W'UP★7月31日~8月31日 常磐線舞台芸術祭 2023 茨城県・福島県・宮城県
2023年7月31日(月)~8月31日(日)
常磐線舞台芸術祭 2023
「つなぐ、」をテーマに今年初開催となる「常磐線舞台芸術祭 2023」ーー。
いよいよ本日7月31日(月)に開幕し「KEYNOTE SPEECH」を実施いたしました。開幕に合わせ、飴屋法水たち『人は、見たものを』と北茨城市磯原駅での展示『ここから「つなぐ、」』を追加プログラムとして発表します。
常磐線舞台芸術祭は、震災直後に南相馬へと活動の拠点を移したプログラム・ディレクターの柳 美里が発起人となり2018年に計画をスタート、2020年に実施を目指すもコロナ禍での中止を経て、5年越しで実現します。福島県浜通りを中心とした常磐線沿線の各地を会場に、14日間に渡って25のプログラムを実施。東日本大震災と原発事故によって大きな傷を負い、いまだにその痛みが残る地域で、地域本来の美しさや魅力を再発見し体感してもらうことを目的とした芸術祭です。
開幕コメント
プログラム・ディレクター 柳 美里
「終わりました」
「相馬野馬追、終わりましたね」
「そう、野馬追は終わりました。でも、今年は、常磐線舞台芸術祭が始まるんですよ」
「常磐線舞台芸術祭 2023」は、野馬追最終日の野馬懸が行われた直後の 13 時から、小高神社近くの浮舟文化会館「KEYNOTE SPEECH」で幕を開けます。
舞台芸術祭の開催期間をいつにしようかと考えた時、裸馬を素手で捕らえて地域の安寧を祈念する野馬懸の日から、盆入りの日までの 2 週間がよいのではないか、と思いました。
祈りで始まり、祈りで終わる舞台芸術祭――、今年は、震災で亡くなられた方の 13 回忌です。
「祈りは時間の中になく、祈りの中に時間がある」というのは、マルティン・ブーバーの言葉ですが、常磐線舞台芸術祭は、祈りの中にこの世には存在しない時間の庭をいくつも出現させます。
ぜひ、一つ一つの庭を訪れて、見詰め、聴き入り、味わい、触れ、想像してください。
時間の庭で、あなたを待っています。
プロデューサー 鄭 慶一
いよいよ常磐線舞台芸術祭 2023が開幕いたします。
常磐線舞台芸術祭は今夏初開催となります。
福島入りして一ヶ月、広大な福島の地を車で巡り、美味いカツオを食べ、酒を飲み、地域の方々に叱責され、しかし強く励まされながら準備を進めてきました。
福島をめぐりながら来訪者のみなさまに思うことは、芸術祭を「口実」に「きっかけ」にそして「入口」にしてこの土地を体感していただくことです。
常磐線や国道6号線から見える雄大な海、そこで獲れるあきれるほど美味いかつお、各地で違う愛おしい方言に、強くこの土地の力を信じてやまない人々。
どうぞみなさま、常磐線舞台芸術祭を「口実」に、豊かでそして強く愛おしいこの土地に遊びにいらしてください。
飴屋法水たち『人は、見たものを』《Voice on Voice -fringe program-》
福島県大熊町、常磐線大野駅前、「更地」となった児童公園跡。東京よりこの地を訪れた「飴屋法水たち」。2013年いわき総合高校の生徒たちとの「ブルーシート」の荒々しい記録、小説家山下澄人と交わした「コルバトントリ、」の言葉など、あの日あの時の“声”たちを、今、この街に反射させてみる。小さな試みの場に、立ち会っていただけたら幸いです。
上演者 飴屋法水たち(飴屋法水、西島亜紀、くるみ)
日 時 8月10日(木)18:10 開演 17:50 開場(上演時間:約60分)
会 場 JR大野駅前周辺
※会場は屋外となります。雨天決行、荒天中止、雨具は各自お持ちください。
料金 一般 2,500円、学生 1,500円
チケット予約 https://joban-line-paf-vov-fringe.peatix.com
飴屋法水 あめや・のりみず
1961年生まれ。78年より唐十郎の「状況劇場」にて音響を担当、83年「東京グランギニョル」旗揚げ、演出家として独立。90年代は主に現代美術の分野で活動。06年SPACにて静岡の高校生たちと平田オリザ作「転校生」を上演、演劇活動を再開。以来、フェスティバル・トーキョー、国東半島芸術祭、茨城県北芸術祭、吾妻橋ダンスクロッシング、北千住BUoYフェスティバルなどに参加。福島ではいわき総合高校の生徒と共に「ブルーシート」を創作。
協力 いわき総合高校芸術表現系列(演劇)、山下澄人
謝辞 齋藤夏菜子、河内崇、河合宏樹、山本巨人
詳細はこちら https://joban-line-paf.jp/program/vov-fringe/
茨城県JR磯原駅 展示 ここから「つなぐ、」
今年のテーマである「つなぐ、」と芸術祭ステイトメント「手繰り寄せる、線を」をモチーフに、デザイナー/アートディレクター形山佳之氏が手がけた常磐線舞台芸術祭のメインビジュアルを起点にした芸術祭の紹介とイメージ展示を、北茨城市JR磯原駅自由通路、待合所内で展開しています。『ここから「つなぐ、」』と題された本展示は、青く伸びた線を辿っていきながら常磐線舞台芸術祭の世界観を感じていただくものになっています。
デザイナー/アートディレクター 形山佳之 コメント
常磐線沿線で様々な線が生まれ、その線を手繰り寄せる様をモチーフに作られた今回のメインビジュアル。その線ができた背景や想いを共有できる場が今回の芸術祭だと思います。会場としては最南にある磯原駅での展示が、事務局の皆様の協力のもと完成しました。改札を出て、壁面にあるメインビジュアルから壁や天井をつなぐ青い線が休憩所の展示まで繋がっています。今芸術祭で大切なキーワード「線」を2次元から3次元へ、より現実的に感じ、線に導かれ、磯原駅の休憩所で展示をゆっくりとご覧いただき、そこから各会場に向かったり、帰りに振り返って見ていただいたり、ゆったりと常磐線舞台芸術祭をお楽しみいただければと思います。
展示期間 2023年7月31日(月)~8月31日(日)待合所開室時間 9:00~15:00
入場無料
展示会場 JR磯原駅(茨城県北茨城市磯原町磯原759)
詳細はこちら https://joban-line-paf.jp/program/isohara/
常磐線舞台芸術祭
開催期間 2023年7月31日(月)~8月13日(日)
開催地 福島県、宮城県、茨城県内常磐線沿線、他
プログラム・ディレクター 柳 美里
フェスティバル・コーディネーター 平田オリザ
プロデューサー 鄭 慶一、柳 丈陽
実行委員 小松理虔、相馬行胤、平田オリザ、古川日出男、柳 美里、和合亮一、いわき芸術文化交流館アリオス
参加団体・アーティスト
飴屋法水(飴屋法水たち)/青森中央高校演劇部/福島県の高校生たち/尾崎世界観(クリープハイプ)/小松理虔/後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)/佐藤厚志/青春五月党/青年団/田島貴男(Original Love)/津村禮次郎/畑澤聖悟/福名理穂(ぱぷりか)/古川日出男/堀川 炎/Miya/ 森 幸彦/山本卓卓(範宙遊泳)/柳 美里/和合亮一/渡辺源四郎商店/他
主催 常磐線舞台芸術祭実行委員会、一般社団法人常磐線舞台芸術祭、一般社団法人OSPA
常磐線舞台芸術祭 公式サイト https://joban-line-paf.jp/
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