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W'UP★6月5日~7月5日 森夕香 個展「ほどけるギフト」  Gallery & Restaurant 舞台裏(港区虎ノ門)

W'UP★6月5日~7月5日 森夕香 個展「ほどけるギフト」  Gallery & Restaurant 舞台裏(港区虎ノ門)
森夕香《Receiving》2026、木製パネル、和紙、日本画顔料 Photo by Yasushi Ichikawa
 

森夕香 個展「ほどけるギフト」
会 期 2026年6月5日(金)~7月5日(日)
会 場 Gallery & Restaurant 舞台裏(東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1F)
開館時間 11:00~18:00
休館日 月曜日 ※月曜日が祝日の場合は翌日が定休日となります。
入館料 無料
ホームページ https://artsticker.app/events/133520

 流れるような輪郭と溶け出すような色彩によって描かれる人物や植物は、ともに絡み合い、時には背景とも融合し、一体となって画面に現れます。幼少期から豊かな自然に囲まれて育った森は、大学で学んだ日本画の技法を用いて、身の回りの植物や人々を描いてきました。自分自身と自らを取り巻く世界を隔てる身体という境界をなくして混ざり合うことをイメージした時に、安心感や心地よさを感じたという経験から、内と外、自己と他者、人間と自然などを二項対立としてではなく、ひとつの流体として捉えるようになりました。ダンスをしていた経験から身体に強い関心を抱くようになり、その視点は人体のみならず、植物や空間の身体性にも向けられています。
 今回の個展では、キッチンスペースを備えたGallery 舞台裏の空間に注目し、食べるという行為や身体に対する考察を散りばめた新作を展示します。摂食とは、外部のものを体内に取り込むことであり、食材を調理するキッチンは身体器官の一部であるとも言えるでしょう。展覧会タイトルのほどけるという言葉には、あるものが分解されて別のものに変化するという意味があり、ギフトという概念には他者の存在が不可欠です。作品を通じて、他者を分解して自らの中に取り込み、それがまた別の者に取り入れられていくという一連の生の循環が浮かび上がります。

森夕香《ドローイング ほどける》2026、和紙、墨
森夕香《ドローイング ほどける》2026、和紙、墨
森夕香《Giving》2026、木製パネル、和紙、日本画顔料 Photo by Yasushi Ichikawa
森夕香《Giving》2026、木製パネル、和紙、日本画顔料 Photo by Yasushi Ichikawa

アーティストステートメント
 今回の展覧会はGallery 舞台裏ということで、飲食スペースが併設されたこの空間で食べることについて考えてみた。
 顔を食べさせてくれるアンパンマン、ぐりとぐらのカステラ、ヤン・シュバンクマイエルのFOOD、などが頭に浮かぶ。
 そういえば小さい頃食べることがあまり好きではなかったが、今は好きになっている。
 これまでの制作ではほぼ全ての作品で身体と環境の境界を探るという試みが主軸となり、そこから派生する形で人間と植物の間のような存在を形にし、身体をより曖昧に柔軟に捉えることを意識してきた。
 それは自分自身がやや閉所恐怖症で自分の身体を牢屋のように感じたことに端を発する。
 食べるという行為はウチとソトを曖昧にする。
 ソトにあったものをウチに取り込み、ある部分はウチの一部になり、ある部分はまたソトに排出される。
 そもそも私が食べたりんごは私に食べられる前はソトにあったのか、食べられる前からウチだったのかもしれない。
 どこからがウチなのか、どこからがソトなのか、そもそもはっきりとはわからない。
 そういえば小さい頃、兄が一本線の入った円絵を描いて、これなんやと思う、と聞いてきたことがあった。
 わからなかったので、答えを聞くと、「自分自身の体を丸呑みした魚」 だった気がする。
 その魚にとってのウチは宇宙全体なのだろうか。
 食べものというのは実にたくさんの要素(海、土、微生物、植物、光、人間など)によって時間をかけて織り成される。
 りんごは苗から植えても実がなるまでに5年ほどかかるらしい。
 育てたり、収穫したり、料理したり、、お皿に盛られた状態でそこに至るまでに関わった要素を映画のエンドロールに書き出したらいつまでたっても終わらない長いエンドロールになると思う。
 それほどの超大作を私たちは日々一人で食べたり、誰かと食べたり、誰かにあげたりしている。
 私たちの体を通過し解かれながらまた別の形になるまでの長い旅が始まる。
 そんなことを考えながら絵を描いていると、初めて読んだ時からお守りのように感じている、谷川俊太郎さんの「魂のいちばんおいしいところ」という詩がまた読みたくなった。

