W'UP★3月14日~3月26日 タイラクルカ 個展「レてん」 Quadrivium Ostium(鎌倉市浄明寺)

W'UP★3月14日~3月26日 タイラクルカ 個展「レてん」 Quadrivium Ostium(鎌倉市浄明寺)
Mother dog W45.5xH27.3xD3.0(cm)oil acrylic canvas /2024

2024年3月14日(木)~3月26日(火)
タイラクルカ 個展「レてん」

 神奈川県建築コンクール、イタリアのA‘DESIGN AWARDで受賞した建築空間で、古美術と現代アートのハイブリット企画展を開催しているギャラリー・Quadrivium Ostiumは、タイラクルカによる個展「レてん」を開催いたします。タイラクルカは、2022年から作家活動を始め、デビュー早々、昨年2023年にはACTアート大賞最優秀賞受賞をはじめ、数々のAWARDで賞を獲得している今注目の新進気鋭のアーティストです。

テーマFreedomから生まれたDogシリーズ ~「自由」「幸福」「愛」についての思索~
 タイラクルカは、Freedom(生まれながらに持っている自由)に対する自身と他との認識のズレから発した「問い」を作品に表現しています。「問い」は身近な犬に向けられ、作品には主に「犬」がモチーフとして描かれます。作家は人間が「思い込み」で認識している犬に対する不自由さや不憫さへの疑義から、犬を「限りある自由を生きる生き物」と結論付けます。そして、自由、家族愛、母と子、恋人の愛などをテーマに思索を重ねてきました。

作品の特長
 かすりのかかった伸びやかな筆致のストロークが、画面に動的な流れを生み出しています。重要なモチーフである犬は、大胆な構図で配置され、圧倒的な存在感と生命力を放っています。哲学的なテーマを扱いながらもユーモアさえ感じさせる生き生きとしたエネルギーに満ちています。

古美術にインスパイアされた作品を出展
ギャラリーの古美術コレクションとタイラクルカ作品を並置展示
Quadrivium Ostiumは店名でもある「十字路の入口」をテーマに、過去を象徴する古美術コレクションと今を表す現代アーティストの作品とのコラボ企画展覧会を開催しています。古美術は、現代アーティストに新たな刺激を与え、彼らにとっては過去から現在、未来への挑戦となります。今回のタイラクルカ展でも、ギャラリーの古美術コレクションにインスパイアされた新作が出展されます。

タイトル「レてん」は漢文の記号から採用
 展覧会タイトル「レてん」について
 今回のタイトルの「レてん」は、漢詩の記号から採用されており、作家のアイデアからつけられました。古美術の歴史的な物語を辿り、過去に遡りつつ今を眺める風景からどのような存在が立ち上がってくるのかを是非、ご高覧ください。

展覧会によせて作家からのコメント
 レ点。漢文を読む際に用いられるこの記号は、すぐ下の文字を先に読んでから上の文字をよむことを指示する記号である。
この展覧会の作品群は、同じ空間に飾られる骨董品の歴史的共鳴を受けて作られている。
ぜひその物が持つ過去を知り、今ある作品を鑑賞して欲しい。 タイラクルカ

 

ステートメント
 犬という生き物は自由なのだろうか。
 ある昼下がり、散歩をしていた犬を見て考えた。もちろん犬はリードをつけている。
 しっぽを振り、自由気ままに歩いては、時々リードに引っ張られている。身近な存在すぎて、今まで気づいていなかったが、「犬」という生き物は実に面白い。人にとって彼らは相棒であり、友である。この国の場合「犬」という生き物の多くは、人に飼われ、交配し、血統書を付けられる。リードの話でもそうだが、私はこの循環や環境が「不自由」だと感じた。しかし犬からは「人間への憎しみ」だとか「支配からの脱却」などといったドラマチックなものは一切感じない。ただしっぽを振って時々主の顔を見ながら歩く犬が、私の前を通り過ぎただけだった。
 そこで私は「不自由」という感情を犬に押し付けていたことに気づいた。時々動物番組でやっている「自称動物の気持ちがわかる超能力者」あれと同じだ。「こうなったらいいな」とか「こうに違いない」という、言葉で意思疎通を図れない生き物に対して、イメージを一方的に当てはめていた。
 こういった事象はしばしば人間同士のコミュニケーションでも存在する。幼少期、我が家に訪れた保健所のおばさんが放った「可哀想」という言葉と、私たちが連れていかれないように彼女らを必死に追い返していた父の姿を思い出す。
 犬という生き物が自由なのかどうか。私が現在下した結論では「限りある自由を生きる生き物」であるということだ。

