W'UP ★10月7日~2024年1月8日 「鹿児島睦 まいにち」展 PLAY! MUSEUM(立川市緑町)

W'UP ★10月7日~2024年1月8日 「鹿児島睦 まいにち」展 PLAY! MUSEUM(立川市緑町)

「鹿児島睦 まいにち」展 メインビジュアル

2023年10月7日(土)~2024年1月8日(月・祝)
「鹿児島睦 まいにち」展

 鹿児島睦が日々想う、わたしたちの「まいにち」を感じる、しあわせな時間を。
 “役に立たないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない”
 100年以上前、イギリスの芸術家・思想家、ウィリアム・モリスはこのように言いました。その思想はイギリスからじわじわと世界中に広がり、人々が日々の暮らしに目を向ける、ひとつのきっかけとなりました。
 時を超え、九州は福岡で、陶芸家・アーティストの鹿児島睦(かごしままこと、1967年―)も、人々の暮らしをよりよいものにしようと日々励んでいます。
 この展覧会は、陶芸作品を中心に、テキスタイル、版画など多彩な仕事で注目を集める鹿児島睦、初の大規模な展覧会です。会場は、動物や植物をあしらったさまざまな色や形の約200点の器が、「あさごはん」「ひるごはん」「ばんごはん」のための大きなテーブルや壁面に並びます。そのほか、ファッション、インテリア、フードなどの領域でのコラボレーションから生まれたさまざまなプロダクツや作品を、「さんぽ」「おやすみなさい」など、日々の暮らしのシチュエーションで紹介していきます。鹿児島睦とその作品を通じて、私たちの日々の暮らしと、生きていくことに思いをはせる、そんな展覧会です。

展覧会の見どころ
 鹿児島睦は、人々の暮らしを想い、日々、作品を作っています。展覧会では、朝に始まり夜に終わる一日のシーンにあわせて器やプロダクツを展示し、鹿児島が生み出す世界をお楽しみいただきます。
 1. 動物や植物をモチーフにした新作の器 約200点
 2. 国内外のブランドとコラボレーションしたプロダクツ 約100点
 3.  鹿児島睦の「まいにち」
 4. 鹿児島睦の器と作家・梨木香歩の文で生まれた新作絵本『蛇の棲む水たまり』
 5. 「まいにち」を豊かにするオリジナルグッズ

1. 動物や植物をモチーフにした新作の器 約200点
 鹿児島は、器は使うものであり、見るものでもあると考え、色や形を決め、草花や生き物をモチーフにした絵皿を制作しています。陶芸家として独立した2002年以降、色々な素材や技法を試しながら現在の作風を確立し、国内外から注目を集めています。器には、プレートや鉢を中心に、丸や四角、オーバルなどさまざまな形、大きさがあります。地色は黒、ピンク、黄色、緑、白など。存在感のあるマットな手触りの器それぞれの形に合わせて、線彫りや蝋抜きなどの技法を使いながら、10色ほどの顔料で生き物と草花がグラフィカルに描かれています。犬や猫、ライオンから蛇やユニコーンといったさまざまな生き物と、抽象的で伸びやかな草花は普遍的で、使う者、見る者の想像力を広げます。

大鉢と大皿
大鉢と大皿 2023 年 撮影:田附勝

技法の紹介

以上 すべて「鹿児島睦 まいにち」展のための器 2023 年

2. 国内外のブランドとコラボレーションしたプロダクツや作品 約100点
 鹿児島は国内外のファッション、インテリア、フードなど、さまざまな領域でのコラボレーションを行いプロダクツや作品を多数生み出しています。創業1905年の京都の帆布かばん店・一澤信三郎帆布とはオリジナルの図案を用いた帆布を2013年以降複数回にわたり制作しています。動植物を散りばめた図案は、ハンドメイドの器とは異なる画面構成で、布地への染めならではの鮮やかな色づかいが目を引きます。
フラワーベース「En Liten Vän」は、2018年から続く、スウェーデンの製陶工場グスタフスベリ社(Keramikstudion Gustavsberg)との花器のシリーズ。鹿児島が原型となる動物の造形とデザインを行い、現地で型を作り成形し、職人が一点ずつ絵付けを施し生産されています。本展では、新作を含む約100点のプロダクツや作品を紹介します。

鹿児島睦 × 一澤信三郎帆布「花:きいろ」
鹿児島睦 × 一澤信三郎帆布「花:きいろ」2021年
フラワーベース
Keramikstudion× 鹿児島睦 フラワーベース「En Liten Vän」2018年

3. 鹿児島睦の「まいにち」
 鹿児島睦は、造形作家だった祖父の影響を受け、美術大学で陶芸科を専攻。卒業後はインテリアショップで勤務したのち、2002年に陶芸家として独立しました。現在は福岡市内に2つの拠点を持ち、制作を続けています。
 本展の最後では、鹿児島が日々制作を続ける様子や、アトリエに飾られたアイテム、さらには制作の背景にあるものを紹介します。

