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W'UP! ★ 7月17日~10月17日 MOT アニュアル 2021 海、リビングルーム、頭蓋骨 東京都現代美術館(MOT)

W'UP! ★ 7月17日~10月17日 MOT アニュアル 2021 海、リビングルーム、頭蓋骨 東京都現代美術館(MOT)

2021年7月17日(土)~10月17日(日)
MOT アニュアル 2021 海、リビングルーム、頭蓋骨
上:小杉大介《A False Weight》2019年

 

潘逸舟《波の収穫》2021年

 

マヤ・ワタナベ《Bullet》2021年
 Produced by Multiverso with the support of Mondriaan Fonds and the Museum of
  Contemporary Art Tokyo

 

 MOTアニュアルは、若手アーティストの活動を通じて、国内の現代美術の潮流のひとつを紹介するグループ展として、1999年から開催されてきました。今回で17回目を迎える本展では、未だ収束を見ないパンデミックによって複数の社会問題が顕在化した世界で、国や地域を超えて共鳴する若手アーティストたちの同時代的な表現や問題意識を提示します。
 本展で紹介される小杉大介、潘逸舟、マヤ・ワタナベは、映像を主なメディアとしながら、自らや他者の身体表現を取り入れた作品で、社会のシステムや規範と対峙する人々の葛藤や応答の身振りを描いてきました。ある風景の中の身体の現れや不在の意味を、その社会的背景や歴史的文脈を掘り下げながら批評的に考察する彼らの実践はまた、映像表現そのものの追求を通じて、私たちの生が根源的に関わる時間や空間に対する洞察を提示します。
 本展はそのような作品群を通して、現代を生きるひとりの主体としての私たちの主観性を形作るものは何かを問うと同時に、私たちは、映像であれ、社会であれ、自らであれ、何を見ているのかだけではなく、いかに見ているのかという問いを投げかけます。
参加作家 小杉大介、潘逸舟、マヤ・ワタナベ
※各アーティストの新作を含めた映像、インスタレーションを展示

展覧会のみどころ

1 国際的な活動で大きく期待される若手アーティスト3名を紹介
 今回日本で初めて紹介されるオスロ在住の小杉大介と、現在アムステルダムを拠点とするマヤ・ワタナベは、どちらも各国の国際展や映像祭などで取り上げられ、注目を集めている若手アーティストです。昨年の日産アートアワードでグランプリを受賞した潘逸舟も、今後のさらなる活躍が期待されています。本展では彼らの新作を含めた複数の作品を展示し、近年の活動の軌跡を提示します。

2 身体表現と映像表現を横断するアーティストたちの豊かな表現
 本展で取り上げられるアーティストは、映像表現と共に身体表現にも関わりながら、身体とその内的領域をいかに捉えるかという問題を掘り下げてきました。小杉大介は、普遍的な身体を規格とした建築の居住空間に、病により相入れなくなってゆく身体の葛藤を、父と子という関係性から見つめた《A False Weight》(2019年)を展示します。また新作として、繰り返し再生されるトラウマの恐怖や痛みを身体がいかに再体験するかを、フラッシュバックを風景として辿りながら探る映像作品を発表します。潘逸舟は、幼少期に上海から移り住んだ青森で行ったパフォーマンスを記録し、二つの国家の間で揺れ動く主観性を詩的に描いてきました。本展では、これまでの映像作品と新作を合わせ、インスタレーションとして展示します。マヤ・ワタナベは、現在も究明や裁判が続いている、自国ペルーの内戦の記憶の問題を探求してきました。彼女の近作から、過去と現在の間で宙づりになった風景を捉えた《Sceneries》(2016年)、身体に刻まれた抑圧の痕跡を照らし出す《Liminal》(2019年)を、新作《Bullet》(2021年)と共に展示します。

3 揺れ動く現代社会における生を見つめるアーティストたち
 現代のさまざまな生と向き合いながら、綿密な調査や人々との協働を通して制作された作品は、私たちが社会でいかに生き、生かされているのかを問うものでもあります。世界的な公共衛生の危機により、個に対してより強化した公的な統制力、これまでにも増して顕在化した人々のつながりと分断、一層と拡大する不平等などの世界共通的な課題を、身体という最も根源的な場を通して考える視座を提示します。