ポートレイト

森夕香(Yuka Mori)
1991年 滋賀県出身。
現在は京都を拠点に活動。
日本画の顔料と支持体を基盤に、人と植物という二つの大きな主題を描く。
身体への高い関心と、人と自然の境界に対する森の考察は、人と人、人と植物、あるいは植物同士が繋がり融合する、臓器的な感覚を帯びた連続体のイメージとして可視化されている。
ほかに「生命体としての建物」という視座から、窓を介した内と外の循環を描く試みや、植物の写生、および網の目のような有機的かつ混沌とした植物の形態を主題とする「メッシュ」シリーズがある。
近年の主な展覧会に「霧露」(Yutaka Kikutake Gallery Kyobashi、2026年)、「Ghost-like Hover」(ATLA、ロサンゼルス、2025年)、「個展-Intertwined -戯れるメッシュ」(Gallery crossing、岐阜、2025年)、「Materiality in Progress: Exploring New Materialism in Contemporary Art」(Nina Johnson Gallery、マイアミ、2025年)、「森夕香/山田哲平 二人展『境界行為』」(LOKO gallery、東京、2024年)、「森の芸術祭 晴れの国・岡山」(岡山、2024年)、「森夕香個展」(滔々 toutou gallery、岡山、2023年)、「個展-雨中の肖像」(同時代ギャラリー、京都、2021年)、「日本画新展 2020」(美術館「えき」KYOTO /ホテルグランヴィア、2020年)、「個展-蔓延る脈」(GALLERY SUJIN、京都、2019年)など
2015年 パリ国立高等美術学校派遣交換留学
2022年 アーティストインレジデンス(artbiotop 那須)参加
主な受賞歴に「Pommery Prize Kyoto 2024」(2024年)最優秀賞受賞
Instagram(@mori1227)

レセプション
日時 2026年6月5日(金)18:00~20:00
会場 Gallery 舞台裏(東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1F)
参加費 無料
予約 要予約

※本展の出展作品はArtSticker限定で販売いたします。会期前にプライスリストをご希望の方はこちらまでお問い合わせください。
© The Chain Museum

舞台裏内観

CADAN舞台裏について
 株式会社The Chain Museumが運営するアートプラットフォーム「ArtSticker」と、一般社団法人日本現代美術商協会(CADAN)がコラボレーションし、今春より麻布台ヒルズのGallery & Restaurant 舞台裏にて「CADAN舞台裏」を始動いたします。
 この企画は、「Gallery & Restaurant 舞台裏」を会場に、CADANメンバーのギャラリーがリレー形式で展覧会を開催するものです。本展はその第一弾となります。
 日本の現代美術市場を開拓してきたCADANと、アーティストのプラットフォームであるArtStickerが連携をすることで、麻布台という場所から日本やアジアのアーティストを世界に発信していきます。
主 催 ArtSticker (運営元:The Chain Museum)、CADAN(一般社団法人日本現代美術商協会)
協 力 FINCH ARTS
アクセス
東京メトロ日比谷線神谷町駅5番出口より、駅直結 徒歩1分
エレベーターあり、バリアフリー
車椅子、ベビーカーの入場可能
レストラン営業時間
火曜~金曜日 LUNCH 12:00~15:30 (L.O.15:00)、DINNER 17:00~22:00 (L.O.21:00)
土曜・日曜日 12:00~18:00 (L.O.17:00) ※カフェ営業となります。
Instagramアカウント https://www.instagram.com/butaiura_artsticker/
アクセス
東京メトロ日比谷線神谷町駅5番出口より、駅直結 徒歩1分。
エレベーターあり、バリアフリー。
車椅子、ベビーカーの入場可能。

W'UP★6月19日~7月18日 和田咲良「□□」 アートかビーフンか白厨(港区六本木)

 

本記事は各施設配布のプレスリリースおよび提供情報をもとに作成しています。

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