W'UP★2月25日~4月5日 やんツー個展「浮遊する器官」 アートセンターBUG(千代田区丸の内)

やんツー個展「浮遊する器官」
会 期 2026年2月25日(水)~4月5日(日)
会 場 アートセンターBUG(東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー1F)
開館時間 11:00~19:00
休館日 火曜日
入館料 無料
ホームページ https://bug.art/exhibition/yang02-2026/
株式会社リクルートホールディングスが運営するBUGでは、2026年2月25日(水)より、やんツー個展「浮遊する器官」を開催します。やんツーはこれまで、AIやセグウェイといったテクノロジーを用いた作品を発表しながら、進歩主義や資本主義に対して批判的なまなざしを投げかけてきました。また、 これらテクノロジーに関わる人間の身体性や主体性を捉え直すことも試みています。



展覧会タイトル「浮遊する器官」に込められた意味
「浮遊する器官」とは、本来は「有機的な身体」を基盤としていた「器官」が、テクノロジーとして外部化され、身体から切り離されたまま 再配置され得る状態を指します。これは、哲学者のペルナール・ステイグレールが提唱した「一般器官学」の概念を下敷きにしています。
ステイグレールは、人間とは原初的に欠落を抱えた存在であり、技術や道具――神話においてプロメテウスが人間に与えた火――という義肢によって欠落を埋めることで、はじめて成立する存在だと捉えました。この考え方において、技術とは単なる付属物ではなく、人間存在を根底から支える補完的な要素です。「技術」は、能力や記憶を身体の外部に刻み、継承していく「外在的な器官」だと言えるでしょう。
こうした視点から見ると、AIやドローンをはじめとする現代のテクノロジーは、人間の目や手、脳などの機能を代行し、物理的・空間的な制約を超えて作用しています。かつて身体に根ざしていたはずの器官は、いまや身体と切り離された「浮遊する器官」として社会の中に配置されるようになりました。本展ではこうした状況を見据えながら、「浮遊する器官」が社会の中でどのように機能し、人間の感覚や倫理にいかなる変容をもたらしているのかを見つめ直します。
展示内容について
BUGの天井高(7.2メートル)を存分に活かし、AIを搭載したドローンとそれを撃墜しようとするカタバルトが対話を重ねる新作を展示します。会場を飛行するドローンは、実際に戦地を飛行しているDJI社の「Mavic 3」です。空撮などを目的として民生用に開発されたドローンが、最前線の戦場でも使用されているテクノロジーの二面性(デュアルユース)が会場で立ち現れます。
会場内はネットと全網によって区切られ、観客は全網越しに両者の対話や緊張関係を鑑賞します(上演は1時間に1回の予定)。上演外の時間は全網内に入り、展示資料やカタバルトが投てきしたものを間近でご覧いただくことが可能です。
最新の軍事技術であるドローンと、古代の兵器であるカタバルトは、土地や建造物に刻み込まれた暴力の記憶や巨大テック企業によって加速する封建的な状況、また特定の場所が強いられてきた搾取の歴史などをめぐり、それぞれ異なる立場から意見を交わします。この対話の展開に応じて、カタバルトはドローンに物を投げ付けます。本展では、この二者の関係を通じて、現代社会における権力構造やそこに対する個々人の関与について、身体的な感覚とともに描き出すことを試みます。
関連イベント
会期中、出展アーティストとゲストによるトークイベントを開催します。※開催時間や参加方法などの詳細はBUGウェブサイトの展覧会「イベントページ」に随時更新します。
「アートにまつわるキャリアトーク」
日時 2026年2月25日(水)19:00~20:30
出演 やんツー(アーティスト)、筒井一隆(BnA Alter Museumアートディレクター)、野瀬綾(BUGキュレーター/ブランナー)
内容 本展の企画に携わった3名がアーティストやディレクター、キュレーターのキャリアについてお話しします。
「オリジナルビール片手にやんツーさんとめぐる!会場ツアー」
日時 開催日時未定
ナビゲーター やんツー(アーティスト)
内容 やんツーさんが茅ヶ崎のブルワリー「Passific Brewing」とコラボレーションしてつくった本展オリジナルビール「FRYEING ORGANS」を片手に、やんツーさんと一緒にBUGの会場をめぐるツアーです。
アーティストプロフィール
やんツー/yang02
1984年、神奈川県生まれ。
絵を描く、鑑賞する、作品を設置撤去するなど、美術の制度にまつわる人間特有と思われている行為を、機械に代替させるインスタレーション作品で知られる。また、近年はテクノロジーの利便性や合理性の背後に隠蔽される、政治性や特権性、暴力といった問題について考察するため、レーシングカー玩具を銃連化させたり、自作の大型発電機によって展示空間を発電所に変容させるなど、技術と社会の関わりをテーマに制作。
文化庁メディア芸術祭アート部門にて第15回で新人賞(2012)、同じく第21回で優秀賞(2018)を受賞。TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト寺瀬由紀賞。ACCニューヨーク・フェローシップ(2023)にて6ヶ月渡米。近年の主な展覧会に、「瀬戸内国際芸術祭2025」(平賀源内記念館、香川、2025)、「Random Access Project 4.0」(ナム・ジュン・パイクアートセンター、龍仁、韓国、2025)、「MOTアニュアル2023」(東京都現代美術館、東京、2023)、「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(森美術館、東京、2022)、「遠い誰か、ことのありか」(SCARTS、札幌、2021)、「DOMANI・明日展」(国立新美術館、東京、2018)、などがある。
会期中、併設のBUG Caféにて展覧会コラボレーションメニュー「ヘーゼルナッツラテ(キーウケーキ風)」(680円・税込)を提供します。
※BUGはオフィスビル1階にあり、入り口から段差なくアクセスできます。多目的トイレはビル内の同フロアに1つあります(おむつ交換台、ベビーチェア、オスメイト設置)。授乳室は設置しておりません。専用駐車場はありませんので、ご来館には公共交通機関をご利用ください。

BUGはオフィスビル1階にあり、入り口から段差なくアクセスできます。カフェの奥に広がる空間がBUGです。
授乳室は設置しておりません。
多目的トイレはビル内の同フロアに1つあります。(おむつ交換台、ベビーチェア、オスメイト設置)
トイレは地下1階(八重洲地下街)に複数あります。エレベーターまたはエスカレーターが利用できます。
BUGには専用駐車場はありません。ご来館には公共交通機関をご利用ください。
※BUGでは様々な事情を持つ皆様をお迎えできるよう、スタッフが可能な範囲でサポートや情報提供に努めています。
交通アクセス
JR東京駅八重洲南口直結
東京メトロ京橋駅8番出口から徒歩5分
東京メトロ銀座一丁目駅1番出口から徒歩7分



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