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W'UP★11月22日~12月21日 中村キース・ヘリング美術館 世界エイズデー2025/6月7日~2026年5月17日 「Keith Haring: Arching Lines 人をつなぐアーチ」 中村キース・ヘリング美術館(山梨県北杜市)

W'UP★11月22日~12月21日 中村キース・ヘリング美術館 世界エイズデー2025/6月7日~2026年5月17日 「Keith Haring: Arching Lines 人をつなぐアーチ」 中村キース・ヘリング美術館(山梨県北杜市)

中村キース・ヘリング美術館 世界エイズデー2025
会 期 2025年11月22日(土)~12月21日(日)
会 場 中村キース・ヘリング美術館(山梨県北杜市小淵沢町)
開館時間 9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日 会期中無休
入館料 無料
ホームページ https://www.nakamura-haring.com/blog/15168/

 中村キース・ヘリング美術館(山梨県・小淵沢)は、世界エイズデー(毎年12月1日)に合わせて、HIV・エイズに対する予防啓発と正しい理解を深めることを目的としたイベント「中村キース・ヘリング美術館 世界エイズデー2025」を開催します。今年新たに収蔵したキース・ヘリングのポスター作品「セーフ・セックス!」の初公開をはじめ、ヘリングの社会活動に関する資料展示やトークイベント映像の上映、コンドームの無料配布、HIV検査ディスペンサーの新設など多角的な企画を実施いたします。

 1980年代のアメリカ美術を代表するアーティスト、キース・ヘリング(1958-1990)の作品には、「愛」「平等」「人権」といったテーマが強く反映されています。中でも、1980年代後半にエイズ・エピデミックが拡大する中で、患者やその家族、コミュニティの支援活動に深く関わりました。1988年にはヘリング自身もエイズ発症と診断されますが、以降もアートを通じて正しい理解を広げることに尽力しました。1990年に31歳という若さでエイズの合併症によりこの世を去りましたが、1989年に設立したキース・ヘリング財団は、現在もHIV・エイズの研究や子どもたちへの支援など社会貢献活動を続けています。中村キース・ヘリング美術館ではこうしたヘリングの精神を受け継ぎ、世界エイズデーに合わせてHIV・エイズの予防啓発と正しい理解を深める活動を実施いたします。

新収蔵のポスター「セーフ・セックス!」を初公開
 今年新たに米国のキース・ヘリング財団より寄贈を受けた、1987年制作のポスター「セーフ・セックス!」を当館エントランスにて初公開いたします。また、どなたでも無料でご利用いただけるオープンスペースでは、ヘリングが生前に政府や社会を動かすために行った活動・発信を示すポスター2点に加え、没後もさまざまな民間団体や企業のHIV・エイズに関する啓蒙活動においてヘリングのレガシーが受け継がれていることを示す、2000年代の未公開資料も合わせて展示します。ヘリングのアートと社会の動きがどのように結びついていたのか、その活動を多面的にご紹介いたします。

作品画像

2025年版HIV・エイズタイムラインの展示
 当館が編纂するHIV・エイズの年表を本イベントに合わせてアップデート。展示資料とともに、アメリカおよび日本におけるHIV・エイズの歩みをヘリングの活動と併せて辿ります。

写真は昨年のタイムライン展示の様子
*写真は昨年のタイムライン展示の様子

文化学園大学文化祭でのトークイベントの映像公開
 11月2日(日)から4日(火)にかけて、文化学園大学(東京都渋谷区)で開催された文化祭において[ZERO transmission in Japan by 2030]によるHIV・エイズ予防啓発ブースが出展され、当館も資料展示やポップアップショップ、トークイベントに参加いたしました。「中村キース・ヘリング美術館 世界エイズデー2025」では、このトークの模様を館内のオープンスペースにて上映いたします。[ZERO transmission in Japan by 2030]推進委員会委員長の白阪琢磨氏による司会のもと、ドラァグクイーン/パフォーマンスアーティストとして活躍するマダムボンジュール・ジャンジ氏、当館ディレクターのヒラクが登壇し、現代の視点からHIV・エイズについて語り合いました。

イベントの写真
Screenshot

コンドーム無料配布とミュージアムショップでのブース展開
 今年も相模ゴム工業株式会社ご協力のもと、館内でコンドームの無料配布を実施いたします。また、ミュージアムショップではACT UP※のグッズやHIV・エイズに関する書籍も販売いたします。期間:2025年12月1日(月)配布開始(無くなり次第終了)
※ACT UP(アクトアップ):1987年3月ニューヨークで結成されたエイズ予防啓蒙団体。

コンドームのパッケージ写真

HIV検査ディスペンサーの設置
 誰もが気軽にHIV検査を受けられるよう、HIV検査キットを自動販売機形式で提供するディスペンサーを設置いたします。HIV検査に関する情報提供も併せて行い、来館者がより安心して検査や相談を行える環境づくりを目指します。

主催 中村キース・ヘリング美術館
協力 相模ゴム工業株式会社、TOKYO AIDS WEEKS


キービジュアル

「Keith Haring: Arching Lines 人をつなぐアーチ」
会 期 2025年6月7日(土)~2026年5月17日(日)
会 場 中村キース·ヘリング美術館(山梨県北杜市小淵沢町10249-7)
開館時間 9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日 定期休館日なし
入場料 大人 1,500円/16歳以上の学生 800円/障がい者手帳をお持ちの方 600円/15歳以下 無料※各種割引の適用には身分証明書のご提示が必要です。
ホームページ https://www.nakamura-haring.com/exhibition/14550
お問合せ https://www.nakamura-haring.com/contact

