W'UP★10月7日~10月29日 インドラネット展 ソーシャルイシューギャラリー&カフェ SIGNAL(港区虎ノ門)

インドラネット展
会 期 2025年10月7日(火)~10月29日(水)
会 場 SIGNAL(東京都港区虎ノ門1丁目2-11 The ParkRex TORANOMON 1F)
開館時間 火曜日 10:00~20:00(ギャラリーのみ)
水曜日~金曜日 11:00~23:00(カフェ&ギャラリー、18:00以降はバータイム)
土曜日 11:00~18:00(カフェ&ギャラリー)
休館日 日曜日、月曜日、祝日
入館料 無料
ホームページ https://signing.co.jp/signal/
アクセス
東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅 A2出口から徒歩5分
東京メトロ銀座線 虎ノ門駅 2a出口から徒歩3分
アーティストたかくらかずきが、視覚言語研究者の清水淳子と株式会社SIGNINGの天野真とともに作った新しいSNSを展示します。円環状に現れることばは山に還り、蓄積され、やがて形を変えて現れます。本展ではことばがめぐり、重なり合う可能性を探る場となっています。ぜひご高覧ください。
アーティストステイトメント
インドラネットというSNSを作りました。インドラネットにはタイムラインが存在せず、各ユーザーアカウントの周囲には、ひとつだけ投稿が円形に表示されます。時間が経過すると、そのことばは山に帰り、山で蓄積されたことばたちは、花火のように空に打ち上げられます。私が生まれ育った町では、年に一度だけ大規模な花火大会が行われ、山間の麓に人々が集まります。その翌日には嘘のように人だかりが消え、静まり返った大通りと深い緑の山々だけが残ります。
仏教において「インドラの網」と呼ばれる華厳世界の比喩は、無数の鏡面の珠が網目状に連なり、互いを映し込みあう空間を示しています。そこには中心がなく、ひとつの珠には他のすべてが反映され、相即相入の関係を保ち、全体が重層的に交差しています。
現代の除菌されたSNS空間では、潔癖的な分断と絶え間ない炎上が繰り返されています。私はこの作品を通して、一方向的に進むタイムラインが生み出すヒエラルキーや焦燥感を取り払い、「ことば」本来の力をどう取り戻せるかを探ることにしました。
たかくらかずき
アーティスト、1987年生まれ。東京造形大学大学院修士課程修了。
ビデオゲームやピクセルアート、VR、NFT、AIなどのデジタル表現を使用し、仏教などの東洋思想による現代美術のルール書き換えとデジタルデータの新たな価値追求、キャラクターバリエーションの美学(キャラクター・マトリクス)をテーマに作品を制作。
作品は山梨県立美術館や足利市立美術館、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]、メキシコ、ボストン、韓国、ニューヨークなどで展示。
清水淳子
視覚言語研究者/多摩美術大学 情報デザイン学科 専任講師。
人々のクリエイティビティを高めるためのデザイン、多様な価値観を持つ人々が集まる話し合いの可視化を専門。
著書に「議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書」(BNN新社)がある。
2013年から2017年にUXデザイナーとしてYahoo! JAPAN在籍。
2019年、東京藝術大学デザイン科にて修士課程修了。
現在、ビジュアライズ手法の開発、作品制作、執筆を通した研究活動を行う。
天野真
エンジニア。
社会に実装されたAIに対する抵抗をテーマに作品制作を行う。
2022年、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現研究科にて修士課程修了。
現在、株式会社SIGNINGにTechnical Directorとして在籍。
関連イベント
オープニングレセプション
日時 2025年10月7日(火)18:00~20:00
クレジット
キュレーション 田尾圭一郎(田尾企画編集室)
監修 亀山淳史郎、菅井朋香(SIGNING)
プロデュース ヴィンセント一朔(SIGNING)、小林穂乃香(SIGNING)
SIGNALについて
ソーシャルイシューギャラリー「SIGNAL」は、来場者が情報のインプットとアウトプットの両方を担うところが特徴です。アート展示を鑑賞し、顕在化していない社会課題と向き合う機会提供だけにとどまりません。社会課題を表現したアートを鑑賞することで湧き上がる来場者の想いがアンケートによりアウトプットされ、そのアウトプットの集合体を当社が様々な角度で”兆し”として取り扱い、社会課題解決のアイディアに昇華させていく、という仕組みです。アンケートで得た定量データをもとに、社会課題に関するレポートや対話型のイベント、企業・団体・大学との共同プロジェクトも実施予定です。リアルな実地調査による取り組みを通じ、未発見の社会の課題や兆しの発見を目指し、大小隔たりのない社会課題解決に邁進してまいります。





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