W'UP!★8月28日(月)~2024年3月(予定) 第4回 KYOBASHI ART WALL 第4回優秀作品展示 KYOBASHI ART WALL 新TODA ビル建設中仮囲 北面(中央区京橋)

W'UP!★8月28日(月)~2024年3月(予定) 第4回 KYOBASHI ART WALL 第4回優秀作品展示 KYOBASHI ART WALL 新TODA ビル建設中仮囲 北面(中央区京橋)
 
撮影:加藤 健

2023年8月28日(月)~2024年3月(予定)
第4回 KYOBASHI ART WALL 第4回優秀作品展示

 戸田建設株式会社が、新進アーティストを支援する目的で始めた現代アート作品公募プロジェクト「KYOBASHI ART WALL ―ここから未来をはじめよう」の第4回優秀作品および奨励作品が決定しました。優秀作品は、当社が現在工事を進めている新本社ビル「TODA BUILDING」(以下、TODAビル)の建設現場仮囲に8月28日から展示します。
 最終回となった第4回の公募は、2023年4月24日から7月6日まで作品募集を行い、国内外から総数345点の応募がありました。過去3回の審査員を務めた笠原美智子氏(公益財団法人石橋財団 アーティゾン美術館副館長)と、TODAビル3階のギャラリーコンプレックスにオープン予定のYutaka Kikutake Galleryの代表・菊竹寛氏を審査員に迎え、優秀作品1点および奨励作品2点の入選が決定しました。優秀作品は、賞金25万円のほか、仮囲での作品ビジュアルの掲出に加え、2024年初旬には当社が期間限定で自主運営するスペース、KYOBASHI ART ROOMにて優秀作家の展覧会の開催も予定しています。
 また、第3回優秀作家2名の個展を2023年9月28日~11月5日にかけて開催します。優秀作品の実物に加え、新作などを含めた展覧会をKYOBASHI ART ROOMにて開催いたします。

第4回優秀作品

さくひん画像
編むこと、思い出すこと ネルソン・ホー 2022年 雲肌麻紙に岩絵具 H116.7×W91.5cm

作品について
 人々は経験や記憶を持っているからこそ、情報や証拠をつなぎ合わせて、将来の見通しを予測することができるが、過去の経験を追体験し、時間と空間の感覚を作り出す手段である記憶は、どちらかというと信頼性に欠ける。記憶というのは、感情やトラウマなどの要因によって、歪んだり、捏造されたりすることが多い。人間としての私たちの存在が、この不正確で柔軟な記憶の上に成り立っているという考えに魅力を感じて描いた作品。
ポートレイトプロフィール ネルソン・ホー
 1998年マレーシア、ペナン生まれ。2021年多摩美術大学日本画専攻卒業。メンタルヘルスやLGBTQに対する差別など現代の社会問題をテーマにした絵画、刺繍、インスタレーションなどの作品を制作している。2022年アートアワードトーキョー 丸の内審査員建畠晢賞。

 


第4回奨励作品

さくひん画像
Self Portrait with Blue Michigan 加藤 立 2023年 リネンキャンバスに油彩 H162×W130.5cm


プロフィール
 1979年愛知県生まれ。人間の行為を演劇的に捉え、異化し、パフォーマンスなどで作品化している。近年の作品に、2022年『絵画の沈黙が聴こえてくる』(ANB TOKYO/東京)、2019年『I am a museum』(広島市現代美術館/広島)など。2021年第24回岡本太郎現代芸術賞入選。

作品画像
無人販売の野菜たち 笹埜八郎 2021年/キャンバスにアクリル/H112×W146cm

プロフィール
 1958年兵庫県生まれ。日常生活の中から、ふと心に引っかかった場面を取り上げ制作する。「なぜ気になったのか?」「他の人たちにはどう見えているだろうか?」「自分が受けた感じを誰かと共有することはできるだろうか?」などの思いを巡らせながら、様々な境界を越えた新しい世界が広がることを期待して活動している。

審査員評

笠原美智子(公益財団法人石橋財団 アーティゾン美術館副館長)
 本公募は4回目となりますが、最終回にふさわしく応募作品は質量ともに充実していました。それだけに選考は難しく、優秀賞・奨励賞に残った3作品が甲乙つけがたかっただけでなく、やむなく選考に漏れた作品の中にも秀作が多くありました。
 一目で魅了されたのは ネルソン・ホーさんの《編むこと、思い出すこと》です。垂らした髪を編んでいる様を和紙に朱色の岩絵具の線だけで表し、描かれたその人への愛情と仄かなユーモア漂う優しい作品に仕上がっていました。奨励賞の加藤立さんと笹埜八郎さんはすでに作風が確立している完成度の高い作品を見せてくれました。
菊竹 寛(Yutaka Kikutake Gallery代表)
 優秀賞を受賞されたネルソン・ホーさんの作品は、アーティスト本人の経験、それによって作られる記憶、そしてそれが社会のなかでどのように居場所を生み出していくのかという人の精神のダイナミズムを感じられる作品でした。和紙、岩絵具と長い歴史を持つ素材を用いている点も興味深く感じます。展覧会ではどのようなストーリーが生み出されるのか楽しみです。

第4回 KYOBASHI ART WALL 第4回優秀作品展示
展示場所 TODA ビル建設中仮囲(東京都中央区京橋1-7-1 北面)
展示期間 2023年8月28日(月)~2024年3月(予定)
主 催 戸田建設株式会社
後 援 中央区
公式HP https://www.toda.co.jp/kyobashi-art-wall/index.html

KYOBASHI ART WALLとは
 新進アーティストの支援を目的に2021年11月からスタートした現代アート作品の公募プロジェクト。TODAビルの2024年オープンに向けて、 半年に1回、全4回にわたり作品を募集、優秀作品を選出します。優秀作品は、TODAビル建設現場の仮囲に掲出するほか、東京・京橋での展覧会開催など、京橋発の新進アーティストを発掘し作品発表の場を提供します。

戸田建設のアート事業「ART POWER KYOBASHI」
 ART POWER KYOBASHIとは、2024年TODAビルのオープンとともにはじまる新たなアートプログラムの総称です。当社が東京・京橋で社業をはじめて100年余り、次の100年に向けて、TODAビルの建替を契機に、アートによる新たなまちの価値づくりをはじめます。この場所から様々なアーティストが育ち、発信し、評価され、その仕組みの中でアートが人々の生活の生きる源となる。そんなアートによるまちのエコシステムの構築を目指し、都市を更新し続けるアートの力を育んでいきます。
ART POWER KYOBASHI公式WEBサイト https://apk.todabuilding.com/

情報掲載について

当サイトへの掲載は一切無料です。こちらからご登録できます。https://tokyo-live-exhibits.com/about_information_post/

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