W'UP★3月27日~5月9日 メーデイアの鍋 アートかビーフンか白厨(港区六本木)

メーデイアの鍋
会 期 2026年3月27日(金)~2026年5月9日(土)
会 場 アートかビーフンか白厨(東京都港区六本木5丁目2−4 朝日生命六本木ビル 2階)
開館時間 17:00~23:00(飲食は22:00ラストオーダー)
休館日 日・月
入館料 無料
ホームページ https://artsticker.app/events/122993
本展では、磯村暖、佐藤瞭太郎、島田清夏、たかくらかずきの4名が、ギリシア神話に登場する「再生と破壊の装置」としての鍋をモチーフに、日常の目線から現代社会における技術や進歩のあり方を問い直します。
私たちの社会は、無限や永遠という概念を当然のものとして受け入れてきた。エネルギー開発、宗教、哲学、そして進歩という思想。それらは未来を開くものとして歓迎されてきた。しかし多くの場合、その有用性は時間とともに腐敗し、毒へと変わる。核実験、プラスチック、環境破壊、制度の腐敗。進歩はいつから毒になるのか。そしてそうなりうる未来は想像可能な物差しで測り直すことができるのか。
ギリシア神話に登場する王女であり魔女でもあるメーデイアは、鍋を用いて老人を若返らせた。血を抜き、薬草とともに煮ることで時間を巻き戻したのである。しかし同じ鍋は王を殺すためにも使われた。変化を生み出す装置は、同時に不可逆の装置でもある。鍋とは火を制御する装置であり、エネルギーを人間の手に収めるための技術である。変化、再生、そして破壊。その両義性は現代社会におけるエネルギー技術の姿と重なって見える。
現代美術もまた、物質を消費して別の形へと変換しようとする装置だともいえる。伝統という汲み尽くせぬ泉から素材を取り出し、それを別の意味へと変形させる。その行為はメーデイアの鍋のように、再生の希望と不可逆の暴力を同時に含んでいる。本展ではメーデイアを、エネルギーの象徴であり、他者に対する理性の外側にある感情の象徴として捉える。進歩と毒、その二つの力のあいだに立つ私たちの現在地を、美術という装置を通して確かめようとする。
本展の出展作品はArtSticker限定で販売いたします。また全て「先着制」で2026年3月27日(金)17:00から販売受付をいたします。事前にプライスリストをご希望の方は問い合わせください。
3月28日(土)19:00~21:00にどなたでも無料でご参加いただけるレセプションを開催いたします。
プロフィール
磯村暖 Dan Isomura
現在東京を拠点に活動している美術家。絵画、彫刻、映像、サウンドインスタレーション、プロジェクトベースの作品など幅広い表現方法を用いる。人類への眼差しを基軸にしながら、サイエンスフィクション的なイマジネーション、社会規範の引用、ユーモア、磯村自身の人生の反映が混線した作品群を制作する。ACCフェローシップでのニューヨークにおける滞在制作、アジアアートビエンナーレ(国立台湾美術館)への出展、TEDxUTokyo 2023(東京大学安田講堂)のイベントに登壇するなど、その活動の場は様々な領域に及んでいる。
近年の主な個展に「恐竜は人間に進化しませんでした」SIGNAL/東京(2024)、「カ」EUKARYOTE /東京(2023)、「んがんたんぱ」銀座 蔦屋書店GINZA ATRIUM /東京(2020)等。
主なグループ展に「The Hints 2025」 三井住友銀行ライジング・スクエア(2025)、「Phantasmapolis - 2021 Asian Art Biennial」国立台湾美術館 /台湾(2021)、「都市は自然」セゾン現代美術館 /長野(2020)、等。
佐藤瞭太郎 Ryotaro Sato
1999年北海道生まれ。神奈川県在住。資産として流通するデータを収集し、写真、映像、ゲームなどのイメージを参照しつつ編集することで今日のインターネットを描写する作品を制作している。近年は、現代のイメージメイキングにおけるデータ、ソフトウェア、プラットフォームなどに着目し、想像力の生産関係をテーマに作品を制作する。主な展示に、「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」(森美術館、2025年)、「変形する無機物」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、2023年)、「多層世界とリアリティのよりどころ」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、2022年)など。
島田清夏 Sayaka Shimada
日本大学藝術学部映画学科卒業。東京藝術大学大学院博士後期課程修了、博士(美術)。 火・光・爆発・放射線・水といった現象を題材に、映像/インスタレーションを中心に制作する。花火を重要な媒体の一つとして扱い、火薬学、身体性、文化史、周辺環境との相互作用などを横断的にリサーチし、現象の立ち上がりそのものを作品として再構成する。国内外の花火大会に花火ショーデザイナーとしても参加。
たかくらかずき Kazuki Takakura
アーティスト。1987年生まれ。東京造形大学大学院修士課程修了。ビデオゲーム、ピクセルアート、XR、AIなどのデジタル表現を用い、キャラクターやゲームの構造を手がかりに、デジタル時代における身体性や儀式性のあり方を探求している。東洋思想の視点を参照しながら、現代美術の構造や前提を再考する作品を制作する。
代表的なプロジェクトに、山梨県立美術館での個展「メカリアル」(2023)、BUGでの展覧会企画「キャラクター・マトリクス」(2024)、GINZA SIXでのインスタレーション「ハイパーマン・バン・ゴ・オー」(2025)などがある。2025年、山梨県立美術館に作品収蔵。OpenAI「sora select TOKYO」選出作家。また、演劇カンパニー「範宙遊泳」のアートディレクターとして、映像やビジュアル・ディレクションも手がける。
コラボレーター
銀河釉 玉峰窯
佐賀県武雄市にある「銀河釉 玉峰窯」。
初代・中尾昌幸が花器を専門とする窯元として創業し、その後二代目・中尾哲彰の長年の釉薬研究の末に、夜空の星々を想い起こす独自の釉薬「銀河釉」を誕生させる。花瓶だけでなく、食器、茶道具、オブジェなど幅広く作陶し、作家として国内外で活動。2025年3月に病気により逝去し、現在は娘婿のオランダ人のステン・ヴァン・ダーレンと息子の中尾真徳の次世代が、釉薬の再現と銀河釉の新しい可能性を探究している。
主 催 ArtSticker(運営:The Chain Museum)
協 力 EUKARYOTE 銀河釉 玉峰窯
会場 GALLERYについて アートかビーフンか⽩厨とは
ArtStickerを運営するTheChainMuseumがプロデュースする飲⾷&アートギャラリーです。再開発で取り壊しの決まっている雑居ビルにて毎⽉プロジェクトを企画します。
Instagramアカウント https://www.instagram.com/paichu_roppongi/
ギャラリーページ https://artsticker.app/paichu
ArtSticker(アートスティッカー)について
株式会社TheChainMuseumが運営する、アートに出会う機会と、対話を楽しむ場所を提供し、アート鑑賞の「⼀連の体験をつなぐ」プラットフォーム。著名アーティストから注⽬の若⼿アーティストの作品まで、幅広く収録。作品のジャンルも、インスタレーション、絵画、パフォーミングアーツなど、多岐にわたっています。また、ArtStickerはデジタル上だけでなく、リアルでユニークな場所と出会うことで、アートやアーティストが世界と直接つながることを希求しています。
ArtStickerWebサイト http://bit.ly/3ZeK8vS
W'UP★2月18日~3月15日 MOYAN個展「Figure」/3月18日~4月11日 西村有未「滲出液とかさぶた」 Gallery & Restaurant 舞台裏(港区虎ノ門)




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