コロナ対策のため休館、営業時間の変更、または事前予約が必要な場合があります。ご来場の際は必ずご確認ください。

W'UP! ★ 8月7日~9月11日 「動く過去」 KOTARO NUKAGA

W'UP! ★ 8月7日~9月11日 「動く過去」 KOTARO NUKAGA
ウジェーヌ・アジェ Port dans la rue Eau de Robec,Rouen(オー・ド・ロベック街の門、ルーアン)
1908 1977 Gelatin Silver Print 24.1x17.8cm
Courtesy of ZEIT-FOTO SALON

2021年8月7日(土)~9月11日(土)
「動く過去」

ダレン・アーモンド Fullmoon@Obase Bay 2008
C print mounted onto aluminum with aluminum white frame
121.2x 121.2cm framed: 128.0x128.0cm
Courtesy by SCAI THE BATHHOUSE
石塚元太良 Ondulatoir #001 2017/2021
Type C Print 96.0x120.0cm

 KOTARO NUKAGAは、長野県軽井沢町に隣接する御代田町に今年3月に開業したオーベルジュ「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」のラウンジやレストラン、客室のために作品をコーディネートしました。「記憶と出会う滞在」をテーマに、御代田の歴史や土地の持つ記憶を丁寧に掘り起こしながらキュレーションを行い、オーベルジュの敷地から出土した縄文土器から現代美術まで幅広くご紹介しました。この度の展覧会では、オーベルジュのためのコンセプトを元に、記憶を媒介とする過去と現在の関係性ついて、9名のアーティストの作品を通してさらに考えを巡らせます。
 私たちは流れる時間のどこに存在しているのでしょうか。時間が不可逆で一方向のみに向かう矢のような存在であるとするならば、私たちは事象の連続性の中で常に新しい未来と直面しており、過去と呼ばれる矢の軌跡には、膨大な出来事の集積が残されていきます。縄文人が残した集落跡や土器はそこに歴史が存在する事を物語り、どのような芸術作品も同様に全て過去に属するものと言えるでしょう。
 同時に私たちはなんらかの(ア・プリオリであれ、経験に基づくものであれ)記憶がなければ、目の前にあるオブジェクトをいま認識する糸口を見つけることは出来ません。対象の表層は捉えられても、質や価値は過去の記憶に基づき主観的に判断されます。つまり、現在を認識するということは、過去を参照し続けることと言い換えられるのかもしれません。芸術作品を、ある時点での作家の思索を記憶させた物質と捉えれば、作品に宿る記憶を丁寧に紐解いていく時、物は物以上の何かを語り始めます。そこには鑑賞者の経験や情動に揺さぶりをかける複層的な仕掛けが潜んでおり、過去についての新しい解釈は常に運動の中にあります。

田窪恭治 Li dor'e du japon 2020
Gouache on japanese paper 72.8x72.8cm
磯谷博史 Shadow Makes Light 影が光を生む 2020
Pigment print painted frame 96.2x133.2x4.5cm
三嶋りつ惠 GOCCE COSMICHE 宇宙の雫 2019
glass 187.0x10.0x10.0cm
Photo by Shigeo Muto Copyright the artist
Courtesy of ShugoArts

 展覧会に名を連ねるアーティストたちは、実に多種多様です。歴史的建造物、古い街並、店先、庭園、そこに住まう人びとなど、変わりゆく「古きパリ」を丹念に記録した近代写真の父、ウジェーヌアジェ。
 満月の光を使って長時間露光し風景を写しとった写真シリーズなどを通じて、時間の進行に変化を与える作品を発表してきたダレン・アーモンド。
 近代建築の父と称されるル・コルビジェと現代音楽家クセナキスの共作でリヨン郊外に位置する傑作、ラ・トゥーレット修道院で捉えた光のイメージを発表する石塚元太良。
 カラー写真をセピア色に転化し、かつて写真の中にあった色彩を額縁にペイントする。ユニークな手法で認識について再考する磯谷博史。様々な再生プロジェクトに携わりながら、作家が制作を終えた後も表現の現場として存続する「風景芸術」をテーマに、1970年代から精力的に作品を発表し続ける田窪恭治。
 メディア間や支持体自体に存在する「ずれ」を通して、目の前にある対象のあり方をひとつにとどめず、流れ た時間や空間をめぐって内包し得られる多様な図像を丁寧に浮かび上がらせる、田幡浩一。
 空気や光を取り込んでその場のエネルギーを表現する作品が高い評価を受け、近年では建築やファッション、デザインなどジャンルを横断した活躍を見せる三嶋りつ惠。
 ジャーナリスティックな視点を交えながらも、見る者に自由な想像や解釈の余地を与える暗示的な作品が、国際的に高く評価されている米田知子。
 シュルレアリスム運動に加わり、写真を中心に絵画やグラフィック、実験映画など多様な表現手段を通じて才覚を表し、当時を代表するアーティストとして現在も語り継がれるマン・レイ。表現方法は様々ですが、過去を捉え直し、解釈の余白を残すアーティストたちと言 えるでしょう。

 「動く過去」と題した本展ではこれらのアーティストの作品に加え、縄文土器や、土器片を展示します。土器や美術作品も、それを制作した者の記憶を留めるという意味においては変わらぬ性質を持つものです。データでの記録が当たり前である現代の情報社会の中で、本展は土器や美術作品を通して物質に宿る記憶を紐解いていきます。

米田知子 フロイトの眼鏡 — ユングのテキストを見る II
Freud's Glasses — Viewing a text by Jung II
1998 gelatin silver print 120x120cm framed: 137x137cm
Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts
マン・レイ Elevage de poussière 埃の培養 1920 c.1970 2/9
Gelatin Silver Print 20.8x40.7cm
Courtesy of ZEIT-FOTO SALON

「動く過去」
会 期 2021年8月7日(土)〜9月11日(土)
開廊時間 11:00〜18:00(火〜土)
※日・月・祝 休廊
※国や自治体の要請等により、日程や内容が変更になる可能性があります。

W’UP ★ 7月30日~9月4日 カルロス・ロロン「Future Reminisce(未来の追憶)」 KOTARO NUKAGA(六本木)

住所東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 3F
TEL03-6433-1247​
WEBhttps://www.kotaronukaga.com/
営業時間*111:00 〜 18:00
休み*2日、月、祝
ジャンル*3現代美術
アクセス*4天王洲アイル駅より徒歩8分、新馬場駅より徒歩7分
取扱作家https://www.kotaronukaga.com/artists/
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です 【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります

KOTARO NUKAGA(六本木)

■コロナ感染拡大防止のための注意事項
展覧会オープンにあたり、KOTARO NUKAGAでは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、下記のお願いと対応を行なっております。
皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。
【ご来廊の際のお願い】
 必ずマスクの着用をお願いいたします。 また、以下の症状をお感じの方は、ご来廊をお控えください。
・風邪の症状がある
・37.5度以上の熱がある
・倦怠感(強いだるさ)、息苦しさ等がある
ギャラリー側では下記対応を行います。
・手指消毒液の設置
・ドアノブ、エレベーターボタン等の随時消毒
・ギャラリー内の換気
・混雑時の入場制限
・スタッフのマスク着用、手指消毒、フィジカル・ディスタンシング(1.5m以上)の徹底

情報掲載について

当サイトへの掲載は一切無料です。こちらからご登録できます。https://tokyo-live-exhibits.com/about_information_post/

地図で探す

コメント

*
*
* (公開されません)