W'UP! ★4月26日~6月29日 サウンドウォーク・コレクティヴ&パティ・スミス 「コレスポンデンス」 東京都現代美術館(MOT)(江東区三好)

MOT Plus サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス
会 期 2025年4月26日(土)~6月29日(日)
会 場 東京都現代美術館 企画展示室B2F(東京都江東区三好4-1-1)
開館時間 10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(5月5日は閉館)、5月7日(水)
入場料 一般 1,800円、小学生以下無料 ※小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要です
ホームページ https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/MOTPlus-correspondences/

- Photo by Parcifal Werkman
- Courtesy of Soundwalk Collective
- Photo by Rita Carmo
- Soundwalk Collective & Patti Smith ‘Pasolini / Medea’, photo courtesy of Soundwalk Collective
- Soundwalk Collective & Patti Smith ‘Correspondences’ – kurimanzutto NY (installation view), courtesy of kurimanzutto
- Soundwalk Collective & Patti Smith ‘Correspondences’ – kurimanzutto NY (installation view), courtesy of kurimanzutto
「コレスポンデンス」展は、パティ・スミスとサウンドウォーク・コレクティヴによる10年以上にわたる共同プロジェクトの集大成として開催される展覧会です。この展覧会では、世界各地で収集された「音の記憶」を基に制作された8つの映像作品を中心に、人間と自然の関係性やアーティストの社会的役割を問いかける内容となっています。
展覧会の核となるのは、チェルノブイリ原発事故の現場音や森林火災の音響記録、絶滅危惧種の生息環境音など、多様なフィールドレコーディングを素材とした映像インスタレーションです。これらの作品は、パティ・スミスによる詩の朗読とサウンドスケープが見事に融合したもので、アンドレイ・タルコフスキーやジャン=リュック・ゴダールといった偉大な芸術家たちへのオマージュも込められています。
同時開催されるライブパフォーマンスでは、パティ・スミスのボーカルと詩の朗読、ステファン・クラスニアンスキーによるフィールドレコーディング、シモーヌ・メルリのシンセサイザー演奏を中心に、計7名のアーティストが共演します。特に注目すべきは、チェルノブイリやアマゾンで収録した環境音をライブでミキシングする演出で、展覧会で展示されている作品をさらに発展させたライブバージョンを体験できます。
このプロジェクトの最大の特徴は、単なる展覧会やコンサートの枠を超え、音と詩と映像が有機的に結びついた総合芸術体験を提供している点です。会場ごとに異なる演出が用意されており、複数回訪れても新たな発見があるよう工夫されています。特に、パティ·スミスの代表曲の特別アレンジや日本初公開となる新作映像の上映など、見どころが盛りだくさんです。
「コレスポンデンス」というタイトルが示す通り、この展覧会は地理的·歴史的な境界を超えた"音の往復書簡"として構成されており、観客一人ひとりがその対話に参加できる稀有な機会となっています。東京都現代美術館での展覧会と、京都·東京でのライブパフォーマンスを通じて、芸術の新たな可能性を体感できるでしょう。
サウンドウォーク・コレクティヴ
サウンドウォーク・コレクティヴは、アーティストのステファン・クラスニアンスキーとプロデューサーのシモーヌ・メルリが率いる現代音響芸術コレクティヴ。アーティストやミュージシャンとの共同作業により、コンセプトや文学、芸術的なテーマを検証するために、場所や状況に応じたサウンドプロジェクトを展開。パティ・スミスや映画監督のジャン=リュック・ゴダール、写真家のナン・ゴールディン、振付家のサシャ・ヴァルツ、女優で歌手のシャルロット・ゲンズブールといったアーティストたちとの長期的なコラボレーションを行なう。彼らの実践はアートインスタレーション、ダンス、音楽、映画と多岐にわたり、音を詩的で感触を伴う素材として扱うことで異なるメディアを結びつけ、複層的な物語を創造することを可能にしている。ローラ・ポイトラス監督の『美と殺戮のすべて』ではオリジナルサウンドトラックを制作し、2022年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。これまでポンピドゥ・センター(パリ)、ドクメンタ(カッセル)、クンストヴェルケ現代美術センター(ベルリン)、ニューミュージアム(NY)などで展示やパフォーマンスを発表している。
パティ・スミス
パティ・スミスは1946年シカゴで生まれ、ニュージャージー州南部で育ったのち、1967年ニューヨークに移住。詩とロックを融合させた革新的なアルバム『ホーセス』( 1975)でデビューして以来、数々のアーティストやミュージシャンに影響を与え、世界的な文化アイコンとして知られる。音楽、著作、パフォーマンス、視覚芸術における業績は各分野で高く評価されており、グラミー賞に4度ノミネートされたほか、『ホーセス』は米国議会図書館の国家保存重要録音物登録簿に登録されている。また写真や絵画、インスタレーションを手がけるアーティストとしても活躍し、世界中のギャラリーや美術館で展示を行なっている。著作に全米図書賞を受賞したベストセラー回顧録『ジャスト・キッズ』のほか、『ウールギャザリング』『Mトレイン』『無垢の予兆』など多数。2020年にペン/フォークナー賞を受賞、コロンビア大学から名誉博士号を授与される。2022年には彼女の生涯の業績を称えて仏レジオンドヌール勲章を受勲した。
関連イベント
パフォーマンス京都公演(チケット完売)
日 時 2025年4月29日(火·祝)
昼公演 12:00開場/13:00開演、夜公演 16:30開場/17:30開演
会 場 ロームシアター京都 サウスホール(京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13)
チケット料金 SS席指定 20,000円、S席指定 11,500円、A席指定 9,500円、B席指定 5,500円
※未就学児童入場不可 ※小学生以上チケット必要
パフォーマンス東京公演(チケット完売)
日 時 2025年5月3日(土・祝)17:00開場/18:00開演
会 場 新国立劇場 オペラパレス(東京都渋谷区本町1-1-1)
チケット料金 SS席指定 20,000円、S席指定 11,500円、A席指定 9,900円、B席指定 7,700円、C席指定 5,500円
※未就学児童入場不可 ※小学生以上チケット必要
※本展は、東京都現代美術館の「MOT Plus プロジェクト」の初の取り組みとして開催されます。また、京都公演は「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025」の姉妹イベント「KYOTOPHONIE」のプログラムとして共同開催されます。
■美術館一般情報
住所 | 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内) |
TEL | 03-5245-4111(代表) |
WEB | http://www.mot-art-museum.jp/ |
開館時間 | 10:00 ~ 18:00(展示室入場は閉館の30分前) |
休み*1 | 月(祝日は開館、翌平日閉館)、年末年始、展示替え期間 |
ジャンル*2 | 現代美術 |
入場料*3 | 展覧会ごとに異なります |
アクセス*4 | 東京メトロ半蔵門線 清澄白河駅B2出口より徒歩9分 |
収蔵品 | https://www.mot-art-museum.jp/collection/ |
*1 このほかに臨時休業あり *2 空欄はオールジャンル *3 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認 *4 表示時間はあくまでも目安です |
東京都現代美術館(MOT)(江東区三好)
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