馬が駆ける様子として表現しました。
 本展の後半では、龍子が描いた「かわいい、おもしろい」生きものの作品を紹介します。《百子図》(1949年)は、戦後、子どもたちが上野動物園にゾウを望んだことをきっかけに、インディラという名のゾウがインドから贈られたエピソードを描いた作品です。インディラは海路で芝浦に到着後、上野動物園まで歩いて移動し、沿道には多くの見物人が集まりました。本作では、ゾウの到来を喜ぶ子どもたちがゾウの周りを取り囲む構図で描かれています。
 さらに龍子は、日本の妖怪である河童も数多く描きました。《沼の饗宴》(1950年)は、狐の嫁入りの河童版で、河童の一行が行進する様子が描かれています。龍子は、河童を通して人間界の現実を表現し、男女の駆け引きやスポーツに興じるもの、親子の情景を描いたものなど、人間社会のさまざまな姿を演じるユーモラスな河童たちを生み出していきました。
 龍子の作品に描かれた生きものたちは、身近な観察から想像の世界に至るまで、多様なかたちで表現されています。本展を通して、生きものたちが彩る龍子の世界をお楽しみください。
(註1)川端龍子自筆の題箋より(大田区立龍子記念館蔵)
(註2)川端龍子『第24回春の青龍展目録』1956年

ギャラリートーク
学芸員が出品作を解説します。
開催日時 7月26日(日)、8月23日(日) 各日13:00から

対話型鑑賞プログラム「おしゃべり鑑賞会」
アート・コミュニケータがファシリテーターとなり、数点の作品をお話しながら鑑賞します。
開催日時 7月27日(月)、8月24日(月) 各日14:00から15:00
共催 地域コミュニティをはぐくむ アート・コミュニケータの会
会場 展示室内
※8月の開催は、展覧会閉幕後となりますが、本展の作品をお楽しみいただけます。

夏休み子ども向けプログラム「観て、描いて、再発見 親子で龍子を味わおう!」
開催日時 2026年8月2日(日)午前(10:00~12:15)・午後(14:00~16:15)
講師 小林大悟(美術作家)
会場 龍子記念館及び大田文化の森

本記事は各施設配布のプレスリリースおよび提供情報をもとに作成しています。

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