W'UP! ★11月2日〜2025年1月25日 スプツニ子!個展「Can I Believe in a Fortunate Tomorrow? ー幸せな明日を信じてもよい?ー」 KOTARO NUKAGA(天王洲)(品川区東品川)
メインビジュアル《Drone in Search for a Four-Leaf Clover》
スプツニ子!個展「Can I Believe in a Fortunate Tomorrow? ー幸せな明日を信じてもよい?ー」
会 場 KOTARO NUKAGA(天王洲)(東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA Art Complex II 1F)
開催日 2024年11月2日(土)〜2025年1月25日(土)
開廊時間 11:00~18:00 (火〜土)
休廊日 日、月、祝日 ※11月10日(日)は開廊
入場料 無料
ホームページ https://kotaronukaga.com/
アクセス 東京臨海高速鉄道りんかい線「天王洲アイル駅」から徒歩約8分、東京モノレール羽田空港線「天王洲アイル駅」から徒歩約10分、京急本線「新馬場駅」から徒歩約8分
オープニングレセプション: 2024年11月2日(土) 16:00〜18:00
アーティストステイトメント
2000年代から2010年代にかけて、インターネットやソーシャルメディアの発展によって思い描かれたユートピア。しかし、2020年代になると、そのユートピアは瞬く間に、誤情報の拡散、不平等の深刻化、そしてそれらに伴う社会の分断といった冷厳な現実へと姿を変えました。この目に見える分断や漠然とした不安は、私の心に重くのしかかっています。
11月上旬に実施されるアメリカ大統領選挙は、こうした分断の現状を鮮明に反映しており、私たちは、テクノロジーがもたらすはずだった「幸せ」や「希望」が今どこにあるのか、再考する必要に迫られています。
効率性や利便性は、本当に私たちの幸せに繋がっているのか?
テクノロジーは、私たちを解放するのか、それとも新たな束縛となるのか?
私たちは、まだ未来を信じることができるのか?
本展を通じて、こうした問いを皆さんとともに考えていければと思います。
Sputniko!
2009年のアルスエレクトロニカ(オーストリア)への参加以降、メディアアート、テクノロジーの世界を駆け抜けてきたアーティストであるスプツニ子!による本展は、未発表の新作を含む3シリーズの作品で構成します。
シリーズ説明
本展は1~30分程度の16点の映像作品で構成します。
シリーズ1.:《Drone in Search for a Four-Leaf Clover》
昨年金沢21世紀美術館で開催された「DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット)―次のインターフェースへ」展で展示され、現在イギリスの著名なデジタルアート・アワードのひとつであるThe Lumen Prize(ルーメン・プライズ)にもノミネートされている国際的にも高評価を得ている作品です。
群生するクローバーの上をドローンがゆっくりと飛行する映像をAIが解析し、「幸せの象徴」とされてきた四つ葉のクローバーを見つけ出すという映像作品ですが、テクノロジーによって大量に発見できるようになった四つ葉のクローバーは、果たしてわたしたちを幸せにしてくれるのでしょうか?
テクノロジーは、かつては人の目で地を這うようにして探すしかなかった四つ葉のクローバーを簡単かつ効率的に発見することを可能にします。その精度とスピードは驚くべきものではありますが、その「進歩」には違和感を覚える部分もあるのではないでしょうか。
シリーズ2.:《Can I Believe in a Fortunate Tomorrow?》
「彩雲」、つまり太陽近くの雲が虹のように七色を帯びて見える現象を、AIによってシミュレートした映像作品です。
雲の中の水や氷の粒で光が屈折・散乱することで雲が七色に輝く「彩雲」は、古来「吉兆」と信じられてきました。本作では、流れる雲の映像をAIに画像解析させ、虹色の輝きを合成することで、「彩雲」がシミュレートされています。
映し出される映像は「彩雲」そのもので、見る人を本物の彩雲同様に幸せにする一方、映像自体はといえば、AIによるシミュレーション、つまりある種のフェイク映像とも言える存在であり、本作には、テクノロジーが示す未来の両義性が暗示されています。
シリーズ3.:《Tech Bro Debates Humanity》
ふたつのモニターに、さまざまな人類の課題について議論をしつづける2人の男性が映し出されます。この2人は、アーティストであるスプツニ子!の容姿や声音を生成AIモデルによって「白人男性」化し、さらにイーロン・マスクやピーター・ティールなどのいわゆる「Tech Bro」的思考を憑依させたアバター(コミュニケーションを行う分身・キャラクター)です。2人の議論の内容も、全てAIによって生成されています。
トークイベント概要
11月9日(土)に展覧会会場にてトークイベントを開催いたします
タイトル「社会を変えるアートとテクノロジーの交差点」
登壇者
スプツニ子!(アーティスト・株式会社Cradle代表取締役)
黒澤 浩美(金沢21世紀美術館チーフキュレーター)
施井 泰平(アーティスト・スタートバーン株式会社代表取締役・株式会社アートビート代表取締役)
日時 11月9日(土)16:00〜17:15 (開場 15:30)
※事前予約不要 ※着席定員40名
会場 KOTARO NUKAGA(天王洲)(東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA Art Complex II 1F)
スプツニ子!(Sputniko!)
