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W'UP★11月15日~12月14日 新京都 IMA KYOTO -古都から千年先へ- ギャルリーためなが京都(京都市東山区)

W'UP★11月15日~12月14日 新京都 IMA KYOTO -古都から千年先へ- ギャルリーためなが京都(京都市東山区)

新京都 IMA KYOTO -古都から千年先へ-
会 期 2025年11月15日(土)~12月14日(日)
会 場 ギャルリーためなが京都(京都市東山区上堀詰町265-7)
開館時間 11:00~19:00
休館日 会期中無休
入館料 無料
ホームページ https://www.tamenaga.com/

Kalua作品画像
Kalua「Night Garden」
小松本 結作品画像
小松本 結「Jane Doe」
能條 雅由作品画像
能條 雅由「Mirage #115」
薬師川 千晴作品画像
薬師川 千晴「rub #APOS」

 今秋ギャルリーためなが京都では、毎年ご好評をいただいております「新京都(いまきょうと)」展を開催します。本展は、文化の中心地として古くから歴史を刻み続ける京都という場所から、京都にゆかりのある日本の若手作家の魅力を発信し、千年先まで作品を残していきたいという想いを込めて2022年にスタートした企画展です。

見どころ
 第4回となる本年度の出品作家はKalua、小松本結、能條雅由、薬師川千晴の4名です。生と死をテーマに花が持つ生命力と儚さを、平和への願いを込めて表現するKalua、人工鉱石(デトロイトアゲート)の模様を自身の経験に重ね合わせ、自己の在り方を問う小松本結。蜃気楼やオーロラを思わせる光と影を銀箔で描き、潜在意識に眠る自然像を呼び起こす能條雅由、異なる色が交わりながらも独立して共存する、豊かな色彩表現を両手両足で描き出す薬師川千晴。4名の若き日本人作家が描く“現代(いま)”が今秋を彩ります。
 京都へは国内外から多くの方々が日本の文化・歴史に触れるために訪れますが、是非この機会に、現代の若く才能ある日本人作家たちにも少し目を向けてみてはいかがでしょうか。彼らの作品が千年後には京都の何処かで輝いているかもしれません。そんな想いを心に留めながら、現代の芸術を鑑賞できるのは、京都ならではの醍醐味です。三十三間堂や国立博物館をご覧になられたあと、“いま”を生きる彼らの瑞々しい感性を、ご高覧いただけましたら幸いです。

出展作家
Kalua、小松本結、能條雅由、薬師川千晴

作家プロフィール
Kalua
2000年京都府に生まれる。
東京藝術大学美術学部工芸科を中退し、現在は慶應義塾大学通信過程に在学中。
『生と死』を根源的なテーマに添え、そのものの持つ生命力や儚さをアクリル絵の具で表現しているアーティスト。
2024年に発表した”Flower”シリーズでは平和への願いを、”花”というモチーフに込めて制作。
日々起こる悲惨な事件に対するやりきれない思いや、やり場のない感情が少しでも救われるようにという願いを込めた代表的なシリーズである。
その他、代表作に愛犬を描いた『Jake』がある。

小松本結
1993年三重県に生まれる。
京都芸術大学大学院(旧京都造形芸術大学大学院)美術工芸領域油画(版画)専攻修了。
SNSの普及により、他者の容姿や生活が日常的に可視化される現代社会においては、自他の境界が曖昧になり、自身の価値やイメージまでもが他者の視線や評価に左右されがちである。
そうした時代の中で、小松本は心の奥底に潜む不安や葛藤を描くことを試みる。
画中の層状の模様は、「垂らし込み」と呼ばれる油彩とアクリル絵の具の技法によって生み出されており、アメリカ・デトロイトの自動車工場で偶然誕生した人工鉱石「デトロイトアゲート」をモチーフとしている。
瑪瑙にも似たその模様は、小松本自身の内面に幾重にも積み重なっている「感情の層」を象徴している。
こうして感情の揺らぎを繊細に描きながら、小松本の世界は日々移ろう感情に翻弄されながらも、自らの姿勢を整え、「今日」を生き抜く人々の静かながらも力強い意思を見るものに伝えている。

能條雅由
1989年神奈川県に生まれる。
2015年京都芸術大学大学院(旧京都造形芸術大学大学院)日本画専攻修士課程修了。
現代的な視覚言語と日本の伝統を融合させた独自の緻密な技法を用い、記憶と時の流れをテーマとした表現を探求している。
自身が撮影した写真のイメージを解体・再構成することで、写真が本来持つ事実性や具体性を希薄にし、誰もがどこかで見たことのあるような情景を生み出している。
能條独自のこの情景は鑑賞者の中に深く眠る記憶と結びつき、既視感を呼び起こす。
鑑賞者は作品を通して、時間感覚と記憶との関係性を視覚的に体験していく。
画面全体に何層にも施された銀箔は、酒井抱一を祖とする江戸琳派を想起させるが、その表情は天候や時間帯に敏感に反応し、刻一刻と変化する。
環境によって表情が移ろう能條の作品は、箔の使用によって現象としての特性が更に際立ち、あたかも蜃気楼(Mirage)を見ているかのような印象を鑑賞者に与える。

薬師川千晴
1989年滋賀県に生まれる。
京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程芸術専攻修了。
身体を介した様々な独自の絵画を展開し、鮮烈な色彩感とストロークで、見るものを魅了する絵画を制作している。
両手両足に直接絵具をつけ身体で描く<rub>シリーズでは、古典技法である練り込みテンペラを用いた自作の顔料絵具で描くことで、色と色の境目は自己と他者や異なるもの同士が互いに受け入れ合う境界線として立ち現れる。
また、SNSの発達した社会における自己と他者の関係性について、相手の領域に入る前の合図であるノックという行為に着目した<knock>シリーズを展開するなど、作品ごとに様々な表現方法を選択し発表を続けている。

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