W'UP★7月14日~8月26日 ダフィ・クーネ:ポスターを構築する ギンザ・グラフィック・ギャラリー(中央区銀座)

Gewerbemuseum Winterthur, Switzerland(ヴィンタートゥール工芸博物館)/展覧会ポスター/2024
ダフィ・クーネ:ポスターを構築する―形をつくる、版をつくる、表現をつくる―
会 期 2026年7月14日(火)~2026年8月26日(水)
会 場 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F/B1)
開館時間 11:00~19:00
休館日 日曜・祝日
入館料 無料
ホームページ https://www.dnpfcp.jp/foundation/
デジタル、AI隆盛の現代において、15世紀にグーテンベルクにより発明された活版印刷術という、アナログでシンプルな構造をした印刷方法は、デジタルへのカウンターとして、モノを作る人々の間ではここ数年、ポピュラーなポジションを占めつつあります。特に欧米諸国をはじめ日本でも、いまだ稼働している活版印刷機は数多く存在します。それらのほとんどは小規模ながら、活版印刷がいまでも多くの人々の心を動かしていることは間違いないようです。
しかしながら、その活版印刷を使って作る、日本のB全サイズに近い70×100cmや、スイス特有サイズの89.5×128cmといった、大判ポスターにこだわり続けるのは、世界広しといえど、スイスのダフィ・クーネしかいないのではないでしょうか。グラフィックデザイナーであると同時に活版印刷職人でもあるクーネは、スイスアルプスの麓にある自身のスタジオに、総重量40トンにもなる印刷機や活字のほか様々な設備を備え、それらを駆使して、文字通り手を使い、身体を使って、実に複雑で手間のかかる工程を経てポスターを作ります。金属活字、木活字、手彫りのリノリウム版といった古くからある素材や技術を使いながら、また時に自分で活字まで鋳造しながら、そこに新しいものも取り入れて進化させることで、クーネ独自の印刷の版を構築していきます。さらに、用紙にイメージを定着させる工程にもこだわり、既存の道具をそのまま使うにとどまらず、自分専用の道具を組み立てたり、印刷機に手を加えたりして、従来のものに現代の装置を融合させて、一枚一枚手作業でポスターを刷りあげます。
すなわち、ダフィ・クーネはデザインをする人であるだけではなく、そのデザインが印刷物として仕上がるまでの全工程を構築する設計者でもあるのです。「Constructing Posters=ポスターを構築する」と銘打った本展は、まさにこのアプローチを追いかけるものです。最終形のポスターはもちろん、その制作のプロセスを手わざによって構築するなかで生成された痕跡も展覧します。そこには匂いと感触と、重量感と軽やかさと、私たちの本来持つはずのさまざまな感覚に溢れた空間が出現します。クーネの作品作りをみていると、人の手による表現の可能性は無限大であると感じることができるのです。
- Repair Revolution!(修理革命!)/Museum für Gestaltung, Zurich, Switzerland(チューリッヒデザインミュージアム)/展覧会ポスター/2023
- Typographic Disillusion(タイポグラフィの幻滅)/Typographic Printing Program, Näfels, Switzerland(タイポグラフィック・プリンティング・プログラム、ネフェルス)/ワークショップポスター/2023
- Kotzfrucht in der Zitrone(レモンの中の”吐くほど臭い果物)/Kotzfrucht (Band), Glarus + Zitrone, Zurich, Switzerland(コァツフルト+レモン)/ライブポスター/2022
- Kunststipendien der Stadt Zurich(チューリッヒ芸術奨学金)/Helmhaus Zürich, Zurich, Switzerland(チューリッヒ・ヘルムハウス)/展覧会ポスター/2021
- Buchdruckplakate?(ダフィ・クーネ展)/Museum für Druckkunst, Leipzig, Germany(ライプツィヒ印刷博物館)/展覧会ポスター/2023
- WTF?/Self-initiated/自主制作ポスター/2021
- 100 Jahre Kulturgesellschaft Glarus(グラールス文化協会100周年)/Kulturgesellschaft, Glarus, Switzerland(グラールス文化協会)/周年ポスター/2020 Photography by Hanna Jaray
- Photography by Peter Hauser
関連イベント
ギャラリートーク
日時 2026年7月14日(火)16:00~17:30
会場 DNP銀座ビル3F
スピーカー ダフィ・クーネ
※参加申し込みはギャラリーwebサイトより
関連企画
3館スタンプラリー
同時期開催の3つの活版印刷関連展覧会、ggg「ダフィ・クーネ:ポスターを構築する」、京都dddギャラリー「アラン・キッチング:活版印刷の生ける遺産」(8月28日~10月21日)、市谷の杜 本と活字館「ワールドワイド活版印刷」(6月6日~10月25日)スタンプラリーを実施。3か所すべてめぐってスタンプを集めた方に素敵なプレゼントを差し上げます。
ダフィ・クーネ Dafi Kühne(1982年生)
グラフィックデザイナー、活版印刷職人・作家
チューリッヒ芸術大学(ZHdK)ビジュアルコミュニケーション専攻、英国レディング大学にてタイプデザイン研究修士号(MRes)を取得。
2009年より、スイスアルプスにある自身のスタジオbabyinktwice.chにおいてフルタイムで活動。
アナログツールとデジタルツールを組み合わせ、音楽、アート、建築、演劇、映画のほか、プロダクトなどのためのポスターを制作。
「PDFが最終成果物としてスタジオの外に出ることはない」――これはクーネが制作において一貫して守っているこだわりであり、すべてのポスターをアナログの活版印刷機で刷る。
初の作品集『True Print』が2016年に、第2弾『Poster Cult!』が2024年末にラース・ミュラー・パブリッシャーズより刊行。
また、スイス、ヨーロッパ、アメリカの多数の大学でプロジェクトベースの授業を行っている。
さらに、スイスでは自身のタイポグラフィ・サマープログラム(www.typographic-printing-program.com)を主宰、学生およびプロフェッショナルがスイス・タイポグラフィの新しいアプローチを学ぶための国際的な2週間の集中プログラムとなっている。
2018年以降、「The Dafi Kühne Printing Show™」という一連のエンターテインメント性のあるウェブ動画を公開しており、このシリーズは2021年にスイスデザイン賞および日本の東京TDC賞を受賞。
クーネのオリジナルポスターは、スイス、ドイツ、アメリカのパブリックコレクション、アーカイブに収蔵。
国際的な評価が高く、世界各地で受賞、展覧会開催。
国際グラフィック連盟AGI(Alliance Graphique Internationale)会員
同時刊行
『ggg Books 145 ダフィ・クーネ』
公益財団法人DNP文化振興財団 2026年7月14日発行予定
SNS X(旧Twitter) https://x.com/ggg_gallery
Instagram https://www.instagram.com/ginzagraphicgallery/
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(銀座)
| 住所 | 東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F |
| TEL | 03-3571-5206 |
| WEB | https://www.dnpfcp.jp/gallery/ggg/ |
| 営業時間*1 | 11:00 〜 19:00 |
| 休み*2 | 日、 祝 |
| ジャンル*3 | デザイン、グラフィックデザイン、イラストレーション |
| アクセス*4 | 銀座駅より徒歩5分、JR新橋駅、有楽町より徒歩10分 |
| 取扱作家 | |
| *1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です 【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります | |










