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W'UP ★ 3月14日~5月16日 Re:辻邦生-いま、ふたたび作家に出会う 霞会館記念学習院ミュージアム(豊島区目白)

W'UP ★ 3月14日~5月16日 Re:辻邦生-いま、ふたたび作家に出会う 霞会館記念学習院ミュージアム(豊島区目白)

生誕100年記念 Re:辻邦生-いま、ふたたび作家に出会う
会 期 2026年3月14日(土)~2026年5月16日(土)
会 場 霞会館記念学習院ミュージアム 特別展示室(東京都豊島区目白1-5-1 学習院大学目白キャンパス内)
開館時間 10:00~17:00(最終入館 16:30)
休館日 日曜・祝日、2026年5月3日(日)~6日(水)
※2026年3月20日(金・祝)、4月12日(日)は開館
入館料 無料
ホームページ https://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/

 1960年代から90年代にかけて、文学界に足跡を残し、現在も読み継がれている作家・辻邦生(1925–1999)。〈美〉への探求、緻密な構成と壮大なスケールによる作風、端正な文体に数多くの愛読者を持ちます。辻の文学は、小説という枠だけにとらわれず、他のさまざまな表現と静かに呼応していました。建築家の磯崎新・宮脇愛子夫妻と親交を重ねて互いに刺激し、銅版画家の山本容子とは挿画を通して協働する等、言葉とイメージが響き合う仕事を重ねました。
また、辻は学習院大学では文学部フランス文学科(現フランス語圏文化学科)教授として長年にわたりフランス文学を講じ、創作と教育の双方を行き来しながら、知的な交流の場を育んでいきました。
1990年代には新聞のコラムなどでアート、映画、音楽などヨーロッパ文化の紹介者としても活躍。ファッション雑誌『マリ・クレール』で連載した「ある生涯の七つの場所」など、文学界のみならず、より開かれた読者層へと言葉を届けました。
 本展は、辻の生誕100年を記念して、山梨県立文学館(甲府市)、軽井沢高原文庫(軽井沢町)、旧制高等学校記念館(松本市)、春日居郷土館・小川正子記念館(笛吹市)、清須市はるひ美術館(清須市)といった作家ゆかりの地で2025年4月より開催された展覧会の集大成というべきものです。
 当館に所蔵される膨大な辻邦生の文学とその広がりを多角的に紹介。前期〔Part1〕では作家と作品、創作の歩みに焦点を当て、後期〔Part2〕では人やモノとの関係に光を当てます。
目玉となるのは、約6万点の辻邦生関係資料の中でも初公開となる、全100冊の日記です。辻がそれぞれの時代に何に悩み、何を学び、どのような答えへとたどり着いたのか。肉筆の言葉を通して、作品の背後にある思考形成や知の蓄積の軌跡を読み取っていただけることでしょう。
 また、作家旧蔵の原稿、創作メモ、日記、書斎、遺愛品などの資料を中心に、辻邦生の思考と創作の軌跡をたどり、紛争の絶えない現代において、文学がもつ意味をあらためて問いかけます。
 今回の展示をきっかけに初めて辻に出会う方への、新たな入口として、“大学ミュージアム”ならではの視点で構成しています。

見どころ
初公開の100冊の日記『Journal』が語る、思考の軌跡
 旧制高等学校時代から73歳で急逝するまで、辻が書き続けた日記『Journal』は全100冊に及びます。全冊の公開は本展が初めてです。小説が書けない時であっても絶えず書き続けた日記がずらりと並ぶ姿は圧巻です。
ことばだけではない、〈描く〉作家――“MANGUA”の世界
 辻邦生は、書く人であると同時に、〈描く〉人でもありました。妻・佐保子と描き交わした300点以上におよぶユニークなイラスト“MANGUA”やスケッチを通して、日常や人物を見つめる辻の鋭い観察眼とユーモアに出会える展示です。
書斎と書棚の再現――〈物語が生まれた現場〉に立ち会う
 書斎机や愛用の品々に加え、蔵書が並んでいた書棚の一部を復元し、辻がどのような環境で思索を深め、作品を書き続けていたのかを体感できるコーナーです。〈物語が生まれた現場〉に立ち会うことで、作家の文学を支えていた日常の時間と空気に触れることができます。
著名人コメント × 著作年譜 × 作品ブース
 探検家・角幡唯介氏、実業家・出口治明氏、小説家・桜庭一樹氏、小説家・松岡圭祐氏ら辻の文学に影響を受けた著名人が本展のために寄せた推薦コメントをご紹介します。また、代表作品のブースでは、辻の言葉と小説世界を体感できる構成をお楽しみいただけます。さらに、主要作品を網羅した著作年譜を通して、その文学的な広がりを俯瞰します。

辻邦生プロフィール
1925年、東京生まれ。旧制松本高等学校在学中、19歳で初めての小説「遠い園生」を書き、小説家を志す。第二次世界大戦の敗戦後、焦土と化した祖国を前に「文学に何ができるのか」という無力感に直面。東京大学でフランス文学を学び、1957年より妻・佐保子とともにパリ留学。3年半にわたる滞在。ギリシア訪問をきっかけに、文学への無力感から再び立ち上がる。帰国後、「城」そして最初の長篇『廻廊にて』を発表。40代、50代で『夏の砦』『安土往還記』『天草の雅歌』『嵯峨野明月記』『背教者ユリアヌス』『春の戴冠』などを次々に発表。1995年、『西行花伝』で谷崎潤一郎賞を受賞。東西文化への深い理解に基づいた評論やパリ滞在記、旅行記、美術、音楽、映画、演劇についての文章も数多く残す。学習院大学文学部フランス文学科(現フランス語圏文化学科)で約35年間にわたり教鞭をとる。

関連イベント
ギャラリートーク
日時 第1回 2026年3月28日(土)/第2回 2026年4月18日(土) 各回14:00~(約30分)
会場 霞会館記念学習院ミュージアム 特別展示室
※申込不要

第102回ミュージアム講座「ことばと響きあう〈美〉と〈音〉」
日時 2026年6月27日(土)13:00~16:30(開場12:30)
会場 学習院創立百周年記念会館 正堂
※申込不要 入場無料
第1部 講演「辻邦生と美術」 13:00~14:20
講師 青柳正規氏(東京大学名誉教授、多摩美術大学理事長、元文化庁長官)、高橋裕子氏(美術史家、学習院大学名誉教授、辻邦生生誕100年記念事業組織委員会副委員長)
第2部 演奏「辻邦生と音楽」 14:40~16:30
解説 中条省平氏(フランス文学者、学習院大学名誉教授、辻邦生生誕100年記念事業組織委員会委員長)
演奏 笹沼樹氏(チェリスト、学習院大学文学部卒)

主 催 学習院大学史料館
協 力 辻邦生生誕100年記念事業組織委員会

※Part2 として「Re:辻邦生-作家をめぐる人と世界(モノ)」を開催予定です。
会期 2026年6月23日(火)~8月1日(土)

美術館外観

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