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W'UP! ★ 12月4日~ 2022年1月17日 海老塚耕一展 空無から生じる風景 - 開く・可視 多摩美術大学美術館

W'UP! ★ 12月4日~ 2022年1月17日 海老塚耕一展 空無から生じる風景 - 開く・可視 多摩美術大学美術館

2021年12月4日(土)~ 2022年1月17日(月)
海老塚耕一展 空無から生じる風景 - 開く・可視

 海老塚教授は石・木・鉄・水といった異素材を組み合わせ、空間に拡張していくような彫刻作品を作ります。1980年代は主な素材に木を使用し、鑑賞者を内包する舞台装置のような作品「連関作用」シリーズを展開。90年代以降は「境界・端・限界」への関心から、それらを思考するための要素として定型をもたない「水」や「風」を主題に、彫刻のみならず版画作品も発表します。近年はこれまでの主題が折り重なることで出現する、多層的な空間作品を作ります。
 作家がいかに世界を捉えたのか、その眼差しが作品に顕在するならば、海老塚教授の作品は形態を変えながらも、変わらない作家の姿勢を色濃く表すものと言えるでしょう。それは視覚により他者を捉えるのではなく、空間を通して世界に触れる術と言えるでしょうか。「見える」ことと「わかる」ことの不確かさを問い、流れるもの、固定されないもの、浸透するものと、物質を通じて交感しようと試みます。
 最近の作品において、海老塚教授は「空無から生じる風景」という言葉をあてています。海老塚教授が作り出す空間の中には、絶えることのない緩やかな流れが生まれます。本展は、新作の彫刻、版画作品から作家の現在を紹介するとともに、初公開となる作品図面や資料などから足跡を辿り、作家性を紐解きます。

撮影 望月孝
撮影 望月孝
撮影 望月孝

展覧会の構成
 当館の1階展示室では、《水を汲み、薪をはこぶ》や《水・始まりも終わりもなく、そしてあるいは》など、新作の彫刻9点を出品いたします。また、同じく2021年制作の版画もおよそ40点を展観することで、作家の現在に焦点をあてます。
 2階展示室では銅版画による制作を開始した1990年代末の作品を含む、世田谷美術館所蔵の版画、さらには1980年以降に作成された作品図面60点以上を初公開します。大学で建築を専攻した海老塚教授は、彫刻を制作するにあたり作品図面を引きます。展覧会場を意識した彫刻を制作する海老塚教授にとって、作品図面は作品の構造と展覧会歴がともに記録される貴重な資料であり、また、作品そのものを鑑賞する体験とは若干のずれを生みながら、見るものの想像をかき立てるでしょう。

《連関作用 S-87》作品図面 海老塚耕一 1987
「第19回サンパウロ・ビエンナーレ」イビラプエラ公園(ブラジル、サンパウロ)

海老塚耕一(えびづか・こういち)
 1951年、神奈川県横浜市生まれ。画家、詩人として活動し、美術教育にも携わった父・市太郎の影響により、美術・芸術を身近な存在として育つ。1971年に多摩美術大学美術学部建築科に進学。生涯の師として仰ぐ東野芳明と出会う。1979年に副手に着任して以降、非常勤講師、専任講師、助教授、教授と多摩美術大学において長年にわたり後進の育成に従事する。副手時代に芸術学科新設に携わるとともに、生涯学習プログラムでは「あそびじゅつ」の考案など、誰もが美術と触れ合える機会の創出にも尽力した。主な個展に「眼差しの現象学―身体・素材・記憶」(2002年、神奈川県民ホールギャラリー)、「呼吸する風の肖像」(2009年、渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館)、「水と風の現象学 ―実体変化として―」(2020年、東京アートミュージアム)。受賞歴に「第6回インド・トリエンナーレ」ゴールドメダル(1986年)、第15回平櫛田中賞(1991年)、第19回現代日本彫刻展 神奈川県立近代美術館賞(2001年)、第14回タカシマヤ美術賞(2003年度)等。
主な収蔵先に東京国立近代美術館、世田谷美術館、神奈川県立近代美術館等。

海老塚耕一(えびづか・こういち 1951-)
撮影 望月孝

会期中に作家インタビューや、海老塚教授の多摩美術大学での最終講義の動画などを配信します。
詳細は、多摩美術大学美術館のホームページをご覧ください。
https://museum.tamabi.ac.jp/

会 期  2021年12月4日(土)〜 2022 年1月17日(月)
休館日 火曜日、年末年始[12月28日(火)〜 1月4日(火)]
開館時間 10:00〜17:00(入館は16:30 まで)
※1月9日、10日は短縮開館12:00〜17:00
入館料 無料
主 催  多摩美術大学
企画制作 多摩美術大学美術学部芸術学科、多摩美術大学美術館、海老塚耕一教授退職記念展実行委員会
出品協力 世田谷美術館、鈴木志郎康
学内協力 多摩美術大学アートアーカイヴセンター、多摩美術大学映像センター
協 力 養清堂画廊、勝沢運輸株式会社、株式会社ハシモトコーポレーション

上 映
 詩人・映像作家の鈴木志郎康氏が、海老塚耕一教授の作品を映像で捉えた『極私的にEBIZUKA』(40分、2001年)と、制作風景を撮った『山北作業所』(70分、2002年)をループ上映いたします。

関連イベント
 海老塚教授は芸術学科新設に携わるとともに、生涯学習プログラムでは「あそびじゅつ」の考案など、誰もが美術と触れ合える機会の創出にも尽力しました。本展の関連イベントとしてこども講座を開講いたします。

こども講座 あそびじゅつ-つくりながら、見ること・考えることの楽しみを発見しよう
「描く素材にふれて、感じたときに、なに見える?」
 異なる素材にふれてみると、感じるものがまったく違う。木・紙・金属・・・。いろんなものに描いてみると、どんな絵になるのかな。
日 程 1月9日(日)・10日(月・祝)両日とも10:00 - 15:00 いずれか1日、希望日を選択
講 師 海老塚耕一
対 象 小学1- 6年生
定 員 各回25名
受講料  3,000円(材料費別途1,000円)
申 込  要事前申し込み(締め切り12月10日)
お申し込み、お問い合わせは、多摩美術大学生涯学習センターまで。
http://www.k.tamabi.ac.jp/life/asobi/

情報掲載について

当サイトへの掲載は一切無料です。こちらからご登録できます。https://tokyo-live-exhibits.com/about_information_post/

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