W'UP!★4月10日~5月13日 本田誠 個展「緑の狸」/4月12日~5月13日 ヒロ杉山 個展「Sculpture」Lurf MUSEUM(渋谷区猿楽町)
2024年4月10日(水)~5月13日(月)
本田誠 個展「緑の狸」
この度、ルーフミュージアムではアーティスト本田誠の個展「緑の狸」を開催いたします。
本田誠は自身の背景や感性、経験をもとに、具象、抽象にとらわれず作品を発表してきました。
本展は、第1章から第5章までの構成になっており、2015年から2024年に描かれた約30点の作品を展示いたします。作品から漂う、夢とも現実とも言えない不思議な空気をお楽しみください。また、本展に合わせて制作したTシャツをLurf MUSEUMの会場とオンラインストアにて販売いたします。
本田誠 個展「緑の狸」
会 期 2024年4月10日(水)~5月13日(月)※不定休
会 場 Lurf MUSEUM / ルーフミュージアム 1F(東京都渋谷区猿楽町28-13 Roob1)
時 間 11:00〜19:00
入 場 無料
ステートメント
自分はいったいなにをしているのでしょう。
自分はいったいなにをしているのか。
そんなこと考えず、好きなことをやればいいのです。
絵を描くことはもちろん今でも好きですが、
やはり、つらさもおおいにあります。
画家として生計を立てようとすれば尚更です。自己矛盾も生まれてきます。
(画家になりたいわけでもありません。実は何にもなりたくない🐈)
好きで描いているかといえば、そんなこともない。
未熟なナルシストです。頭の上に葉っぱをのせて消えてしまいたい。
私は呪われているのだ。
というのは、置いといて、
ただ絵を描き続けているという事実があります。
自分でも何を描いているのか解らないところもありますが、
それは、私が描きたい絵の必要条件です。
絵筆を動かしていると、
描こうとしていないものが、画面に浮かび上がることがあります。
それを捉える。または潰す。その繰り返し。
自分の意識を超えているものが、私にとってのよい作品です。
アクシデントとチャンスです。
出来た絵が「或る空気」を纏ってさえいれば、意味はなくとも構いません。
今回展示する作品群は、
それぞれ関連づけて描いたものではありませんが、
展示の構成を考えるにあたり、完成した複数枚の絵を眺めているうちに、
この絵と、この絵がつながる、この絵はこっち、という具合に、
ジグソーパズルのピースがパチパチと、はまっていくような、
無意識のパズルを組み立てているような感覚になり楽しくなりました。
数十点の作品をとおして、ひとつの物語のように感じてもらえたらと思います。
しかし、とくに意味はありませんので、
ただぼぉーっと眺めてみてください。
私には緑の狸が数匹見えます。
本田誠
本田 誠 MAKOTO HONDA
人物、風景、動物など、独自な空気感の捉え方で具象、抽象にとらわれずに油絵具を使用し制作している。多数の個展、グループ展に参加。
Instagram https://www.instagram.com/edodani
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2024年4月12日(金)~5月13日(月)
ヒロ杉山 個展「Sculpture」
ヒロ杉山は、国内外のファインアートの展覧会で作品を発表する一方で、様々な展覧会のキュレーションを手がけています。近年は、具象的な絵画を抽象絵画へと近づけるために、歴史的絵画をモチーフに黒一色でシルエット化し、さらにシルエットに凹凸を付ける事で抽象度を下げることで生じる抽象と具象の「間」を描いた「ブラックペインティング」シリーズを制作してきました。
本会場での個展開催が2回目にあたる本展では、アフリカ美術の彫刻に興味を持ち制作が開始された新しいシリーズ作品、約40点を展示します。モノクロームの絵画空間に表現された「形」を、お楽しみください。また、ヒロ杉山×Lurf MUSEUMオリジナルグッズを会場とオンラインストアにて販売いたします。
ヒロ杉山 個展「Sculpture」
会 期 2024年4月12日(金)~5月13日(月)※不定休
会 場 Lurf MUSEUM / ルーフミュージアム 2F(東京都渋谷区猿楽町28-13 Roob1)
時 間 11:00〜19:00
入場無料
ステートメント
古代ギリシャ時代から西洋美術においては、写実主義的なリアリズムで表現する事が尊重されてきました。それは20世紀後期印象派まで続きました。一方、アフリカの美術においては、信仰の理由から自然界にないものを表現することを否定してきました。写実主義的なリアリティを求めるのではなく、精神性を重視しそのものが持つイメージやエネルギーを表現するという事が重要であると考えられてきました。これらの概念から表現されたアフリカ美術の彫刻は、歪んだ形、誇張されたマスク、入り組んだ幾何学的な形態など、これまでの西洋美術からの概念からは考えられない形態をなしていました。
私はこれらの目に見えない、そのものが持つエネルギーの持つ形を表したアフリカの彫刻に興味を持ち今回の“Sculpture”シリーズの制作を始めました。
これまでは、ゴッホやピカソ、マチスの描いた「絵画」を、私の作品の題材にしてきました。その絵画の中に描かれた花や人物のモチーフの輪郭線をとり、その内側を黒く塗りつぶすことにより、その中に描かれていた色彩や顔や服のディテールなど、その他全ての情報を消していきます。 その行為は絵画の抽象度をあげることになり、すなわち具象的な絵画を抽象絵画へと近づけることになるのです。絵画のように2次元的な平面に描かれたモチーフには輪郭線は存在しますが、世の中に存在する立体物には輪郭線というものは存在しません。 ギリシャ彫刻にもアフリカの木彫りの彫刻にも輪郭線は存在しません。それらの立体物を2次元化し無理やり輪郭線をつける行為は、その立体物の持つ情報を大きく歪めることになります。また無理やり起こした輪郭線の内側を黒く塗りつぶすことは更にそのものの持つ情報を削除することに繋がります。すなわち何段階も抽象度が上がり、具象が抽象に大きく近づいていくことになります。
