W'UP! ★9月21日~11月17日 生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ/アートディレクターの仕事―大貫卓也と花森安治 世田谷美術館(世田谷区砧公園)
生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ
会 場 世田谷美術館(東京都世田谷区砧公園1-2)
開催日 2024年9月21日(土)~11月17日(日)
開館時間 10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日 毎週月曜日 ※9月23日(月·振替休日)、10月14日(月·祝)、11月4日(月·振替休日)は開館、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)は休館
観覧料 一般1,400(1,200)円、65歳以上1,200(1,000)円、大高生800(600)円、中小生500(300)円
※( )内は20名以上の団体料金。事前に電話でお問い合わせください。
※障害者の方は500円。ただし小中高大専門学校生の障害者の方は無料。介助者(当該障害者1名につき1名)は無料(予約不要)。
※未就学児は無料(予約不要)。
※高校生、大学生、専門学校生、65歳以上の方、各種手帳をお持ちの方は、証明できるものをご提示ください。
ホームページ 世田谷美術館公式サイト https://www.setagayaartmuseum.or.jp/
お問合せ TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
北川民次(1894-1989)は20歳で渡米し、働きながら絵を学んだのち、革命後の壁画運動に沸く1920年代のメキシコで新進画家、そして教育者として出発しました。1936年の帰国後は東京·池袋を経て愛知·瀬戸に居を定め、晩年まで精力的に作品や著作を発表します。「メキシコから日本へ」という特異な歩みのなかで北川が見出し、追求したものとは何だったのでしょうか。
本展では、メキシコ時代から一貫してみられる、市井の人々への温かなまなざしと鋭い社会批判をはらむ代表作に加え、未来の社会をつくる子どもに向けた絵本や美術教育の仕事、また1955年のメキシコ再訪を経て取り組んだ念願の壁画などにも注目します。
油彩約60点、水彩、素描、版画など約50点に、1920-30年代メキシコの多様な芸術動向に関する資料、当時交流した芸術家たちの作品を加えた約180点により、北川民次の表現を多角的に見つめる、約30年ぶりの回顧展です。
展覧会の見どころ
1. 北川民次のまなざしの温かさを、味わう
先住民と深く交わりながら暮らしたメキシコ時代、あるいは陶器生産の活気あふれる瀬戸での日々。北川民次は、時代に翻弄されながらもたくましく生きる市井の人々とその生活を終生温かく見つめ、共感をもって描きました。壁画のような大作からごく小さな版画まで、ダイナミックな群像表現から何気ない風景画に至るまで、北川のまなざしの温かさを味わうことができます。
2. 壁画をめざして描かれた作品の力強さを、体感する
革命を経た1920年代のメキシコでは、真に民主的な社会の建設という理想を画家たちが公共建築の壁に描く壁画運動が花開きました。そこでの表現のスケールの壮大さ、またメッセージ性の強さを知る北川は、帰国後、ときに鋭い社会批判もはらむ大作を制作します。本展では、壁画にすることを念頭に描かれた北川作品の力強さを体感できるほか、戦後にようやく実現した壁画制作についても知ることができます。
3. 美術教育と絵本の仕事に込めた子どもたちへの願いを、受けとめる
メキシコで約10年間、また戦後日本でも数年間、北川は子どもたちの美術教育に携わります。絵を描くことをとおして、ひとりひとりが自由を希求する生き方をつかみとれるように、という願いがそこにはありました。戦時中の北川は、絵本制作にも取り組みます。本展では北川の生徒たちの作品や資料のほか、絵本原画や下絵によって、未来の大人である子どもに託した北川の願いを受けとめることができるでしょう。
関連イベント
ミニレクチャー「30分でよくわかる! 北川民次展のポイント」
北川民次の作品に初めて出会う方、展覧会の構成や見どころを短時間で知りたい方にむけて、担当学芸員がお話しします。
日時 9月29日(日)、11月16日(土) いずれも15:00~15:30(開場14:30)
会場 講堂
講師 塚田美紀(本展担当学芸員)
定員 先着140名
料金 無料
※当日14:00より講堂前にて整理券を配布
※手話通訳付き
レクチャー「北川民次の歩んだ道」[世田谷美術館友の会共催事業]
展覧会の構成や見どころに加え、1920-30年代メキシコの多様な芸術動向や野外美術学院、また戦後日本の公共空間と壁画など、北川の表現の背景にあるトピックについても概説します。
日時 10月12日(土)15:00~16:30(開場14:30)
会場 講堂
講師 塚田美紀(本展担当学芸員)
定員 先着140名
料金 無料
※当日14:00より講堂前にて整理券を配布
※手話通訳付き
トーク①「戦後日本の美術教育と北川民次」
本展のキーワード「美術教育」を掘り下げるトーク。戦後復興期の日本では創造美育協会をはじめ、新しい絵の会や造形教育センターなどさまざまな団体が生まれ、新時代の美術教育を模索しました。美術教育に関する北川民次の言葉は、そうした状況でどのように受けとめられたのでしょうか。美術教育雑誌の編集に長く携わったゲストと担当学芸員が語り合います。
