W'UP★11月24日~12月8日 中西凛個展 「eat sculpture」 ART FOR THOUGHT(中央区銀座)

W'UP★11月24日~12月8日 中西凛個展 「eat sculpture」 ART FOR THOUGHT(中央区銀座)
写真・動画: 松永望、キュレーション: 田尾圭一郎

2023年11月24日(金)~12月8日(金)
中西凛個展 「eat sculpture」

 ギャラリーのリニューアルを機に今年7月にスタートした"the foundry" (ザ・ファウンドリー)シリーズ。本シリーズでは、日本の伝統工芸と現代美術を掛け合わせた表現に挑む若手作家を紹介しています。シリーズ第3弾となる今回の企画展示では、洋菓子店を実家に持つ中西独自の作品展「eat sculpture」を開催いたします。

 洋菓子の彫刻を食べたことはありますか?──洋菓子店を実家に持つ中西は洋菓子を素材に彫刻を制作しており、独自の作品世界を展開しています。
 中西独自の作品世界にどのように向き合うか、鑑賞はもちろん試食の可能な本展を、ぜひご高覧・ご賞味ください。

作品画像 作品画像

ARTIST'S INTRODUCTION STATEMENT

 私は制作をするなかで、今と記憶を回顧するふたつの時間によって新たに作品を生みだす感覚があります。
 時間とは、日常の中で求める衝動的な欲のイメージと、そのイメージを形へと体現する時間。そして、幼少期から現在まで続く実家の洋菓子店で過ごした時間──冷蔵のショーケースや木製の机・椅子に並べられたお菓子を眺めたり、外にまで漂う甘い香りにふれ、売れ残ったケーキを食べたり包装前の焼き菓子をつまみ食いしていた時間です。
 私は、このふたつの時間のなかで作品のあるべき姿を模索しています。「eat sculpture」展ではふたつの時間を行き来し、交錯するプロセスを表現しています。自分自身の歴史や経験を元に、作品があるべき姿に変化することにより、作品に起きる必然性や可能性がその所在を明らかにすることになるのではないかと考えます。

会 場 ART FOR THOUGHT (アートフォーソート)(東京都中央区銀座8-10-4 和孝銀座8丁目ビル1階)
会 期 2023年11月24日(金)~12月8日(金)
時 間 11:00〜19:00  ※土曜日は17:00迄
休廊日 日、月、祝休
ウェブサイト https://artforthought.jp/

ポートレイト

中西凜
1999年静岡県生まれ。
2023年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻 在籍。
 洋菓子店で育ったバックグラウンドから主に洋菓子を素材にした彫刻、パフォーマンスを制作。鑑賞体験を、見るだけでなく食べるという、香りや味、食感といったアプローチに拡張する、食べる彫刻(eat sculpture)を制作している。
Instagram : @rin_1247
https://instagram.com/rin_1247
SOLO EXHIBITIONS
2021 Give me a star (Gallery美の舎,東京)
2022 Have you ever wanted to eat yourself? (Cafe ふろんてぃあ,東京)
2023 eat sculpture (ART FOR THOUGHT,東京)GROUP EXHIBITIONS
2019 hygge opening exhibition vol.1 at rengeji park side (hygge,静岡) Gallery美の舎 学生選抜展 (Gallery美の舎,東京)
2021 In the immature room (新宿眼科画廊,東京)
2022 オカベトリエンナーレ(大旅籠柏屋,静岡)
2023 第71回東京藝術大学卒業・修了作品展(東京都美術館,東京)
びじゅつじょろん5 (大旅籠柏屋,東京)
P.O.N.D Dialogue/あたらしい対話に、出会う。(PARCO MUSEUM TOKYO,東京)
AWARD Gallery美の舎 学生選抜展 特別賞

 次回、同シリーズの第4弾には、2024年3月下旬に八女提灯作家の伊藤博紀氏(クラフカルト代表)の企画展の開催を予定しております。ご期待ください。

企画シリーズ ”the foundry”(ザ・ファウンドリー)
 ”the foundry”は、日本の伝統工芸と現代美術を掛け合わせた表現に挑む若手作家を紹介する展覧会シリーズです。
 元来、日本美術は生活の道具としての側面も持っていました。生活用品や調度品として季節や思想を部屋に取り入れ、日常をそっと異化しふくよかにしてくれるものでした。本シリーズは、繰り返される毎日を豊かに心地よく送るために、そうした暮らしのための実装を現代社会に再提示していく試みです。
 銀座は、かつて江戸時代に銀貨を鋳造し生活の潤滑油として浸透させてきた場所でした。
 日本の伝統技術と現代アートの表現性によって、いまいちど用の美としての日本美術を鋳造していく--そんな静かな挑戦が、はじまります。

ART FOR THOUGHT (アートフォーソート)
 2011年にスタートし12年目を迎えた東京・銀座のギャラリー。2023年7月にリニューアル・オープンし、ギャラリースペースとECページを拡充。より多くの方に、鑑賞体験と作品購入の機会を提供していきます。

情報掲載について

当サイトへの掲載は一切無料です。こちらからご登録できます。https://tokyo-live-exhibits.com/about_information_post/

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