W'UP ★12月19日~2025年3月28日 オープニング企画「はじまりの美学」3期 化粧のはじまり ポーラ文化研究所「化粧文化ギャラリー」(港区南青山)
オープニング企画「はじまりの美学」3期 化粧のはじまり
会 場 ポーラ文化研究所 化粧文化ギャラリー(東京都港区南青山2-5-17 ポーラ青山ビルディング1F)
開催日 2024年12月19日(木)~2025年3月28日(金)
※浮世絵は前後期で全点入れ替え(前期 12月19日~2月7日、後期 2月13日~3月28日)
休室日 2024年12月20日、2025年1月2日、1月3日、3月20日
開室時間 11:00~17:00(最終入室は16:30まで)
料 金 無料
公式サイト https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/gallery/
「結婚したら眉を剃る」 ―化粧のしきたりに対する、江戸時代の女性の心情を読み解く「初化粧」展がスタート
当ギャラリーでは、今年5月から2025年3月まで「はじまりの美学」をキーワードに3期に分けて展示を行っており、今回3期目となります。江戸時代、化粧には身分や階級、年齢、職業によって多くの決まりごとがあり、成人、結婚、出産などライフステージの変化を機に「初めて行う化粧」がありました。今回は、さまざまな通過儀礼のある中、特に既婚女性を象徴する「剃り眉※1と丸髷(まるまげ)※2」に焦点を当て、化粧のもつ社会的な意味や、人生に訪れる「初化粧」への思いや不安、ためらいを掘り下げます。
本展では、五渡亭国貞や三代歌川豊国の浮世絵など未婚・既婚女性のよそおいを描いた作品6点※3や、江戸時代後期の眉つくり道具、当時の髪型を約2分の1の大きさで再現した「結髪雛形(けっぱつひながた)」を展示します。ライフステージの変化とともに、髪型を変え、顔の印象を大きく左右する眉毛を落とす。個人にとってその衝撃は大きいことが想像され、「初化粧」に向かう当時の女性の期待や不安、ためらいなど揺れ動く気持ちを、川柳や絵画資料なども挙げながら、多角的に読み解きます。
また、Booksのコーナーでは、「転換点」から連想を広げた6つのテーマ「Border/変態/ 流行/視覚/ためらい/自信」を軸に選定した書籍が並びます。ユニークなラインナップの数々に思わず手が伸びる、化粧文化との予期せぬ出会いを楽しめる内容となっています。
※1 剃り眉とは、江戸時代の女性は結婚や子ができると眉を剃り落として、描かないまま過ごしました。この習慣は「慎ましく、そして、表情をあらわにしない」という江戸女性の心がまえの表現と考えられています。
※2 丸髷(まるまげ)とは、江戸時代~明治時代の代表的な既婚女性の髪型(日本髪)
※3 浮世絵は、前後期に分けて3点ずつ展示
関連イベント開催
「はじまりの美学」 スライドトーク
港区立赤坂図書館との共催で、ポーラ文化研究所の学芸員によるスライドトークを行います。開催中の「初化粧」展の見どころを中心に、化粧の歴史的な意味や社会的な側面についてご紹介します。
日時 2025年1月26日(日)14:00~15:00
場所 港区立赤坂図書館 多目的ホール(東京都港区南青山1丁目3番3号 青山1丁目タワー3階)
公式サイト https://www.lib-minato.jp/library/akasaka.html
定員 30名 ※事前申込制、先着順
申込方法 12月22日(日)より赤坂図書館カウンターおよび電話にて予約受付 電話番号03-3408-5090
デジタルミュージアムでも「はじまりの美学」展覧会を公開
オンライン上で、ポーラ文化研究所の所蔵コレクションを閲覧いただけるデジタルミュージアムのコンテンツに、12月24日より「はじまりの美学」1期~3期の展示が加わります。2024年にローンチしたデジタルミュージアムは、当研究所が長年にわたって企画開催してきた展覧会を再構築し、現在10企画展、約1,000点のコレクションを公開しています。
デジタルミュージアム https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/digitalmuseum
歴史上の人物になりきる「BEAUTY TRIP」に新たなバージョンが追加
ポーラ文化研究所が、株式会社PIVOTに協力いただき開発した顔はめアプリ「BEAUTY TRIP」は、西洋版画や浮世絵の人物にご自身の顔をはめて撮影し、それぞれの時代のメークを疑似体験できる人気の予約制プログラムです。18世紀フランスのマリーアントワネット風から大奥御台所、花魁まで和洋さまざまなビューティアイコンになりきることができます。2025年1月からは男性のアイコンが新たに登場します。さあ、あなたはどんな人物になってみますか?
予約方法 下記URLよりご予約いただけます
https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/gallery/discoverydays/
制作協力 株式会社PIVOT https://pivot.jp/work/pola
化粧文化ギャラリーについて
化粧文化ギャラリーは、展示室は約14平方メートル とコンパクトな空間ながら、化粧道具や装身具、絵画資料、文献などを複合的に展示・構成することで、化粧文化やその時代風俗を読み解いていただけるよう企画しています。また学芸員によるギャラリートークやレファレンスなども予約制で実施し、研究所が運営するギャラリーならではの学び・気づき・楽しさがつまったプログラムをご用意しています。
デジタルミュージアムについて
設立以来、長年にわたって企画開催してきた展覧会を再構築し、2024年は10企画展、約1,000点のコレクションを公開。江戸時代後期の化粧道具をはじめ、世界の櫛、化粧の情景を描いた浮世絵やファッションプレートなど多彩な世界を一望できます。また、散逸しがちな遊牧民の装飾品を収集保存した、貴重なトルクメンの装身具なども多数公開しています。
デジタルミュージアム
https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/digitalmuseum
W'UP! ★11月8日~12月1日 チャリティオークション「Place in my heart」展 ポーラ ミュージアム アネックス(中央区銀座)
https://tokyo-live-exhibits.com/pum_knasg_pola-museum2/
W'UP! ★12月14日~2025年5月18日 カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ ポーラ美術館(神奈川県箱根町)
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