日時 10月26日(土)15:00~16:30(開場14:30)
会場 講堂
ゲスト 穴澤秀隆(元『美育文化』編集長、NPO法人市民の芸術活動推進委員会理事、國學院大學栃木短期大學非常勤講師)
聞き手 塚田美紀(本展担当学芸員)
定員 先着140名
料金 無料
※当日14:00より講堂前にて整理券を配布
※手話通訳付き
トーク②「現代メキシコで生まれている壁画と版画―人々の声と表現」
本展のキーワード「壁画」「野外美術学校」を現代につなげるトーク。2000年代以降、メキシコ南部のオアハカ州では、美術を学ぶ地域の若者たちが街中の壁に大きな版画を貼り、政治や社会に対する自らの声を表現し始めました。この現代メキシコの動きと、1920-30年代の野外美術学校で北川が目指したことは、どのように響きあうのでしょうか。現地の最新動向を知るゲストと担当学芸員が語り合います。
日時 11月9日(土)15:00~16:30(開場14:30)
会場 講堂
ゲスト 清水チナツ(カルチュラルワーカー、PUMPQUAKES)
聞き手 塚田美紀(本展担当学芸員)
定員 先着140名
料金 無料
※当日午後2時より美術館エントランスにて整理券を配布
※手話通訳付き
100円ワークショップ
小さなお子様から大人の方まで楽しめる工作。
日時 会期中の毎週土曜日 13:00~15:00
会場 地下創作室
料金 1回100円
※予約不要、随時受付
※入室は一度に30名まで
本展では、オンラインチケットを2024年9月10日(火)正午より販売します(クレジット決済、またはd払い)。オンラインでのご購入が難しい方、アーツカード等の各種割引をご利用の方は、美術館窓口で「当日券」をご購入ください。会場内混雑の際には、お待ちいただくことがあります。あらかじめご了承ください。
オンラインチケット販売サイト https://www.e-tix.jp/setagayaartmuseum/
SNS
https://www.instagram.com/setagayaartmuseum/
https://twitter.com/setabi_official
https://www.facebook.com/setagayaartmuseum/
https://www.youtube.com/channel/UCwiZy6NdeVrleMxi4jAnS2Q
主 催 世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)、東京新聞
後 援 世田谷区、世田谷区教育委員会
※会期中に一部の作品の展示替えがあります。詳細は世田谷美術館ウェブサイトをご確認ください。
※本展は当館のほか、名古屋市美術館(2024年6月29日~9月8日)、郡山市立美術館(2025年1月25日~3月23日)で開催される巡回展です。
同時開催展
ミュージアム コレクションⅠ
アートディレクターの仕事―大貫卓也と花森安治
2024年7月20日(土)~10月14日(月・祝) 2階展示室
※同時開催の企画展チケットであわせてご覧いただけます。
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/collection/detail.php?id=col00120
本展では、近年収蔵した大貫卓也(1958-)と花森安治(1911-1978)が手掛けたポスターやグラフィック関連資料を中心にご紹介します。
大貫卓也は、広告業界のトップランナーとして活躍する世田谷在住のアートディレクター。広告の常識をくつがえす「としまえん」の仕事で若くして注目され、その後の広告のあり方を変えました。
花森安治は、これまでにも雑誌『暮しの手帖』の表紙画やカット画をテーマに紹介してきましたが、同誌の交通広告や新聞広告などについては今回が初めてとなります。
一見異なるようで共通するふたりのコミュニケーションの考え方、広告表現からその魅力を探ります。
■美術館一般情報
住所 | 東京都世田谷区砧公園1-2 |
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
WEB | https://www.setagayaartmuseum.or.jp |
開館時間 | 10:00 ~ 18:00(入場は17:30まで) |
休み*1 | 月(但し、祝日の場合は翌平日)、年末年始 |
ジャンル*2 | 展覧会によって異なります。 |
入場料*3 | コレクション展(企画展は上記参照):一般200円、65歳以上100円、大・高校生150円 中・小学生100円 |
アクセス*4 | 田園都市線 用賀駅北口より徒歩17分 |
収蔵品 | https://www.setagayaartmuseum.or.jp/about/collection/ |
*1 このほかに臨時休業あり *2 空欄はオールジャンル *3 企画展は内容により異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認 *4 表示時間はあくまでも目安です |
世田谷美術館(世田谷区砧公園)
世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館(世田谷区奥沢)
世田谷美術館分館 向井潤吉アトリエ館(世田谷区弦巻)
世田谷文学館(世田谷区南烏山)
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