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W'UP★4月17日~5月16日 紫牟田和俊 「隙間のエレメント」 LOKO GALLERY(渋谷区鶯谷町)

W'UP★4月17日~5月16日 紫牟田和俊 「隙間のエレメント」 LOKO GALLERY(渋谷区鶯谷町)
紫牟田和俊《 隙間のエレメントI 》撮影 桜井ただひさ

 

紫牟田和俊 「隙間のエレメント」
会 期 2026年4月17日(金)~5月16日(土)
会 場 LOKO GALLERY(東京都渋谷区鶯谷町12-6 LOKO bldg.)
開館時間 11:00~18:00
休館日 日曜日、月曜日、祝日(5月5日、5月6日は開館)
入館料 無料
ホームページ https://www.loko-gallery.com

 6個の筐体を2つずつ3段に重ねた灰褐色のトルソが描かれた絵画は、2016年に制作され、現在も紫牟田の鎌倉のアトリエに掛けられています。この絵画を発端として、6点の立体トルソの制作へと展開し、さらにそれらを収める箱が制作されました。箱はトルソを保管する容れ物であると同時に、展示の際には台座として機能し、本作における重要な要素となっています。
 紫牟田にとって、自己主張することのない「トルソ的な身体」のイメージは制作の中心的関心事です。収納された状態で提示されるトルソは、作品の周囲に広がる別の場所や時間、さらには別様の在り方への想像を促し、その想像の広がりのなかでトルソは初めて作品として成立します。この一連の試みは《Torso on / in the Box》として発表されました。
 今回発表する《隙間のエレメントⅠ》では、箱と収納されたトルソとのあいだに緩衝材を詰めることを前提とした際に生じる「隙間」に着目します。これまで見えていなかった空隙を立体として現出させ、箱の周囲四面を展開することで可視化する試みです。
 改めてトルソの構造を見ると、6個の筐体はわずかにずれながら積層されており、その微細な差異が周囲に生じる隙間の造形を生み出しています。《隙間のエレメントⅠ》は、こうして生まれた見えざる立体を開示し、紫牟田の作品世界に新たな位相をもたらしています。
 この機会にぜひ、その静かに立ち現れる造形をご高覧ください。

 昨年の個展の際に展示した小さい油絵について、観客の複数の方の話の中で、意外にもモランディの名前があがりました。その油絵というのは、作品のインスタレーションの一部として制作したもので、モランディの作品などと比べようもないし、独立した絵画作品でさえないのですが、敢えて類似点をあげるとしたら、モランディが数本の瓶だけを描いたように、私も6個の6面体だけを描いていることかもしれません。
 この6個の筐体は、もちろん唐突に現れたのではなく、1990年頃から継続している「pious colors」や「Torso House」といった連作のつながりから大きく逸脱するものではありません。ただ、この6個の筐体は、それまでの作品のモチーフよりも更に単純で、これ以上ないくらい抽象的なので、より多様なオペレーションが可能です。
 例えば、3段に重ねる–––トルソ、トルソを箱に収める–––Torso in the Box、箱を台座にしてトルソを据える–––Torso on the Box……このように筐体の存在のありようをいろいろな角度から、いろいろな方法で浮き彫りにするように想像し実体化していきます。そうすると、ものの輪郭が鮮明になり、6個の筐体だけの世界がリアリティを持つようになります。
 理想的にはモチーフの輪郭と世界の輪郭がピッタリと重なり合うこと。そのためには、モチーフは抽象的なほうが良いし、世界は小さいほうが良い。

 紫牟田和俊が長年にわたり探求してきた「トルソ的な身体」のイメージが、箱と収納されたトルソとの間に生じる「隙間」という新たな視点から立体化されます。これまで可視化されることのなかった空隙が、箱の周囲四面を展開することで立体的に現れ出る様子は、作家の作品世界に新たな位相をもたらす注目の試みです。

関連イベント
オープニングレセプション 4月18日(土)16:00~18:00

紫牟田和俊 Kazutoshi SHIMUTA
1957年 福岡県生まれ
1982年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
1986年 東京藝術大学大学院美術研究科壁画第二研究室修了
1988年 DAAD給費によりドイツに留学 ハンブルク美術学校にてフランツ・エアハルド・ヴァルター教授(Prof. Franz Erhard Walther)に師事
1991年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期過程満期退学
Selected Solo Exhibitions
2026 「隙間のエレメント」LOKO GALLERY
2025 hide gallery
2025 TIME&STYLE MIDTOWN
2023 Space 23℃
2022 TIME&STYLE MIDTOWN
2009 「Torsohouse 洪水の翌朝」Time&Styleギャラリー
2009 「16×24 Pious colors」秋山画廊
2009 void+
2006 秋山画廊
2005 「TORSOHOUSE(無為の集落)」Time&Style ギャラリー
2005 プラザギャラリー
2002 「横溢するカルナシオン」Time&Style青山
2000 Time&Style HOME
1998 鎌倉N氏邸
1997 秋山画廊
1996 ギャラリー360
1994 ギャラリー美遊
1993 モリスギャラリー
1993 ギャラリーgen
1992 モリスギャラリー
1991 ギャラリー美遊
1991 東京藝術大学陳列館
Selected Group Exhibitions
2011 「松戸の美術100年史」松戸市立博物館
2008 「LVRFI」T&S HOME ギャラリー
2008 Time&Styleミッドタウン
2006 「LVRFI」スタジオオーノ
2005 「D/Jブランド」東京藝術大学美術館
2003 ギャラリーアペル
2001 「発生の場/ドローイング」東京藝術大学陳列館
2001 佐倉市立美術館「拡張する絵画-色彩による試み」
2000 「Framing」GALERIA RASEN
1997 「鍵のかかった部屋」ギャラリー美遊
1996 「レクイエムー榎倉康二と33人の作家ー」川口現代美術館
1992 「1st TRANSART ANNUAL」横浜ビジネスパーク
1991 「色相の詩学展」川崎市民ミュージアム

住所東京都渋谷区鶯谷町12-6
TEL03-6455-1376
WEBhttps://lokogallery.com/
営業時間*111:00 〜 18:00
休み*2日・月・祝日
ジャンル*3現代美術、アーティスト・イン・レジデンス
アクセス*4代官山駅 正面口より徒歩6分、渋谷駅より徒歩10分
取扱作家https://lokogallery.com/archives/artists
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です 【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります

LOKO GALLERY(渋谷区鶯谷町)

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