プロフィール
小杉大介 Daisuke Kosugi
 1984年東京生まれ、オスロ在住。2014年オスロ国立芸術大学卒業。社会を制御するシステムの中で揺れうごく主体の表出に関心を寄せ、映像を中心に、パフォーマンス、テキスト、サウンド、オブジェなど幅広いメディアを用いて制作を行っている。小杉の家族や他のアーティストとの協働を通じて制作されたこれまでの映像作品は、フィクションとノン・フィクションを行き来しながら、個が経験する葛藤や不自由がもたらす身体的、精神的痛みの伝達(不)可能性を問う。これまで、ノルウェー各地の他に、ジュ・ド・ポーム国立美術館(フランス)、CAPC ボルドー現代美術館(ボルドー、フランス)、アンパロ美術館(プエブラ、メキシコ)、光州ビエンナーレ(韓国)などで展示を行い、各国の映画祭で作品が上映されている。また、ヨーロッパ各地でのレジデンスにも参加している。オスロのアーティスト・イニシアティブ Louise Danyの共同設立者でもある。

小杉大介《A False Weight》2019年

潘逸舟 Ishu Han
 1987年上海生まれ、東京在住。2012年東京芸術大学美術研究科先端芸術表現大学院修了。映像、パフォーマンス、インスタレーション、写真などのメディアを用い、共同体や個が介在する同一性と他者性について考察してきた。作品の多くは、幼い頃に上海から青森に移り、日本で生活してきた潘自身の経験や視点がベースとなっている。誰もが見たことがあるような風景に浸透した「日常」にパフォーマティブな行為で切り込む映像や日用品を用いたインスタレーションは、共同体の自明性を問い、私たちの行為や眼差しに内在するイデオロギーや規範を示唆する。これまで日本国内各地の他に、ボストン美術館(アメリカ)、ユダヤ博物館(アメリカ)、上海当代美術館(上海、中国)などで展示し、オーストラリアとアメリカでアーティスト・イン・レジデンスに参加。昨年、日産アートアワード2020 グランプリ受賞。

潘逸舟《海で考える人》2021年 参考図版

マヤ・ワタナベ Maya Watanabe
 1983年リマ生まれ、アムステルダム在住。現在ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ博士課程在籍。ワタナベの映像インスタレーション作品は、人間や他の生物の身体とその物質的変化を微視的かつ抽象的に捉え、生と死の一回性を洞察してきた。また、生を貫通する人間や自然の力を想起させる風景や光景を描きながら、人間の知覚や想像力、記憶の限界を示唆する。近年はそのような手法を用いながら、1980-1990年代に自国ペルーで続いた政治的混乱に光を当て、社会と人々の内に未だ深く浸透している抑圧と暴力の発露を試みている。ワタナベはこれまで、国立21世紀美術館(イタリア)、パレ・デ・トーキョー(フランス)、リマ現代美術館(ペルー)、ハバナ・ビエンナーレ(キューバ)など数多くの国や地域で展示を行い、演劇の舞台美術や視覚/音響の演出も手掛けている。2017年には京都芸術センターでのアーティスト・イン・レジデンスに参加し、2018年にはハン・ネフキン財団賞を受賞。

マヤ・ワタナベ《Sceneries II》2014年 展示風景
 Image courtesy of Livia Benavides gallery

会 場 東京都現代美術館 企画展示室地下2F
会 期 2021年7月17日(土)~10月17日(日)
休館日 月曜日(7/26、8/2、8/9、8/30、9/20は開館)、8/10、9/21
開館時間 10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
観覧料 一般 1,300円、大学生・専門学校生・65歳以上 900円、中高生 500円、小学生以下無料

同時開催の展覧会
2021年7月17日(土)~10月17日(日)
MOTコレクション Journals 日々、記す 特別展示:マーク・マンダース 保管と展示
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-collection-210717/

W’UP! ★ 7月17日~10月17日 GENKYO 横尾忠則[原郷から幻境へ、そして現況は? ] 東京都現代美術館(MOT)

W’UP! ★8月4日~9月5日 漫画「もしも東京」展 東京都現代美術館(MOT)地下2階講堂、中庭、水と石のプロムナード

住所東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
TEL03-5777-8600(ハローダイヤル)
WEBhttp://www.mot-art-museum.jp/
開館時間*110:00  18:00(展示室入場は閉館の30分前)
休み*2月(祝日は開館、翌平日閉館)、年末年始、展示替え期間
ジャンル*3現代美術
入場料*4(コレクション展)一般500円、大学生・専門学校生400円、高校生・65歳以上250円、中学生以下無料。企画展は含まれていません(展覧会ごとに異なります)
アクセス*5清澄白河駅B2出口より徒歩9分
収蔵品https://www.mot-art-museum.jp/collection/
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 空欄はオールジャンル *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認*5 表示時間はあくまでも目安です

東京都現代美術館(MOT)

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