 1980年代のアメリカ美術を代表する存在であるヘリングは、人や犬といったモチーフを輪郭線のみで描く独自のスタイルで知られています。1979年、地元ペンシルベニア州からニューヨークに移住した直後から地下鉄構内の広告板にチョークで描く「サブウェイ·ドローイング」を開始。親しみやすさと強烈なインパクトを併せ持つ描線により、一躍国際的な注目を集めるようになりました。
 ヘリングは生涯を通じて「誰にでも届く視覚言語」の可能性を追求しました。彫刻はその到達点のひとつであり、線が自立し、永続的な存在感を持つ表現となりました。彼は1988年のインタビューで次のように語っています。
 「絵画というものは、ある程度まで、依然として素材の幻想です。でも、イメージを切り出した瞬間、それは現実のものになります。もし崩落すれば、人を殺すかもしれません。そうした力は絵画にはありません。(中略)それは恒久的で、実在する感覚を持ち続けます。私が生きているよりも、はるかに長く存在し続けることでしょう。」
 ヘリングは作品の永続性を「不死性(immortality)」と呼び、制作行為そのものを、自らの存在を未来へ残す手段として捉えていました。
 1985年より取り組み始めた彫刻作品は、絵画表現とは異なる公共性と永続性に対する信念に基づいて制作されました。鋼鉄やアルミニウムを用いて立体化された線は、都市景観や自然の風景に溶け込みながら、社会とアート、また人と人とをつなぐ立体表現となりました。
 本展では、展示室内および屋外空間に彫刻作品を展示し、時間帯や天候によって変化する光の中で、生命力あふれる造形表現を体感していただけます。

見どころ
1. 彫刻家としてのキース·ヘリングを探る
 ヘリングは、1985年、米国コネチカット州のリッピンコット鋳造所で初めて彫刻制作に挑みました。ギャラリストのトニー·シャフラジから「君のアルファベットを風景に置いてみたらどうだ」という提案を受け、自身の描いてきた人物や動物のモチーフを三次元化し、空間に拡張させる新たな表現を開拓します。
 その後ドイツでも彫刻を制作し、1987年には国際芸術祭「ミュンスター彫刻プロジェクト」へ出品。鋼鉄やアルミニウムによる彼の彫刻は、都市景観や自然風景の中に生命感を宿し、人々の体験の場を創出しました。
 本展では、新たに収蔵した全長5メートルを超える大型作品《無題(アーチ状の黄色いフィギュア)》をはじめ、全13点の彫刻作品を展示。ヘリングが彫刻を通して追求した公共性と永続性、そして生命へのまなざしを体感いただけます。

トニー・シャフラジ・ギャラリーとレオ・キャステリ・ギャラリーで同時に開催された個展のポスター、1985年
トニー・シャフラジ・ギャラリーとレオ・キャステリ・ギャラリーで同時に開催された個展のポスター、1985年

2. 蛍光塗料による作品の期間限定ライトアップ
 1983年に蛍光塗料を用いて制作されたペインティング《無題》および版画作品《無題》を、期間限定でブラックライトのもとでの特別展示を行います。当館では約5年ぶりとなる本作品のライトアップ展示は、会期中の毎週土曜日・日曜日および祝日の13:00~14:00に行います。80年代ニューヨークのサイケデリックな空気を想起させる幻想的な光の中で、ヘリングの作品世界をご体感いただけます。

写真は2018年のインスタレーションの様子です
写真は2018年のインスタレーションの様子です

3. 会場限定ブックレットを販売
 本展では、展示作品の理解をさらに深めていただくため、会場限定ブックレットを販売いたします。このブックレットには、本展に出品される約80点の作品および資料から厳選された16点の作品を掲載。ヘリング自身の言葉と書き下ろしの作品解説を通じて、彼の造形表現に込められた美意識や哲学に迫ります。
表紙には、1983年に制作された蛍光塗料を用いた《無題》を使用。躍動的な線のエネルギーを感じさせるデザインが、ブックレット全体の世界観を象徴しています。ヘリングの作品に触れ、より深くその魅力を知るための一冊を、ぜひこの機会にお手に取ってご覧ください。

All Keith Haring Artwork @ Keith Haring Foundation
Courtesy of Nakamura Keith Haring Collection.

同時開催
「北川原温 時間と空間の星座」展
 中村キース・ヘリング美術館を設計した建築家・北川原温の美術館における初個展「北川原温 時間と空間の星座」を同時開催いたします。本展では北川原氏の創作のソースを「星」、建築を「星座」に見立て、その方法論や生成の過程を探ります。

北川原温建築作品写真

北川原温(きたがわら・あつし)
 建築家。1951年長野県千曲市生まれ。 東京藝術大学で建築を学び、東京·渋谷の映画館《ライズ》で世界の注目を集めたのち公·民問わず国際的に多くの建築設計に携わる。東京藝術大学名誉教授、MET(旧北川原温建築都市研究所)フェロー。

 

情報掲載について

当サイトへの掲載は一切無料です。こちらからご登録できます。https://tokyo-live-exhibits.com/about_information_post/

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