今回のシリーズでは、そのものの持つエネルギーを表現したアフリカの彫刻作品、古代ギリシャ時代から西洋美術が行なってきた写実表現の元に作られた彫刻作品、現代美術における彫刻作品など、それらの彫刻作品を元に描かれた絵画、そこに描かれた「形」を見て、元の「彫刻」作品を、ぜひ想像してみてください。
ヒロ杉山
ヒロ杉山 HIRO SUGIYAMA
東京生まれ。湯村輝彦氏に師事、その後フリーランスとなる。
1987年、谷田一郎と近代芸術集団結成。
1997年、エンライトメント設立。多くの個展開催の他、近年では、展覧会の企画、キュレーションも多く手がけている。
Instagram https://www.instagram.com/hiro_sugiyama_enlightenment/
X(Twitter) https://twitter.com/HiroSugiyama
エンライトメントHP http://elm-art.com/
個展
2023年「Black moon」(東京、FOAM CONTEMPORARY)
「Monochrome Color」(ロサンゼルス、SPEEDYGALLERY)
2022年「Paint it black」(東京、WATOWA GALLERY)
2020年「DROP SHADOW」(東京、TAGBOAT)
2018年「ONE HUNDRED AND EIGHT」(東京、AD ギャラリー )
2016年「EVERYTHING IS CONNECTED」(東京、AD ギャラリー )
「SPOTLIGHT」(東京、ヒロミヨシイ ロッポンギ)
2014年「ELM15」(東京、EYE OF GYRE)
「LEVEL OF ABSTRACTION」(東京、AD ギャラリー )
「OBIT」(東京、ヒロミヨシイ ロッポンギ)
2012年「NEW ABSTRACT」(東京、ヒロミヨシイ ロッポンギ)
2010年「AD 2010」(東京、ヒロミヨシイ・ギャラリー)
2009年「SHANGHAI DREAM」(上海、SWFC アート&デザインストア)
2007年「The Borderline」(東京、ヒロミヨシイ・ギャラリー)
2006年「ENTRANCE TO ANOTHER WORLD」(上海、ディアージュ)
2005年「LIE OF MIRROR」(東京、ヒロミヨシイ・ギャラリー)
「LIE OF MIRROR」(イタリア、チェンジング・ロール・ギャラリー)
2003年「79787562」(京都造形芸術大学)
「Both SIdes」(名古屋現代美術館)
「Complete Display」(東京 ギャラリー 360°)
グループ展
2023年「Metamorphosis: Japan’ s Evolving Society」(香港、WKM GALLERY)
2008年「AFTER THE REALITY 2」(NY、ダイチ・プロジェクツ)
2007年「六本木クロッシング」(東京、森美術館)
2006年「AFTER THE REALITY」(NY、ダイチ・プロジェクツ)
2005年「SHANGHAI COOL」(上海、多論美術館)
2003年「ONE PLANET UNDER A GROOVE 展」(ドイツ、ミュンヘン)
2002年「JAM 展」に参加(東京、オペラシティー・ギャラリー)
2001年「スーパーフラット展」(ロサンゼルス、MOCA、ヘンリー・アートセンター)
「ACTIVE WIRE 展」(韓国)
「JAM 展」(ロンドン、パーピカンセンター・アートギャラリー)
「ONE PLANET UNDER A GROOVE 展」(NY、ブロンクス・ミュージアム)
「スーパーフラット展」(ミネアポリス , ウォーカー・アートセンター)
2022年6月、東京・代官山駅徒歩3分の場所にオープンしたLurf MUSEUM(ルーフミュージアム)は、ミュージアム規模のギャラリーです。2Fはアーティストが柔軟で自由な表現や実験的な試みが展開できる面積70坪天井高約4メートルのオルタナティヴ・スペース。1Fは1930年代のデンマークヴィンテージ家具で揃えられたカフェスペースになっており一杯ずつ淹れるハンドドリップのコーヒーなどを提供。アートを鑑賞しながらゆっくりとした心地よい時間を過ごすことができます。また、アーティストのグッズが購入できるショップも併設。アーティストと人々が対話をつづけるための新たな場所になることを目指します。
営業時間 11:00〜19:00 ※不定休
Website
https://lurfmuseum.art
Instagram
https://www.instagram.com/lurf_museum/
Twitter
https://twitter.com/lurf_museum
住所 | 東京都渋谷区猿楽町28-13 Roob1 1F・2F |
TEL | |
WEB | https://lurfmuseum.art |
営業時間*1 | 11:00〜19:00 |
休み*2 | 不定期 |
ジャンル*3 | 現代美術 |
アクセス*4 | 東急東横線代官山駅より徒歩5分 |
取扱作家 | |
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です 【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります |
Lurf MUSEUM(渋谷区猿楽町)
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