W'UP! ★6月22日~8月3日 鍵岡リグレ アンヌ 個展 「Undersurface」 MAKI Gallery 天王洲(品川区東品川)

W'UP! ★6月22日~8月3日 鍵岡リグレ アンヌ 個展 「Undersurface」 MAKI Gallery 天王洲(品川区東品川)
Anne Kagioka Rigoulet, Reflection d-4, 2024, oil and mixed media on panel, 227.3 x 486.0 cm

 

鍵岡リグレ アンヌ 個展 「Undersurface」
会 場 MAKI Gallery(東京都品川区東品川1-33-10)
開催日 2024年6月22日(土)~8月3日(土)
開廊時間 11:30〜19:00
休館日 日曜、月曜
入場料 無料
ホームページ https://www.makigallery.com/ja/
お問合せ 03-6810-4850

さくひん画像
Reflection h-34,2024Oil, Mixed Media, Panel 1,940 × 3,900 mm

 MAKI Gallery ではこの度鎌倉を拠点に活動する作家、鍵岡リグレ アンヌによる個展 「Undersurface」を天王洲ギャラリースペースにて開催いたします。
2014 年に制作を始め、現在も鍵岡の制作活動の主軸となっている水面をモチーフとした「Reflection」シリーズが10周年を迎えるにあたってその原点を振り返り、10年という月日とともに発展を遂げてきた最新作を展示いたします。
 本展のタイトルである「Undersurface」には、「表面上の形象だけではない隠れた層や不可視の世界を表現したい」という鍵岡が当初から自身の作品に込める強い想いが現れています。本シリーズで作家が追求しているのは、水面に映し出される像を再現することではなく、私たちの目に見える世界の下や裏側に隠れているもの、例えば自然を形作るエネルギー、その場所に漂う雰囲気や感覚、形を持つものが本来の形を失い抽象化されていく過程で生じる動きや力を捉え、それらを絵画として画面上に生み出すことです。
 そうして生み出される作品は、決して鍵岡自身の解釈や特定の物語を示すものではありません。作家は言葉や具象的なイメージによって作品が規定されることを避け、観る人の自由な想像力に働きかける絵画そのものの可能性を探究しています。どの瞬間を切り取りどんな構図で描き出すのか、どんな色彩やマチエールを与えるのか、どうしたら直接感覚に訴えるような画面が生み出せるのか、といった絵画の本質が突き詰められた作品は、エネルギーや躍動感を浮かび上がらせることを可能にします。
 本展では作家が当初よりこだわり続けている色彩の追求に重点を置き、色味や彩度の押し引き、調和関係を各作品で探っています。繊細に選び抜かれた色彩に加え、グラフィートという古典的な壁画技法と布のコラージュを用いて生み出される表面のボリューム感にも一枚一枚変化を持たせ、作品のバリエーションを広げていくことを試みました。完成作品とともに展示される水彩画の習作は、鍵岡独自の色づかいと立体性が生まれるプロセスにより深く想いを馳せる機会を与えます。
 さらに鍵岡はこれまでも実践してきた表面にボリュームを持たせる手法だけではなく、表面を彫り下げることでくぼみを作り出し下部に隠された層を見せるという新たな手法も編み出しました。これは作家の絵画の二次元性に対する挑戦が次のステージへと移行していることを示すものでしょう。
 鍵岡はこの10年を「作品一枚一枚に向き合い、常に様々な要素を発展、変化させることを試み続けた結果ここまで辿り着いていた」と振り返ります。絵画と真摯に向き合い、その歴史、限界、可能性を追い続ける中で、鍵岡だけが生み出せる彫刻的な空間性を持った作品を創造する。その実践はシリーズ誕生から10年が経過した今もなお、進化を続けています。鍵岡の絵画に対するたゆまぬ探究心によって開かれる水面下に潜む世界のレイヤーを、どうぞ本展にてご高覧ください。
 文・竹田春菜

鍵岡リグレ アンヌ
 1987年神奈川県生まれの鍵岡リグレ アンヌは、東京藝術大学絵画科油彩専攻を卒業後、同大学大学院にて壁画を研究。その後フランスに渡りフランス国立高等工芸美術学校にてフレスコ・モザイクの技術を学び、現在は鎌倉にアトリエを構えています。鍵岡はグラフィートという重ねた色層を削りとる古典的な壁画技法に布のコラージュを加え、そこに色層を重ねる独自のペインティング法を用いて立体感のある絵画を制作しています。日常生活の中にある抽象的な風景に関心がある鍵岡は、世界各地で取材した水面の反射をもとに、彫刻的な造形性をもつ「Reflection」シリーズを2014年から描いており、その後「Reflection」から展開された水面に映る人物を抽象と具象の間で描写した「Figure」シリーズが加わりました。さらに2019年のルクセンブルクでのアーティスト・イン・レジデンスをきっかけに、太古からの水の力により削り出された壮大に連なる岩肌を繊細な生キャンバスに薄い層で描き出す「Element」シリーズが誕生。また、これら3つのシリーズにおいて探究された表現や構図は、水面の流動的なエネルギーを利用して人の顔を分解し、再構築する「Portrait」シリーズへと継承されています。鍵岡の生み出す作品は、圧倒的かつ繊細な色彩で構成され、抽象と具象、平面と立体の合間を行き来し、絶え間ない変化と共に独自の世界観で観る者を魅了しています。
 主な個展に「Addition - Subtraction」MAKI Gallery(東京、2022年)、「Transition」MAKI Gallery(東京、2021年)、「A Moment of Immersion」MAKI Gallery(東京、2018年)、「Reflection: 2015-16」MAKI Gallery(東京、2016年)、「Anne Kagioka Rigoulet」MAKI Gallery(パリ、2014年)などがある他、フランス、日本、ラトビアなどでのグループ展や壁画プロジェクトに参加し、国内外のアートフェアにも数多く出展しています。2023年には、アーティゾン美術館での大規模な展覧会「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開」にて、20世紀に咲き誇った抽象絵画の伝統を受け継ぎながらも、あらたな表現に挑む新鋭作家のひとりとして紹介されました。また同美術館には鍵岡の作品がコレクションとして収蔵されています。

制作するアーティスト

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