※いずれも 2023 年、撮影:田附勝

 僕は、朝ごはんを食べながら「今日、何する日?」と奥さんに聞くのが日課なんです。「お皿の絵付けが20枚、16時に窯出しだよ」などといってもらい、一日中、ひたすらそれをやるだけです。
 朝の8時頃からはじめて、12時になったらお昼を食べて、13時からまたやり出します。その日の予定を終えるまで手を動かすんですけど、普段はNetflixを流したり音楽を聴いたりしながらやりますし、蝋抜きや地塗りなどは家族も手伝ってくれます。集中してはいるけれど、根を詰めるというのとはちょっと違って、淡々と、という感じ。陶芸の作業は夕ごはんまでに終えて、夜は机に向かって絵を描くことが多いかな。僕の毎日は、こんなです。
 展覧会図録『鹿児島睦 まいにち』のインタビューより

4. 鹿児島睦の器と作家・梨木香歩の文で生まれた新作絵本『蛇の棲む水たまり』

まいにち展のための器
「鹿児島睦 まいにち」展のための器 2023年

 「馬は群れを出て 森に入り 
 その森を出て 次の森に入る手前で
 蛇の棲む 水たまりを見つけた」

 作家の梨木香歩が、鹿児島睦の器にインスピレーションを得て物語を書き下ろし、1冊の絵本が生まれました。豊かな草花が生茂る森に暮らす蛇、馬、猫、トリケラトプスなどの生き物。鹿児島が作る器に息づく生命が動き出し、ひとつの物語に向かいます。展覧会では、物語の中に分け入るように言葉と器を展示し、新しい鑑賞体験を提案します。絵本はブルーシープから10月頃出版する予定です。

5.「まいにち」を豊かにするオリジナルグッズ
 アパレル、ステーショナリー、雑貨、フードなど、「まいにち」を豊かにするオリジナルグッズを多数用意します。絵柄の多くは本展描き下ろし。鹿児島が推薦した作り手を含め、丁寧な手仕事や伝統工芸とのコラボレーションが実現します。
 藍の栽培から染色、仕上げまですべてを一貫して行う藍師・染師「BUAISOU」に依頼した本藍染の手縫い風呂敷。鹿児島自らが徳島にある工房へ足を運び、染の工程を体験した上で今回の図案を提案しました。
 BUAISOUオリジナルのインド綿を型染めして制作されます。

「鹿児島睦 まいにち」展
会 期 2023年10月7日(土)~2024年1月8日(月・祝)
※会期中無休(年末年始を除く)
会 場 PLAY!MUSEUM(東京都立川市緑町3-1 GREENSPRINGSW3棟2F)
開館時間 10:00〜17:30(土日祝は18:00まで/最終入場は閉館の30分前まで)
※当日券で入場できます。休日および混雑が予想される日は、事前決済の日付指定券(オンラインチケット)がおすすめです
ウェブサイト https://play2020.jp/article/makoto-kagoshima/
電 話 042-518-9625

入場料(税込)一般1,800円、大学生1,200円、高校生1,000円、中・小学生600円、未就学児無料
◯割引制度(併用不可)
①[立川割]一般1,200円、大学生700円、高校生600円、中・小学生400円
 立川市在住・在学を確認できる免許証、学生証等をご提示ください
②[障害者割引]障害者手帳をご提示の方とその介添人1名は半額
③[相互割引]「一般」で入場の方は、PLAY!PARKを200円引きで利用できます
◯特典(おみやげ)つき
※巡回情報
2024年2月24日(土)〜4月14日(日) 佐野美術館(静岡・三島)
2024年4月〜6月 4月24日(水)〜6月23日(日) 福岡県立美術館(福岡)
巡回展ウェブサイト https://bluesheep.jp/projects/makoto-kagoshima/
主 催 開催館
企画制作 西日本新聞イベントサービス、ブルーシープ

展覧会図録『鹿児島睦 まいにち』
2023年6月30日発行
発行:ブルーシープ
デザイン:白い立体
定価:(税込)2,420円(予価)、A4変形、並製、176ページ
7月中旬から全国書店で販売

本展によせて、鹿児島睦からコメント
 様々なアルバイトやサラリーマン生活を経験しましたが、作陶やデザインも私にとってはどれも同じ毎日の仕事でした。今も全く変わらない毎日が続いています。

鹿児島睦 かごしま・まこと
 陶芸家・アーティスト。1967年福岡県生まれ。美術大学卒業後、インテリア会社に勤務しディスプレイやマネージメントを担当。2002年より福岡市内にある自身のアトリエにて陶器やファブリック、版画などを中心に制作。日本国内のみならず、L.A.、台北、ロンドンなどで個展を開催、近年では世界中にファンが広がっている。作品制作の他、国内外のブランドへ図案の提供も行っており、陶器にとどまらずファブリックやペーパーなど様々なプロダクトを発表。また、国際的なアートプロジェクトへの参加や、空間への壁画制作など活動の幅は多岐に渡る。

住所東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3 2F
TEL042-518-9625
WEBhttps://play2020.jp/
開館時間*1展覧会ごとに異なります。本展は、すべて10:00〜18:00(最終入場17:30)
休み*2無休
ジャンル*3絵本、イラストレーション、現代アート、ワークショップ
入場料*4一般1,800円、大学生1,200円、高校生1,000円、中・小学生600円 未就学児無料 その他割引制度がありますので、詳しくはホームページをご覧ください。
アクセス*5JR立川駅北口より徒歩約10分
収蔵品 
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 空欄はオールジャンル *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認*5 表示時間はあくまでも目安です

PLAY! MUSEUM(立川市緑町)

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