東京生まれ。東京を拠点に活動。 インペリアル・カレッジ・ロンドン卒業。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(英国王立芸術学院) 修了。
スプツニ子!は、バイオテクノロジー、ジェンダー・パフォーマンス、異なる生体間のコミュニケーションといった幅広いテーマを取り扱うマルチメディア・アーティストおよび映像作家である。 科学やテクノロジーを駆使して現代社会における社会的価値観を掘り下げ、鑑賞者に向けて次々に登場する新しいテクノロジーの文化的、社会的、倫理的影響について問いを投げかけている。 2013 年から 2017 年までマサチューセッツ工科大学(MIT) メディアラボ助教授として Design Fiction Group を主宰。 現在は、東京藝術大学准教授を務めている。 作品はこれまでに、ニューヨーク近代美術館 (ニューヨーク) 、ポンピドゥー・センター・メス (メス、フランス) 、ヴィクトリア&アルバート博物館 (ロンドン) 、クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館 (ニューヨーク) 、森美術館等にて展示。また、ヴィクトリア&アルバート博物館 (ロンドン) 、金沢 21 世紀美術館、横浜美術館、M+ (香港) に作品が収蔵されている。
現代アートギャラリー「KOTARO NUKAGA(天王洲)」が、国内最大級の新スペースに拡張移転。
KOTARO NUKAGAは、「KOTARO NUKAGA(天王洲)」を2024年6月末にTERRADA ART COMPLEX Iの3階からTERRADA ART COMPLEX IIの1階に拡張移転します。
新たなスペースは、2024年6月末オープンを予定しており、国内最大規模となる、約386平方米の広さと5.5mの天井高を誇り、入り口近くの小ギャラリーと奥に広がる回遊性の高い「ロの字型」のスペースから構成され、様々な表現に対応します。
また、TERRADA ART COMPLEX Iの3階にある「KOTARO NUKAGA(天王洲)」は「KOTARO NUKAGA Three(コタロウ ヌカガ スリー)」に改称し、展覧会に加えて所属アーティストの作品を常設展示するビューイングルームの運営や、現在アートの研究を担うラボの設立等、様々な企画を通じて、"鑑賞者を中心に、現代アートの在り方、考え方、楽しみ方を拡張する空間"として、更なる発展を続けます。
W'UP ★9月21日〜11月9日 コア・ポア 、レンベル・ヤワルカーニ二人展「Myth In Motion」 KOTARO NUKAGA(六本木)(港区六本木)
W'UP★ 7月20︎日〜9︎月7︎日 井上七海「魚は水を知らない」 KOTARO NUKAGA Three(品川区東品川)
住所 | 東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 3F |
TEL | 03-6433-1247 |
WEB | https://www.kotaronukaga.com/ |
営業時間*1 | 11:00 〜 18:00 |
休み*2 | 日、月、祝 |
ジャンル*3 | 現代美術 |
アクセス*4 | 天王洲アイル駅より徒歩8分、新馬場駅より徒歩7分 |
取扱作家 | https://www.kotaronukaga.com/artists/ |
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です 【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります |
KOTARO NUKAGA(六本木)
KOTARO NUKAGA(品川区東品川)
■コロナ感染拡大防止のための注意事項
展覧会オープンにあたり、KOTARO NUKAGAでは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、下記のお願いと対応を行なっております。
皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。
【ご来廊の際のお願い】
必ずマスクの着用をお願いいたします。 また、以下の症状をお感じの方は、ご来廊をお控えください。
・風邪の症状がある
・37.5度以上の熱がある
・倦怠感(強いだるさ)、息苦しさ等がある
ギャラリー側では下記対応を行います。
・手指消毒液の設置
・ドアノブ、エレベーターボタン等の随時消毒
・ギャラリー内の換気
・混雑時の入場制限
・スタッフのマスク着用、手指消毒、フィジカル・ディスタンシング(1.5m以上)の徹底
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