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W'UP★10月15日~11月15日 伊藤慶二展「沈黙と空間」 小山登美夫ギャラリー六本木(港区六本木)

W'UP★10月15日~11月15日 伊藤慶二展「沈黙と空間」 小山登美夫ギャラリー六本木(港区六本木)
場 Place 1993 ceramic h.14.5x w. 43.3 x d.33.5cm 
©Keiji Ito photo by Katsuhiko Kodera

伊藤慶二展「沈黙と空間」
会 期 2025年10月15日(水)~11月15日(土)
会 場 小山登美夫ギャラリー六本木(東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F)
開館時間 11:00~19:00
休館日 日曜日、月曜日、祝日
入館料 無料
ホームページ https://tomiokoyamagallery.com/

陶磁器作品
ストーリー Story 2005 ceramic 15.5 x 32.5 x42.5 cm ©Keiji Ito photo by Katsuhiko Kodera
尺度  Measure 2003
尺度 Measure 2003 ceramic ©Keiji Ito photo by Katsuhiko Kodera
場  Place 2023
場 Place 2023 h.23.0 x w.36.0 x d.25.5cm ©Keiji Ito photo by Katsuhiko Kodera

展覧会について
 京橋での個展「土の人」では最新作を中心に発表します。伊藤は、人の顔とは目、鼻、口という限られた要素の組み合わせによって無限の表情が生まれてくるもので、それが「生きてくる」ことが楽しいと語っています。近作の「土の人」では、より豊かな表情、多様性を獲得しており、土偶や埴輪を思わせる像は、人が人を表現し続けてきた長い歴史を想起させます。
 六本木での個展「沈黙と空間」では、閉じた一体の塊として内に何かを秘めながら、ただ在りつづける造形としての1988年作品「沈黙」から、伊藤が「祭事の空間」をイメージした1995年「場」、2005年「ストーリー」といった、やわらかく開かれた内部に様々な象徴的な「場」が配置された作品への変遷、またそれらが身体的な感覚や、「人」そのものの表現に通底していく作品群を展示いたします。
 囲いで区切られた空間に立ち現れる神聖さは、伊藤が繰り返し探究してきたテーマです。生と死、争い、繋がりを求める心、そして祈りといった人間の根源的な営みが、彼の作品の多義的な層を形成します。作品の語り得なさは、ある種、人間のどうしようもないとりとめのなさと深く結びつきます。
 また同時開催となる新宿の柿傳ギャラリーでの個展「伊藤慶二 展 茶の湯のうつわ」では、茶碗30碗余りと鉢や向付など懐石の器が発表されます。伊藤自身、「食器を作ることはやきものをやっていく上で非常に大事なこと」と述べているように、オブジェ、器などのジャンルにとらわれない伊藤の考えがあらわれています。

伊藤慶二について
 今年卒寿を迎えた、伊藤慶二(1935-)。陶、油彩、木炭、インスタレーション、コラージュなど様々な素材、手法を既成概念にとらわれず自由に扱い、「人間とはいかなる存在か」という本質的な追求を作品に表してきました。
 そこには、伊藤独自の鋭敏な感性と幅広い視点が影響しています。幼少期聞いた戦争の惨状が心に刻まれたことからの祈りへの想い、武蔵野美術学校(現、武蔵野美術大学)で油画を学び、モディリアーニ、ピカソや、明日香の巨大石造物、飛鳥大仏や薬師寺講堂の廃仏などの東西美術への興味、デッサンの重要性を説くその視座は新たな作品世界として展開される基となりました。
 また、岐阜県陶磁器試験場に籍を置き、陶磁器デザイナーでありクラフト運動の指導者の日根野作三との出会いに強い影響を受けます。そこで、平面での意匠のみでは実際の立体とのつながりに限界を感じたのが、自らやきもの制作を手がけるきっかけとなります。
 伊藤の制作に対して、豊田市美術館長の高橋秀治氏は次のように述べています。「粘土を手で感じて形作るというより、視覚的にそのプランを想定されたうえで、つまり極端に言えば、二次元でものを考え、それを組み合わせて三次元の形を構成しているように感じるのである。これは優劣の問題でなく、その作家が持っているテイストのようなものだと思うのである。」
 伊藤の寡黙で奥深いまなざし、力強い作品群は長年高い評価を得てきましたが、90歳の現在でも精力的に制作を続け、国内外でますます意欲的に発表。今年6-9月に岐阜県現代陶芸美術館で開催された「伊藤慶二 祈・これから」では今までの足跡と創作の現在地をあらわし、大きな評判を呼びました。

(以上、小山登美夫ギャラリー プレスリリースより)

プロフィール
伊藤慶二(いとう けいじ)。1935年生まれ。武蔵野美術学校(現、武蔵野美術大学)で油画を学ぶ。岐阜県陶磁器試験場にて日根野作三との出会いを経て、陶芸制作を開始。陶、油彩、木炭、インスタレーション、コラージュなど多様な素材と手法で、「人間とはいかなる存在か」を追求する作品を制作。2025年、岐阜県現代陶芸美術館にて「伊藤慶二 祈・これから」展を開催。

同時開催
伊藤慶二 展 茶の湯のうつわ
会 期 2025年10月15日(水)~10月21日(火)
会 場 柿傳ギャラリー(東京都新宿区)

W'UP★10月15日~11月15日 伊藤慶二展「土の人」 小山登美夫ギャラリー京橋(中央区京橋)

W'UP ★10月18日~11月8日 加藤美佳『とらしっぽリバー』刊行記念展 小山登美夫ギャラリー 天王洲(品川区東品川)

W'UP★10月4日~11月16日 廣瀬智央展「From Sky to Sky」 小山登美夫ギャラリー前橋(群馬県前橋市)

住所東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F
TEL03-6434-7225
WEBhttp://tomiokoyamagallery.com
営業時間*111:00 〜19:00
休み*2日、月、祝
ジャンル*3現代美術
アクセス*4東京メトロ六本木駅出口1bより徒歩2分
取扱作家http://tomiokoyamagallery.com/
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です 【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります

 

情報掲載について

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