タイラクルカ 個展「レてん」
開催期間 
2024年3月14日(木)~3月26日(火)
営業時間 
11:00~17:00(最終日3月26日は13:00~18:00)
休 み 
3月21日(木)
予 約
 不要
入館料
 無料
会 場
 Quadrivium Ostium(クアドリヴィウム・オスティウム)(神奈川県鎌倉市浄明寺5-4-32)
アクセス
 鎌倉駅(JR横須賀線、江の島電鉄)東口4番バス乗り場より京浜急行バス(鎌倉霊園正門前太刀洗 行/金沢八景駅行/ハイランド循環)に乗車、「泉水橋」バス停下車 徒歩5分
URL 
https://quadriviumostium.comポートレイトタイラクルカ プロフィール
2000年 東京出身。2022年の個展「してん」を機に作家活動を開始。
個展
2022年 個展「してん」 (東京)
2023年 個展「きてん」 (ACTギャラリー、東京)
グループ展
2022年「長亭GALLERY」 (長亭GALLERY、東京)
「WHAT CAFE EXHIBITION vol.22」 (WHAT CAFE、東京)
「GEISAI#21」 (ビッグサイト、東京)
2023年「an titled 」 (北京)
「WHAT CAFE SPECIAL MARKET2023」(WHAT CAFE、東京)
「muni Art Award 2023展」 (秋華堂、東京)
「Independent Tokyo」 (ポートシティ竹芝、東京)
「IAG awards2023」 (東京)
「長亭GALLERY受賞者展」 (長亭GALLERY、東京)
「上野の森美術館大賞展」 (上野の森美術館、東京)
「GEISAI#22&classic」 (ビッグサイト、東京)
「天王洲キャナルフェス」 (WHAT CAFE、東京)
「ACTアート大賞展」 (The Artcomplex Center of Tokyo、東京)
アートフェア
2023年ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023(福岡マリンメッセ、福岡)
受賞歴
2022年 長亭GALLERY OJUN賞受賞
2023年 muni Art Award 準グランプリ
  lndependent Tokyo タグボート特別賞、 特別審査員 陳彬賞
  IAG awards 2023 奨励賞、八犬堂賞
  ACTアート大賞最優秀賞受賞
  上野の森美術館大賞入選
URL タイラクルカ https://rucatairaku.studio.site/

Quadrivium Ostium(クアドリヴィウム・オスティウム)について
 Quadrivium Ostiumは鎌倉市にある古美術品のアートギャラリーです。店名はラテン語で「十字路の入り口」を意味し、「様々な時代や場所で作られた物が遥かな道をたどり、ここで受け継がれ次に手渡されていく」との思いが込められています。
 「美術館やギャラリーのような空間に住まう」をテーマに設計された自邸の1階スペースを使い、ヨーロッパのアンティーク家具や絵画とともに古美術を展示しています。扱う古美術品は古代キリスト教美術、仏教美術、民藝などで地域も日本、中国、朝鮮半島のアジア地域、ヨーロッパ、アフリカなど幅広く、ジャンルを問わず様々な文明の古美術品を常時30点ほど展示販売しています。

ギャラリー外観

情報掲載について

当サイトへの掲載は一切無料です。こちらからご登録できます。https://tokyo-live-exhibits.com/about_information_post/

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