W'UP★9月4日~10月12日 GABE6 ‒ Drawing as Practiceスターバックス カフェ & アートギャラリー 谷中御殿坂(荒川区西日暮里)

GABE6 ‒ Drawing as Practice
会 期 2026年9月4日(金)~10月12日(月・祝)
会 場 スターバックス カフェ & アートギャラリー 谷中御殿坂(東京都荒川区西日暮里3丁目2-5)
開館時間 8:00~21:00
休館日 不定休
入館料 無料
ホームページ https://artsticker.app/events/146984
本展では、「Drawing as Practice(実践としてのドローイング)」をテーマに、同研究室の作家8名による作品をご紹介します。
ここでいう「ドローイング」とは、紙の上に線を引く行為だけを指すものではありません。描くことはもちろん、素材を選ぶこと、形を組み立てること、日々の観察や対話を重ねることなど、作家が世界と向き合いながら制作を続ける営みそのものを「ドローイング」と捉えています。
本展のキービジュアルには、モチーフとして「モルック(フィンランド発祥のスポーツ)」が用いられています。これは、作家たちが研究室でともに過ごす日々のなかで、展覧会ステートメントに登場する「究極のおにぎり」を囲んだ後、公園で実際にモルックに興じた時間から生まれたものです。制作を取り巻く日々の対話や交流も、本展の背景にある実践を象徴しています。
それぞれ異なる表現の作品を通して、一つの作品が生まれるまでの思考や実践、その軌跡をたどります。
また、本展は、東京藝術大学で2026年9月4日(金)から9月6日(日)まで開催される「藝祭(げいさい)」の会期にあわせて開催いたします。藝祭とあわせてご覧いただくことで、同研究室における制作や研究に触れていただける機会となります。
展覧会ステートメント
四月のある日、私たちは隅田公園のひょうたん池の木陰で、それぞれが持ち寄ったおにぎりを分かち合った。
研究室では毎年、新入生が「究極のおにぎり」をつくる。
それは、米を選ぶところから始まる。十分に水を吸い、火が入り、蒸らされ、熱が少し落ち着いたころ、ようやく手が触れることが許される。強く握れば米粒は潰れ、弱すぎれば形にならない。塩の加減を探り、海苔を選び、具材を決める。けれど海苔も具材も決して主役ではない。それらは、米という経験を成り立たせる支持体として見えてくる。
そして誰かがそれを口にする。つくった側にも、受け取った側にも、緊張が生まれる。その緊張までも含めて、「おにぎり」は完成する。
おにぎりについて考えていると、気づけばそれは絵の話になっている。もっとも単純なものほど、ごまかしがきかない。余分なものを削ぎ落としていくほど、わずかな条件の違いが全体を支配し始める。研究室で毎年おにぎりをつくるのも、そのためなのだと思う。料理を学ぶためではない。これ以上でもこれ以下でもなく、そこにしか成立しない条件について考えるためである。
私たちは作品を「つくる」と言う。けれど制作を続けていると、その言葉だけでは足りないと感じる瞬間がある。何度も描き直した場所だけが、ある日、一つのまとまりとして立ち現れることがある。逆に、最初からうまく引けた線が、その役目を終えてしまうこともある。ドローイングには、その途中が残っている。ためらい、という言葉では少し足りない。修正とも違う。彷徨という言葉も近いのかもしれない。けれど、それでもまだ少し足りない。紙の上には、描き手が世界と往復した時間が積もっている。描くことは、おそらくいつもそんなふうに進む。
描きかけの絵が、何か月も壁に掛かったままになっていることがある。制作は止まっているように見える。けれど、その絵を横目に別の作品を描き、本を読み、人と話し、ときに料理をし、コーヒーを飲み、誰かと食卓を囲む。そのどれもが、作品の外側にある時間とは思えない。手が止まっていても、眼は働いている。制作とは、「視ること」が世界との距離を測り直している時間でもある。
計画は立てる。けれど、その計画を少しだけ裏切れる余白も残しておきたい。旅に出るときも予定は決め切らない。思いがけない出来事が入り込める隙間を、あらかじめ残しておく。世界は、予定通りには現れない。だからこちらも、少しだけ開いていなければならない。
私は、紙に線を引くことだけをドローイングだとは思っていない。描くこと、選ぶこと、組み立てること。そのどれにも、自分より少し先に身体が知ってしまう瞬間がある。誰かを待つ数分や、何気ない会話のあいだにも、眼は世界との距離を測り続けている。
ここに並ぶのは、完成された線ではない。世界と出会い続けた時間、その痕跡である。
この展覧会では、その営みを「ドローイング」と呼びたい。
関連イベント
会期中に、作家による作品解説トーク・ウォークスルーイベントを開催予定です。
イベントの詳細については、展覧会ページおよびInstagramにて追って告知いたします。
出展アーティスト(8組/五十音順)
會見 明也
井上 息吹
木々津 鏡
小久保 タクミ
鈴木 詠士
中村 天嶺
中村 光佑
松浦 美桜香
東京藝術大学油画第6研究室について
東京藝術大学油画第6研究室は、絵画を単なる「描く技術」としてではなく、世界をどのように見て、どのように理解するかを探究する実践として捉えている研究室である。学生一人ひとりがそれぞれの問いを出発点とし、多様な素材や手法を横断しながら制作と研究を重ね、対話や批評を通じて表現を深めている。
※作品販売は2026年9月3日(木)21:30よりすべて「先着制」にて販売いたします。
※本展のプライスリストをご希望の方はリストが完成次第、先行してリストを送付いたしますのでお問合せフォームよりご連絡お願いいたします。
※プレセールスの状況次第で一部作品が販売終了となる可能性がありますので、予めご了承ください。
※展示入れ替えのため、8月31日(月)は店舗営業をお休みとさせていただきます。
※2026年9月3日(木)19:00 - 20:30は招待制のレセプションとなります。17:00以降は、TOGO(お持ち帰り)のみでの営業となります。
『スターバックス カフェ & アートギャラリー 谷中御殿坂』について
"藝と珈琲の交差点"をコンセプトに、谷中エリアの歴史や文化に敬意を込めた2階建ての木造建築で、スターバックスのコーヒー体験に、次世代を担う若手アーティストの感性が交差する、日常の中のちょっとした刺激や特別な時間を過ごしていただける場所となります。
住所:東京都荒川区西日暮里3丁目2-5
営業時間:8:00~21:00
スターバックス カフェ & アートギャラリー 公式Instagram:@starbucks_cafe.and.artgallery
『スターバックス カフェ & アートギャラリー 谷中御殿坂』について
"藝と珈琲の交差点"をコンセプトに、谷中エリアの歴史や文化に敬意を込めた2階建ての木造建築で、スターバックスのコーヒー体験に、次世代を担う若手アーティストの感性が交差する、日常の中のちょっとした刺激や特別な時間を過ごしていただける場所となります。
住所:東京都荒川区西日暮里3丁目2-5
営業時間:8:00~21:00
スターバックス カフェ & アートギャラリー 公式Instagram @starbucks_cafe.and.artgallery





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